文字サイズ変更

叶わない恋でも。

#1

認めたくない初恋。

[太字]私が恋をした相手は… 担任の先生だった。[/太字]


小学6年生の春。


いよいよ、小学校生活最後の年が始まった。


クラス替えをして、担任の先生が発表された。


「担任の、黒崎 遼です。みなさんにとって小学校最後の1年、楽しみましょう!」


パチパチパチパチ…!


大きい拍手が、黒崎先生を包んだ。


[小文字]「ねぇ、イケメンじゃない?」
「ね! 超イケメン!」
「私たち、めっちゃ運いいんだけどー!」[/小文字]


コソコソ… って、いろんな声が聞こえる。


「イケメン」っていうのは、否定できない。


だけど、「運が良い」っていうのは… 私は、そう思わなかった。



去年。

小学5年生だった、私の担任の先生は、菊地天音先生だった。

すごく優しくて、ほんっとに大好きだった。

だけど、菊地先生が違う学校に行くことになって…


私はそれで、学校に行く気を失ったくらい、すごく悲しかった。

離任式の日、友達と一緒に、たくさん泣いた。


だから、黒崎先生が担任の先生になったけれど、喜べない私がいる。


「さようなら!」
「さようならー!!」


1日目。笑顔になれないまま、終わった。


それから1週間くらい経って、少しは慣れて来た。

始業式からずっと、黒崎先生の人気っぷりは変わらなくて。

いつも、周りには女子がたくさんいる。

でも、その輪の中に、私が行くことはなかった。


ある日。

私は、職員室に用事があって、ドアの前まで来た。


ノックをしようとした、その時。

「あっ…」


黒崎先生が、職員室から出てきた。


「藤野さん… ですよね」
「あっ、はい…」


気まずい。


「職員室に用事があるので…」


私が行こうとすると。


「ちょっと待ってください。藤野さん」
「…えっ…?」

黒崎先生は、私の手首をグッって握って、私を引きとめた。

すると、しゃがんで、私の靴ひもを直し始めた。


「靴ひも、ほどけてると危ないですよ。でも、これで大丈夫です」
「…ありがとうございます…」

「あと、困ったことがあったら、なんでも言ってくださいね」
「……!」


黒崎先生の笑顔。

私だけに向けてくれた、眩しい笑顔。


黒崎先生の背中を見つめながら、私は、胸がドキン…って鳴るのを感じた。

気づいたら、さっきまで気まずくてたまらなかった気持ちが、どこかにいっていた。

なんでだろう。

どうして、あんなふうに優しくされると、嬉しくなるんだろう。

どうして、あの笑顔が頭から離れないんだろう。

その瞬間、気づきたくない気持ちに、気づいてしまった。


[太字]私、黒崎先生のことが好き…[/太字]


続く!

作者メッセージ

このお話を読んでくれて、ありがとうございます!
流衣です!

初めての連載小説、「叶わない恋でも。」の第1話は、どうでしたか?
ぜひ、第2話も、見てほしいです!

よろしくお願いします!

2025/04/20 13:25

流衣
ID:≫ 42zttIT6xsU7k
コメント

この小説につけられたタグ

恋愛

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は流衣さんに帰属します

TOP