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朽ちて、なお

#84

#82

…あぁ、そういえば言ってなかったな。
さっきいった[太字]“とある人”[/太字]っていうのはな。
神[…え?なんで家知って____]
「理玖から聞いただけ。一旦家入れさせろ。」
神[え、あ、うん。いいけど…。]
神楽のことだ。

「…つーか、よく起きてたな。」
神[子供じゃないんだから起きてるよ。当たり前じゃん。]
「そうかよ。」
徐にタバコを取り出し、星空いっぱいの空に煙が上がっていく。
「…んで、体調は?どうせまた血吐いただろ。」
神[いやー?これがね、吐いてないんだよー!すごくない?俺、わんちゃん克服してるかも!]
「…あの薬は適応することはない。勘違いも甚だしいな。」
神[えー、辛辣だね。]
どうせ嘘だろうな。これも。
あーあ、[斜体]どこぞの誰かさん[/斜体]みたいに心読めたらもうちょい探れるんだけど。
神[てかさ、気になってたんだけどなんでそんなに薬に詳しいの?]
「あー…まだここに来る前、まぁ、人間の時に、家が薬剤師の家でさ。小さい頃から薬には触れてたんだ。」
「…まぁ、俺すぐ死んだけど。」
神[不謹慎なこと言わないでよ。]
「んで、ここにきても薬への好奇心は普通にあったから、昔から色々調べてて、今では大体わかる。」
神[へぇー、そなんだ。ならあんなに知識あるのも理解できる。]
「だろ。」
静かに夜風が吹く。
「…神楽。」
神[んー?なに?]
[太字]「後悔だけは、絶対にすんなよ。」[/太字]
神[…それ、紡久にも言われたからわかってるって。]
「わかってねぇから言ってんだろ。」
神[…。]
「相手は誰だか知らないけどよ、あんたがそんなに想ってる相手なら、きっと奴も同じくらい想ってくれてる。」
「同じ感情ではなかったとしても、だ。」
「…奴も、あんたが死んだら悲しむ。」
神[どうだか…。あの子は俺に興味ないと思うけどね。]
寂しそうに空を見つめながらそういう彼。
「…恋愛の先輩として、いいことを教えてやるよ。」
「気持ちを押し殺しても、正直いいことはほぼない。」
「…叶わないんだったら、なおさらだしな。」
灰皿にタバコを押し付け、新しくタバコを取り出す。
かちっと静かな夜にライターの音が響く。
神[それでも、かなわないよ。
__________逆に…[下線]それでいいんだ。[/下線]]
ゆっくりと風が吹き、髪が靡く。
彼の耳飾りも同じくふわっと靡いた。
「…あんたの美学は理解できないな。」
[斜体]神[君はあの子に告白できなかったくせに。][/斜体]
「今更告白したって無駄だろ。」
[下線]神[だから気持ちを殺したのか?][/下線]
「そうだ。」
夜風の中、沈黙が走る。
「俺はすでに遅かったから諦めざるを得なかったってだけだ。」
「…あんたは、まだ間に合うだろ。」
神[…ははっ、大の大人が何を言い合ってるんだか。]
神[俺の方が年齢高いのに…紡久の周りは大人っぽい子ばかりだね。]
「早く大人になりざるを得なかっただけだ。」
神[そっか…そうだよね。]
「…あんたはさ、なにを躊躇してるんだ?」
「幸せになること、大人になること、紡久のこと…。」
[太字]「この中のどれだ?」[/太字]

作者メッセージ

なんやかんや似たもの同士で一番考えが違う、この2人の会話すごく好きです。
書いててすっごい楽しかった。
確かに、相手を想う気持ちは同じくらいあるけれど、その想う心が少し違うんですよね。
どちらも相手の幸せを願ってはいるけれど、願い方が違うんですよ。
透は理玖に想い人がいる、という確定している状態で諦めていますが、神楽は零に想い人がいる、という不確定な状態でさえ諦めようとしています。
それにプラス、血縁者という要素も含めて、神楽の中にはぐるぐるといろんな思考が複雑に絡み合っているんですよね…。
私自身には、兄弟だったり、姉妹だったりの血縁者がいないので、ちゃんと理解できていると言われたら、肯定はできませんし、実際兄弟がいる人でも、兄弟に恋をするなんざ、ほぼないと思います。
でも、彼らは昔からずっと一緒、というわけではなかったり、異母兄弟(三章見返せば、少しだけ描写あります。のちのちにまた本編中で触れようと思ってます)なので、完璧に血が一緒じゃないところも、普通の兄弟とは違う点ですよね。

なんかいっぱい話しちゃいました笑。
でも、こういう背景があるって思うと、さらに物語が面白くなると思います!多分!笑

2026/03/22 18:12

rary
ID:≫ 1acdLZrSPpU0c
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