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ODや自傷行為を彷彿とするワードが出てくる場合があります。ご注意ください。
神楽side
「死ぬのか、俺。」
あのあと、ぼんやり考えていた。
死、というのを俺は経験したことがない。
俺や紡久は天界で生まれた存在なためだ。
死んだらどこにいくかすらもわからない。
…まぁ、でも別に死んだって特に問題はない。
俺の役目はなくなったも同然。
これから紡久を守らなくたっていい。
他の弟たちだって、生活がある。
俺がいる理由はもうない。言われればいつだって死ねる。
…でも、唯一心残りがあるとしたら。
「…零。」
厄介な恋を叶えられないことかな。
紡久side
神楽兄さんが死ぬ。
死んでしまう。
…大切な存在が消えるのは嫌だ。
透〔…どうした、そんな思い詰めた顔して。〕
タバコを吸いながら、ベランダにやってきた透さん。
「タバコ、やめたんじゃないんですか。」
透〔月姫がいない時はやってないさ。〕
「…そうですか。」
「想い、諦めきれてないんですね。」
透〔うっせーよ、仕方ないだろ。〕
透〔…俺だって、さっさと諦めれきれるものならとっくにあきらめてる。〕
透〔…あとな、霊障の薬に関して言ってなかったことがある。〕
「…なんです?」
透〔霊障の薬の副作用は、強い力のほかに、[太字]強い想い[/太字]にも反応する。〕
透〔…というかな、そもそも普通の人間に副反応は出にくい。普通に生活している分はな。〕
透〔だが…あいつは日常的に感情やらなんやらを押しつぶしてきたせいで、少し心が動くだけで、薬が過剰反応を起こして、副作用が起きたんだと思う。〕
透〔だから、押しつぶすことにも反応するし…まぁ、その恋心にも反応するってことだ。〕
「…。」
[斜体]“神[…どうせ、相手は俺がいなくたって平気だろうしね。]”[/斜体]
たしかにあの人は想いを封じ込めすぎて、無意識の間に今も封じ込めている。
自分がしたいこと、叶えたいことは、周りの人に徳のあるものじゃないとやらない。
そういう人だから、自分の勝手な想いは叶えたくないのだろうか。
…あの人、もしかしたら、薬の副作用で死ぬ前に1人で____。
透〔…多分、同じこと考えてるだろうから、言っておくがな。
_______多分あいつは、薬で死ぬ前に1人で死ぬ気だぞ。〕
「…。」
透〔…変えたいと思うか?〕
「変えたいに決まってるじゃないですか…でも、あの人は…。」
きっと、信念を変えない。
想いだって、このまま押し殺すつもりだろう。
生きる想いも同じく。
「…危なっかしくてたまらないんですよ、あの人は。」
「いつもヘラヘラしてるくせに、いつでも死ねるみたいなこと思ってるし。」
「俺がどんだけあなたは大切だって言っても、ヘラヘラ誤魔化して。ほんとはその言葉も本気にしてないのに。」
「自分が思ってる以上にすごい人で、大切な人なのに、すぐにどこかへ消えようとする。」
「…そんな人を、どうやって引き込んだらいいか、わからないんですよ。」
透〔…理玖以上に厄介だな、あいつ。〕
今のあの人は不安定にもほどがあるほど、不安定だ。
今手を伸ばしたって、その手に対して気づかないふりをしたり、手を解く。
やっと触れれたと思ったら、すでに壊れてしまってそうな人だから。
…どうしたら、いいんだろう。
「死ぬのか、俺。」
あのあと、ぼんやり考えていた。
死、というのを俺は経験したことがない。
俺や紡久は天界で生まれた存在なためだ。
死んだらどこにいくかすらもわからない。
…まぁ、でも別に死んだって特に問題はない。
俺の役目はなくなったも同然。
これから紡久を守らなくたっていい。
他の弟たちだって、生活がある。
俺がいる理由はもうない。言われればいつだって死ねる。
…でも、唯一心残りがあるとしたら。
「…零。」
厄介な恋を叶えられないことかな。
紡久side
神楽兄さんが死ぬ。
死んでしまう。
…大切な存在が消えるのは嫌だ。
透〔…どうした、そんな思い詰めた顔して。〕
タバコを吸いながら、ベランダにやってきた透さん。
「タバコ、やめたんじゃないんですか。」
透〔月姫がいない時はやってないさ。〕
「…そうですか。」
「想い、諦めきれてないんですね。」
透〔うっせーよ、仕方ないだろ。〕
透〔…俺だって、さっさと諦めれきれるものならとっくにあきらめてる。〕
透〔…あとな、霊障の薬に関して言ってなかったことがある。〕
「…なんです?」
透〔霊障の薬の副作用は、強い力のほかに、[太字]強い想い[/太字]にも反応する。〕
透〔…というかな、そもそも普通の人間に副反応は出にくい。普通に生活している分はな。〕
透〔だが…あいつは日常的に感情やらなんやらを押しつぶしてきたせいで、少し心が動くだけで、薬が過剰反応を起こして、副作用が起きたんだと思う。〕
透〔だから、押しつぶすことにも反応するし…まぁ、その恋心にも反応するってことだ。〕
「…。」
[斜体]“神[…どうせ、相手は俺がいなくたって平気だろうしね。]”[/斜体]
たしかにあの人は想いを封じ込めすぎて、無意識の間に今も封じ込めている。
自分がしたいこと、叶えたいことは、周りの人に徳のあるものじゃないとやらない。
そういう人だから、自分の勝手な想いは叶えたくないのだろうか。
…あの人、もしかしたら、薬の副作用で死ぬ前に1人で____。
透〔…多分、同じこと考えてるだろうから、言っておくがな。
_______多分あいつは、薬で死ぬ前に1人で死ぬ気だぞ。〕
「…。」
透〔…変えたいと思うか?〕
「変えたいに決まってるじゃないですか…でも、あの人は…。」
きっと、信念を変えない。
想いだって、このまま押し殺すつもりだろう。
生きる想いも同じく。
「…危なっかしくてたまらないんですよ、あの人は。」
「いつもヘラヘラしてるくせに、いつでも死ねるみたいなこと思ってるし。」
「俺がどんだけあなたは大切だって言っても、ヘラヘラ誤魔化して。ほんとはその言葉も本気にしてないのに。」
「自分が思ってる以上にすごい人で、大切な人なのに、すぐにどこかへ消えようとする。」
「…そんな人を、どうやって引き込んだらいいか、わからないんですよ。」
透〔…理玖以上に厄介だな、あいつ。〕
今のあの人は不安定にもほどがあるほど、不安定だ。
今手を伸ばしたって、その手に対して気づかないふりをしたり、手を解く。
やっと触れれたと思ったら、すでに壊れてしまってそうな人だから。
…どうしたら、いいんだろう。
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- 22.【番外編 神様なのにお正月満喫しちゃってます。】
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- 67.【第3章終了記念番外編 なぜか学生になってました。】
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