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朽ちて、なお

#81

#79

神楽side
「…んじゃ、もう帰るね。これ以上迷惑はかけられないし。」
理〔あの…!本当に大丈夫ないんですか?まだここにいた方が…。〕
「いいよいいよ。ぶっ倒れたら頑張って救急車呼ぶから大丈夫大丈夫ー!」
紡『…本当に無理はしちゃだめですからね。やばい時は頼ってください。』
「…わかってるよ、ありがとう。」
[小文字]紡『…ほんとはわかってないくせに。』[/小文字]
彼がぼそっと囁いた言葉。
…そうだね、きっと俺はわかってないと思う。
ごめんね、不器用な兄で。
「またね。」
そうして彼の家から離れた。

とぼとぼと家に帰り始める。
「…またね、か。」
また、会えたらいいけどね、なんて。
…零に会いたいなぁ。
「…まぁ、素直に会ってくれるような子じゃないしね。」
また喉奥から血が上ってきた。
「ごほっ…ごほごほごほッ…。」
咄嗟に手で押さえた血は、手から溢れるほどどばどばと流れ出てきた。
「…ははっ、困っちゃうなぁ〜。」
笑えてるかな、俺。
うまく、笑えてるかな。

フラフラとした足つきで、なんとか家に帰れた。
もちろん家には誰もいない。
「ふぅ…。」
一旦洗面所で口や手をそそいだ。
「はっ、なんかグロいな、こうみると。」
血みどろで、連続殺人鬼みたいな顔してる俺が鏡に映った。
「…いつまでこの顔も見られるかねぇ。」

透side
「んじゃ、俺もここいらで帰るわ。月姫、帰るぞ。」
月[はーい!光くん、またね。]
光〈っはい!またきてください、月姫さん。〉
「…神楽のこと、頼んだぞ。」
理『…うん、わかってる。』
「んじゃ、またな。」
月姫と手を繋ぎ歩き始める。
月[…もう私は小さい子供じゃないんですよ?]
「嫌か?」
月[い、嫌ではないですけど…]
「ならいいじゃねぇか。月姫は俺の前じゃ、小さいお子様だからな。」
月[もう小さくないし…]
「[斜体]“大人扱いされたいお年頃”[/斜体]ってやつか?」
月[バカにしてるんですか?]
「ははっ、冗談だよ。」
もう、夕日が落ちてきそうだった。
「…さて、早歩きで帰るか。俺今霊力空っぽだし。」
月[あっ、はい。わかりました。]
…きっと、申し訳ないと感じてるんだろうな。
子供なんだから、俺の前では気楽でいてほしいだがな…まぁ、そう簡単には無理か。
「…そんな顔するなって。せっかく綺麗なべっぴんさんが台無しになるぞ?」
月[よ、余計なお世話ですからっ。]
夕暮れの下に、大きな影が二つ、浮き上がっていた。

作者メッセージ

うーん…なんとも対比が悲しいですよね。
神楽は苦しんでるのに対して、透はすっごい幸せそうな状態ってのがね…。
…四章長くなりそうだな。

2026/03/16 18:14

rary
ID:≫ 1acdLZrSPpU0c
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