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夏の終わひに、神は嗤う

#1

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真夏の七月中旬。
この季節になると、湿気や太陽が重なり、暑苦しくてたまらない。
藍「はぁ…にしても暑いねーー。」
「だな。」
蝉がうるさく鳴くのを聞きながら、駄菓子屋の前のベンチに座り、二人で氷菓子を頬張る。
藍は俺の昔ながらの幼馴染だ。
この駄菓子屋の前で、毎年氷菓子を頬張りながら、木陰にあるベンチに座るのが夏のルーティンだ。
藍「あーあ、にしても俺らも大学二年生だねー。」
「時の流れは残酷だな。」
藍「ほんとにねーー。いつの間にか、こんなに夏も暑く、長くなったし。」
小さい頃の夏は、楽しかった。
俺らの実家は、田舎の集落だったため、比較的涼しい気候ではあった。
だが、そんな思い出の集落も、数年経ったらこんなにも暑くなっていた。
「でも、東京よりかはましだな。」
藍「それはそう。」
普段俺らは東京にある大学に通っている。
だが、そんな大学生活にも夏休みが訪れ、こうして実家へ帰省してきているのだ。
大学生の夏休みは結構長いため、一ヶ月くらいは滞在する予定だ。
藍「あっ、そういえば響紀は神社の手伝いするんだろ?」
「そうそう。あーあ、なんでこんな暑い中動かなきゃいけないんだよ。」
藍「そんなこと言わないであげなよ。一応親御さんとかお世話になっている方の神社だろ?」
藍「それに、昔からの子供達の[下線]憩いの場[/下線]だし。」
「それはそうなんだがよ。」
そう、俺は元々帰省してくる用事なんざなかった。
だが、高収入のバイトが実家の近くで行われる、という言葉を聞いてまんまと釣られた俺は、今現にすごく後悔していた。
そもそもあの神社は薄気味悪くてあんまり行きたくないってのに。
藍「まぁまぁ、ポジティブにいこうぜ?海老で鯛を釣るっていうだろ?」
藍「いい金にはなるんじゃねぇか?」
「…だといいけど。」
藍「っは、元気のない返事だこと。」
藍に皮肉を言われつつ、俺は氷菓子を平らげた。

数時間後
少し集落を一周している地域あっという間に夕方になっていた。
藍「んじゃ、がんばれよーー。」
「はいはい。」
神社のバイトは夕方から始まるのだ。
正直、夜の神社はお祭り以外だと不気味で、お昼の方がよかったな、なんて思ったりもしつつ、その神社へ向かった。
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作者メッセージ

新作です。
一夏の淡く、切ない物語をお楽しみください。

2026/07/20 21:25

rary
ID:≫ 1acdLZrSPpU0c
コメント

この小説につけられたタグ

微BL?怪異シリアス

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