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下駄箱に手紙が入っていた。

下駄箱に手紙が入っていた。

「いや…まさか?」

その『まさか』だった。

『まさか』としては、とても古典的と言える。

装飾は無し。宛名も無し。

中身はどうかと、初めて虫を捕まえた幼子のごとく手に取るそれを確認する。

『まさか』だった。

ラブレター。

人生経験で、とてもかけがえのない物をもらえた気がする。

そう思うと手紙が重く感じる。心で重さを感じ取る。

内容はどうなのだろう。

ラブレターと思うと、期待が風船のごとく膨れ上がる。

読み込む…。

期待した分そのまま帰ってきた。

『放課後、待ってます。』

5w1hの大部分が書かれていないが、そんなことはどうでもいい。

放課後、待ってます。だなんて、あまりにもラブレターじゃないか。

最高。という感じ。

最高。

最高。

「まあ、どこで待ってるかなんて正直どうでもいいもんな。探せば見つかるでしょ。」

どうせ、人の目に付かない場所が普通。



時の流れは年齢と共に速くなると言うが、これは違う。

ゲームをしている間に何時間も経過しているように、楽しい時間は一瞬にして過ぎてゆく。

悲しくはない。これから楽しいことを経験する。




ウキウキでその姿を探す。

何の姿を探している?


文字を見るに、女子は確定。[漢字]好[/漢字][ふりがな]すき[/ふりがな]はほぼ確。

心当たりはないが、誰だってかまわない。

ありがとう。と伝えられれば、それでいい。


探しているのは感謝を伝える相手だ。

愛を伝えられても良し。


そんなことを考えていると、後ろから声を掛けられた。

「去川!ちょっといいか?」

声の主は友人(一応)の恵庭である。

いろんな話を楽しく話せる、男友達。

「?なんだよ。」

「いや、だからさ、ちょっと来い。」


気付くと体育館に居た。

いや、ここは体育館じゃない!

体育館「裏」だ!


『まさか』


「去川、突然でビックリするかもしれないけど、俺、来週引っ越す。」

「そうなんだ…。」

『まさか』では無さそうだ。

でも、こんなところで話す必要ある?


『まさか』


「だからさ、俺、伝えなきゃダメかなって。お前のことが」

ちょっと待ってくれ、お前なのか、恵庭。

「好き、ってこと。」

「…そうか。」

「突然言われてなんのこっちゃだよね、ごめんね」

「謝らなくていい。」

返事の言葉は誰であれ同じにする。

もう決めている。

「ありがとう。色々。」

「楽しかったぜ、恵庭。」

言葉を返される。


「ありがとう。」


と。

作者メッセージ

ホントはちゃんとした恋愛的なのを描こうと思っていたのですが……。

私に恋愛系は無理のようです。あと、絶対にギャグでオチ付けた方良かったなぁ。

最後に伝えます。

読んでくれて ありがとう。   オチついた? 以上です!

2025/12/20 22:26

n氏
ID:≫ 15/k7pnxnDS1U
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