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私の恋は、いつも消えてばかりだった。

#2

②サヨナラのあと。

[太字]私はサヨナラをした後、新しい出会いをした。[/太字]

『別れよう』
私、フラれちゃった。湊斗くんに。…大切なひとに。
湊斗くんには、新しい好きな人ができたんだって。

私は悲しくて、泣きそうになって、『良いよ、別れよう。じゃあね』って告げて、走って逃げたんだ。
その瞬間、涙が溢れてきた。

『大丈夫…?』
そのとき、話しかけてくれたのが、6年生の橋本悠翔くんっていう人。

「名前は?」
「藤野莉緒です。5年生です」
「藤野、莉緒…」

不思議そうに、私の名前をつぶやく、その男子。

「あっ、そうだ! 思い出した!」

急に叫んだその男子。思い出したって、なにを…?

「藤野ってさ…、伊藤湊斗の友達だよな?」
「…えっ?」

さっきフラれたばっかなのに、『湊斗』って名前を聞くと、胸がズキズキ痛む。

っていうか、なんで湊斗くんのことを知ってるの…?

「俺、湊斗と同じ塾で、仲が良いんだ。よく、湊斗から藤野の話聞いてた」
「えっ?」
「もしかして、さっき泣いてたのは、湊斗のことか?」
「…まぁ…」

『はい』って言ったら、きっと色々聞かれる。フラれたことも、バレてしまう。
でも、『いいえ』でもない。

「なぁ、藤野!」
「……?」

湊斗くんの話、じゃないの…?

「俺と、友達になって!」
「…え? なんで…?」
「藤野と友達になりたいんだ! お願い!」

フラれたばっかの私に、友達のお願い…?
もう、意味がわかんないよ。

でも、男子の真剣な目を見ると、断れない。
それに、断る理由も…、ない。

「良いですよ」
「マジ?! サンキュー! 藤野!」

男子は、飛び上がって喜んだ。
そんなに喜ぶ…?

「藤野、ってなんか友達って感じしないよな。…じゃあ、『莉緒』で良い?」
「…莉緒…?」

初対面で、いきなり呼び捨て?
すごいな、この人。すごく社交性。

「友達のしるしってことでさ! 俺は莉緒って呼ぶ! 莉緒は、悠翔って呼ぶ! 約束な!」

勝手に小指で約束されてる私。
『良いよ』とも、『いや』とも、言ってないのにな…

「じゃあ、俺行くから! じゃあな、莉緒!」

そして、勝手に去っていく。
私は、その後ろ姿を見つめる。

…でも、良いかも。新しい出会いってことで。

あの男子。…いや… 悠翔、くん。
仲良くなってみる価値は、ある気がする。


それから、私は湊斗くんとは全く話さなくなった。

でも。
『莉緒、おはよ!』
『…おはよう』

悠翔くんは、すれ違ったとき、毎回話しかけてくれる。
それに、年上なのに同い年みたいで、私もついつい、タメ口で話しちゃうんだ。

馴れ馴れしい悠翔くんに、ときどきうんざりすることはあるけど、なぜか、笑顔になるんだ。

この頃の私の笑顔を作ってくれてるのは、悠翔くんなんだ。


「莉緒!」
「あっ、悠翔くん」

なぜか、今日は後ろから走ってきた。…学校のろうかなのに。

「俺、莉緒のとなりのクラスに用事があってさ。途中まで一緒に行こうぜ!」
「良いよ」

私は悠翔くんと並んで、歩き出した。

でも、そのとき。
「…二人ってどんな関係?」
「……!」

私たちの前に現れたのは…

続く!

作者メッセージ

『私の恋は、消えてばかりだった。』第2話!
読んでくれて、ありがとうございました!
まだ、続きます!!

2024/11/09 16:07

流亜
ID:≫ 66LXPW8MiRrsw
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