[太字]私、黒崎先生のことが好き…[/太字]
あの瞬間、自分の気持ちに気づいてから、私は大きな罪悪感があった。
黒崎先生は、大人で、先生。もしかしたら、もう結婚してるかもしれない。
私は、子どもで、生徒。
黒崎先生を好きになっていいわけがない。
でも…。
授業中、黒板に向かって説明している姿。
いつも通り、みんなに囲まれて笑ってる顔。
いつも、私は先生を目で追ってしまって、どんな姿も、私には特別に見えてしまった。
今まで恋をしたことがなかった私だけど、確実に大きくなっていく気持ちに、
気づかないふりなんて、できそうになかった。
ある日。
「ねぇ、藤野さん。今、時間ある?」
中休み、となりの席の女の子から、話しかけられた。名前は… 斎藤夏奈ちゃん、だったと思う。
「ごめんね、急に」
私と斎藤さんは、あんまり人がいない、体育館裏に来た。
「あの… 高森悠斗ってわかる?」
「うん」
高森くんは、クラスメイト。いつも明るいし、人気者だから、もちろん知ってる。
「実はね、私、悠斗のことが好きなの」
「えっ…!」
「ごめんね、急に言って。びっくりするよね」
「ううん。相談は、なんでも聞くよ!」
「ほんと?」
「うん!」
「じゃあ…」
[水平線]
「じゃあ、席替えをします!」
中休みが終わって、今は3時間目。
黒崎先生が、くじの箱を持ちながら、そう言った。
「藤野さん、よろしくね」
「うん、わかった!」
さっき、斎藤さんから言われたこと。それは…
『じゃあ、次の時間の席替えで、もし、悠斗ととなりになったら、代わってくれない?』
っていうこと。
そんなことなら、私でもできる。だから、すぐにオッケーしたんだ。
「それでは、くじをひいてくださーい!」
黒崎先生がそう言って、みんな順番にくじをひいた。
私も、みんなに続いて、くじをひく。
「4番…」
4番は、前から2番目の、いちばん窓側の席。
となりの席は…
「俺、5番!」
なんと、高森くんだったんだ。
「藤野さん、悠斗のとなりになったんだね」
「うん」
「じゃあ… 代わってくれる?」
「うん、もちろん!」
「ありがとう!!」
と、そのとき。
「あっ。となり、藤野?」
「あっ、えっと…」
「あのね、悠斗。藤野さん、窓側が嫌みたいで、私が廊下側だから、かわることになったの」
「…うん、そう! だから、高森くんのとなりは、斎藤さんだよ」
うまくごまかしてくれた、斎藤さんに続いて、私もそう言う。
「へぇ…。わかった」
「じゃあね」とだけ言って、私は新しい席にやってきた。
「となり、麻結ちゃん? よろしくね」
「あっ、よろしくね。莉緒ちゃん」
となりは、鈴木莉緒ちゃん。前から仲良い莉緒ちゃんがとなりになったから、最高!
斎藤さんと高森くん、莉緒ちゃんと私がとなりの席になれたから、楽しくなりそう!
でも、この時の私は、莉緒ちゃんの秘密を、知らなかったんだ。
この時からすでに、事件が始まってたなんて…。
続く!
あの瞬間、自分の気持ちに気づいてから、私は大きな罪悪感があった。
黒崎先生は、大人で、先生。もしかしたら、もう結婚してるかもしれない。
私は、子どもで、生徒。
黒崎先生を好きになっていいわけがない。
でも…。
授業中、黒板に向かって説明している姿。
いつも通り、みんなに囲まれて笑ってる顔。
いつも、私は先生を目で追ってしまって、どんな姿も、私には特別に見えてしまった。
今まで恋をしたことがなかった私だけど、確実に大きくなっていく気持ちに、
気づかないふりなんて、できそうになかった。
ある日。
「ねぇ、藤野さん。今、時間ある?」
中休み、となりの席の女の子から、話しかけられた。名前は… 斎藤夏奈ちゃん、だったと思う。
「ごめんね、急に」
私と斎藤さんは、あんまり人がいない、体育館裏に来た。
「あの… 高森悠斗ってわかる?」
「うん」
高森くんは、クラスメイト。いつも明るいし、人気者だから、もちろん知ってる。
「実はね、私、悠斗のことが好きなの」
「えっ…!」
「ごめんね、急に言って。びっくりするよね」
「ううん。相談は、なんでも聞くよ!」
「ほんと?」
「うん!」
「じゃあ…」
[水平線]
「じゃあ、席替えをします!」
中休みが終わって、今は3時間目。
黒崎先生が、くじの箱を持ちながら、そう言った。
「藤野さん、よろしくね」
「うん、わかった!」
さっき、斎藤さんから言われたこと。それは…
『じゃあ、次の時間の席替えで、もし、悠斗ととなりになったら、代わってくれない?』
っていうこと。
そんなことなら、私でもできる。だから、すぐにオッケーしたんだ。
「それでは、くじをひいてくださーい!」
黒崎先生がそう言って、みんな順番にくじをひいた。
私も、みんなに続いて、くじをひく。
「4番…」
4番は、前から2番目の、いちばん窓側の席。
となりの席は…
「俺、5番!」
なんと、高森くんだったんだ。
「藤野さん、悠斗のとなりになったんだね」
「うん」
「じゃあ… 代わってくれる?」
「うん、もちろん!」
「ありがとう!!」
と、そのとき。
「あっ。となり、藤野?」
「あっ、えっと…」
「あのね、悠斗。藤野さん、窓側が嫌みたいで、私が廊下側だから、かわることになったの」
「…うん、そう! だから、高森くんのとなりは、斎藤さんだよ」
うまくごまかしてくれた、斎藤さんに続いて、私もそう言う。
「へぇ…。わかった」
「じゃあね」とだけ言って、私は新しい席にやってきた。
「となり、麻結ちゃん? よろしくね」
「あっ、よろしくね。莉緒ちゃん」
となりは、鈴木莉緒ちゃん。前から仲良い莉緒ちゃんがとなりになったから、最高!
斎藤さんと高森くん、莉緒ちゃんと私がとなりの席になれたから、楽しくなりそう!
でも、この時の私は、莉緒ちゃんの秘密を、知らなかったんだ。
この時からすでに、事件が始まってたなんて…。
続く!