怪物が、この世に存在するようになったのはつい最近のことだ。
怪物はもともと火山やら、深海やら、地の奥深くにいるような存在だった、
らしいのだが、今じゃもう度々町に出現するようになった。
その怪物。倒すのは国防軍の最新兵器でやっとらしい。
正直怖い。
得体のしれない化け物が今、目の前に現れたら?
俺は恐怖のあまり逃げ出せもしないだろう。
その怖さは凶暴さももちろんだが、デカいことにも原因があり、
小さい個体でも2m。
デカいのだと10mは下らない。
そんな化け物の相手をしろ。
と、言われたらどうする?
嫌だ嫌だと喚くしかないのだ。
と、言うわけで、
今、
化け物の相手をしろ。と、言われた。
多分、国の偉い人に。
[大文字]「嫌だ嫌だ」[/大文字]
お偉いさんが困惑しているのが見える。
そりゃそうだろうな。
大人が、男が、喚く姿なんて見たくないもんな。
なぜか気取る俺。一体何してるんだ。
お偉いさんの口が開く。
「あなたは能力者です。その力で人類を救ってください。」
これを聞いた俺の脳内には、?マークがびっしりだ。
この人は何を言っている?
人類を救えとはなんだ。
お偉いさんは続ける。少し怒鳴るように
「あなたが戦わないと、皆いなくなっちゃう。人類のために。お願いします。」
まだまだ、?マークが宙に浮かんでいる。
何を言っている?
人類を救えって何だよ。
お偉いさんはこう説明する。
「あなたは「プジリック」と呼ばれる超能力者の一人です。」
「あなたの力で怪物を狩り、人類を救ってください。」
怪物を狩る?
嫌だ、死にたくない。 やりたくない。
俺はようやく口を開く。
本心のままにこう言う。
「嫌だ」と。
そういうと、お偉いさんの形相が変わった。
何言ってんだこいつという目で俺を見る。
怒らせるようなことは言っていないが…
お偉いさんは確実に怒りながら
「お前がやんねえと…だめなんだよ勝てないんだよ」
「能力者として、命かけろよ、人を救えよ。」
俺は、今まで無視していたことを問いかける。
「第一、俺は能
「能力者に決まってる!!!!!」
言葉を上書きされた。
というか、ほぼ俺何も言っていないぞ。
読心能力者かよ。
「その超能力を使ってみろ。」
当たり前だが使えたことは人生で一度もない。
はあ?俺に超能力なんて無い
そう言いかけ、言うのをやめた。
なぜなら、
[太字]俺の右腕が、[/太字]
[太字]熱をもち、[/太字]
[太字]異形になっていたからだった。[/太字]
お偉いさんの口が開く。
「おっ、Fプジの能力か。熱の力だ。」
なんだよこれ…どうなってんだよ。
体がおかしくなった。
なんで…
「プジリック能力が覚醒したのさ。」
コイツの言うことは全て訳が分からん。
お偉いさんは絶望の文言を吐く。
「これで、怪物狩りができるな。」
「さあ、行こう。」
「国防軍本部に。あっ、これじゃ握手できねえな。
「まあ、とりあえず、
「一緒に、
「頑張ろうな。」
いつもの俺なら嫌だ嫌だと喚くはずだが、
そんな気にはなれなかった。