[太字]3ヶ月だった。もっと、長く一緒にいられると、思っていたのに…。[/太字]
「莉緒! 湊斗くんが呼んでるよ!」
「うん、今行く!」
私、藤野莉緒。小学5年生。恋が大好き!!
実は、となりのクラスの伊藤湊斗くんと、付き合っています!
付き合う少し前に好きになって、両思いってうわさが流れて、告白されて、付き合った。
新幹線のように、すごく速いスピードだった。そして、すごく幸せだった。
「湊斗くん、どうしたの?」
「ちょっと、話があってさ。時間ある?」
私の好きな人・湊斗くんとの時間なら、何時間でもとれる。
だって、私の1番幸せな時間だもん。
「いいよ!」
「じゃあ、行こっか」
「うん!」
私は笑顔で頷いた。
湊斗くんは、すごく優しい。
付き合いはじめのとき、私が本当に付き合ってるのかわからなくなって、困っていたときも、たくさん話しかけてくれた。
そして、湊斗くんが私と話すときに見せる笑顔は、ほんとうに好き。私が1番好きな笑顔なんだ。
なのに。
「…別れよう」
「…えっ」
どういうこと…?
まだ付き合って、3ヶ月しか経っていないのに。
まだ、したいことができてないのに…!
なんで…?
どうして…?
「もう、良いんだ。…新しい好きな人ができたんだ」
「…えっ…」
人って、すぐに好きな人が変わるの…?
もしかして、私のこと、好きじゃなかった…?
じゃあ、なんで付き合ったの?
ひどいよ。湊斗くん、ひどい。
「それに、僕のこと好きじゃなかったでしょ? いつも『湊斗[太字]くん[/太字]』って呼んでる。僕は、『[太字]莉緒[/太字]』って呼んでたよ」
「…それは…」
すぐに、呼び方なんて変えられないよ。
たった呼び方で、そんなこと言わないでよ。『別れる』なんて、言わないでよ…。
じゃあ私、呼び方さえ変えれば、付き合えていたの…?
「…湊斗くん…、いや、[小文字]湊斗[/小文字]は、好きだったの…? 私のこと」
「…好きだったよ、前までは」
[太字]前までは[/太字]という言葉が、心の中で響く。
涙が、溢れてきそう。
「…良いよ、別れよう。じゃあね」
そう言い切って、走って逃げた。
涙はすぐに溢れてきた。止まらないくらい、たくさん。
そのとき。
「大丈夫…?」
気づいたら、前に誰かがいた。
多分、6年生の男子。
でも、名前はわからない。
「あっ、俺は、6年の橋本悠翔! あやしい人じゃないからな!」
慌てて言う、その男子。『橋本悠翔』っていうみたい。…なんか、きいたことがあるような…。
「っていうか、泣いてたみたいだけど、大丈夫?」
「大丈夫です」
気づくと、涙は完全に止まっていた。
「名前は?」
「藤野莉緒です。5年生です」
「藤野、莉緒…」
不思議そうに、私の名前をつぶやく、男子。
「あっ、そうだ! 思い出した!」
なにを?
「藤野ってさ…」
続く!!
「莉緒! 湊斗くんが呼んでるよ!」
「うん、今行く!」
私、藤野莉緒。小学5年生。恋が大好き!!
実は、となりのクラスの伊藤湊斗くんと、付き合っています!
付き合う少し前に好きになって、両思いってうわさが流れて、告白されて、付き合った。
新幹線のように、すごく速いスピードだった。そして、すごく幸せだった。
「湊斗くん、どうしたの?」
「ちょっと、話があってさ。時間ある?」
私の好きな人・湊斗くんとの時間なら、何時間でもとれる。
だって、私の1番幸せな時間だもん。
「いいよ!」
「じゃあ、行こっか」
「うん!」
私は笑顔で頷いた。
湊斗くんは、すごく優しい。
付き合いはじめのとき、私が本当に付き合ってるのかわからなくなって、困っていたときも、たくさん話しかけてくれた。
そして、湊斗くんが私と話すときに見せる笑顔は、ほんとうに好き。私が1番好きな笑顔なんだ。
なのに。
「…別れよう」
「…えっ」
どういうこと…?
まだ付き合って、3ヶ月しか経っていないのに。
まだ、したいことができてないのに…!
なんで…?
どうして…?
「もう、良いんだ。…新しい好きな人ができたんだ」
「…えっ…」
人って、すぐに好きな人が変わるの…?
もしかして、私のこと、好きじゃなかった…?
じゃあ、なんで付き合ったの?
ひどいよ。湊斗くん、ひどい。
「それに、僕のこと好きじゃなかったでしょ? いつも『湊斗[太字]くん[/太字]』って呼んでる。僕は、『[太字]莉緒[/太字]』って呼んでたよ」
「…それは…」
すぐに、呼び方なんて変えられないよ。
たった呼び方で、そんなこと言わないでよ。『別れる』なんて、言わないでよ…。
じゃあ私、呼び方さえ変えれば、付き合えていたの…?
「…湊斗くん…、いや、[小文字]湊斗[/小文字]は、好きだったの…? 私のこと」
「…好きだったよ、前までは」
[太字]前までは[/太字]という言葉が、心の中で響く。
涙が、溢れてきそう。
「…良いよ、別れよう。じゃあね」
そう言い切って、走って逃げた。
涙はすぐに溢れてきた。止まらないくらい、たくさん。
そのとき。
「大丈夫…?」
気づいたら、前に誰かがいた。
多分、6年生の男子。
でも、名前はわからない。
「あっ、俺は、6年の橋本悠翔! あやしい人じゃないからな!」
慌てて言う、その男子。『橋本悠翔』っていうみたい。…なんか、きいたことがあるような…。
「っていうか、泣いてたみたいだけど、大丈夫?」
「大丈夫です」
気づくと、涙は完全に止まっていた。
「名前は?」
「藤野莉緒です。5年生です」
「藤野、莉緒…」
不思議そうに、私の名前をつぶやく、男子。
「あっ、そうだ! 思い出した!」
なにを?
「藤野ってさ…」
続く!!