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思いつき短編集!

#3

君が残した一通の手紙 とうか×ひな

ひな「とうか、急いで!遅刻するよー!」

とうか「わかったから!そんな走ったら転ぶぞ!」

ひな「大丈夫、大丈夫ー...ってわぁッ!」

ドテッ!

とうか「あーあ、だから言ったのに...」

ひな「えへへ...あ、でも!お花つぶさなかったよ!」

とうか「いや、ひなのけがやばいだろ....」

こんなふうに、ひなは人、動物、植物....など

自分以外の人を優先して動くような優しいやつだった。

そんな優しいひなだからこそ、守りたいと思った。

なのに.....

___________________

あの暑い夏の日。俺は家で勉強をしていた。

最近、遊びすぎて成績が落ちてきたせいだ。

そんな時、

プルルルル

とうか「ん?誰だ?」

急にスマホがなった。誰だろうと思いつつ、開いてみると

そこには、ひなと表示されていた。

とうか「ひなから?なんでだ?」

疑問を持ちつつも、待たせるといけないと思い、電話に出た。

とうか「はいもしもし。とうかだけど、どうしたひな?」

看護師「あ、とうかさんであっていますでしょうか.....?」

とうか「え、あ、はい。そうですけど....」

確かに、スマホにはひなと表示されていた。

なのに、電話に出てみると全く知らない人の声が聞こえてきて

俺は戸惑いを隠せずに居た。

看護師「私、○×病院の看護師なのですが、ひなさんが...」

とうか「えッ....?」

『ひなが死んだ』

それは、俺がこの世で一番聞きたくなかった言葉だ。

ひなが亡くなる少し前、ひなが俺に渡してほしいものがあると言っていたそうだ。

それを受け取りに来てほしい。

という電話だった。

正直、信じられない。ひなのことだからケロッと現れて、また

ひな「とうか、おっはよー!」

って言ってくれるんじゃないかって。

勝手に心の中で期待しながら、足早に病院へと向かった。

とうか「ハァ...ハァ.....」

正直、足も体力も限界だ。けど、ひなに会いたかった。

だから俺は、走る足を止めなかった。

とうか「ハァ...ハァ....ついた....」

やっとの思いでついたのに、なぜか足が鉛のように重くて動けなかった。

とうか(あぁ、怖い....)

俺には、ひなみたいな優しさと勇気がない。

けど、ひなに会いたいから。

俺は覚悟を決めて、病院へと足を踏み入れた。

ひなの父「君がとうかくんかい...?」

とうか「あ、はい」

この人はひなの父。ひなとは幼い頃から一緒だから互いの親同士とも知り合いだった。

ひなの父「ひなから君に手紙を預かっているんだ」

ひなの父「私が死んだら渡してほしいって....」

そう言って、ひなのお父さんは手紙を渡してくれた。

とうか「ありがとう...ございますッ...」

自然と手紙を持つ手の力が強くなる。

まだ手紙を読んでいないから、泣きそうになったのはぐっと堪えた。

______________________________
  とうかへ

とうかがこの手紙を読んでるってことは、私は死んだってことかな?

ごめんね、病気のことちゃんと言おうと思ってたんだけどさ

言おうとすると足がすくんでなかなか言えなくて....

だめだね、臆病で。

とうか。私が死んでも泣かないでね。

とうかには嬉しいときにだけ泣いてほしいの。

とうかが泣いてたら、私も悲しいもん!

こっちに早く来すぎるのもやめてよ〜?w

ただの我儘だけどさ、そんなの嫌だから。

とうかはすごいよ。すっごく優しいし、運動もできるし!

料理や掃除だって得意だし!

とうかはいつも、「ひなはすごい!」って褒めてくれるけどさ

私は、とうかの方がすごいなって思ってたよ。

....ねぇとうか。

一人にしてごめんね。

とうかのこと、ずっと大好きだったよ。

気持ちは伝えられなかったけどね....w

さよなら、とうか。大好きだよ

   ひなより

_____________________________

読み終わった瞬間、涙が込み上がってきた。

泣かないでって言ってくれたのに。早速約束破って

とうか「俺は馬鹿だなぁ.....wグスッ」

ひなにしては、弱々しい文字。けど、俺のために一生懸命書いてくれて

それが最高に嬉しかった。

俺だってひなのこと大好きだよ。

これまでも、これからも。

泣かないでっていう約束は守れなかったけど、早くそっちにいきすぎないっていうのはちゃんと守るからね。

だからさ、今度は心の内に秘めてないでちゃんと言ってよ。

すごいねって。

それだけでいいから。

....なんてね。

ひなはさよならとか言ってたけど、俺は言わないよ。

だって、ひなはまだ俺の心のなかで生きてるから。

俺は絶対にひなのこと忘れないよ。

みんなが忘れても俺は忘れない。

とうか「....さよならなんて二度と言わせねーからな」

2025/02/05 20:28

優音 −ゆと−
ID:≫ 4uRFms26/uIJ6
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