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News to New Days(ニュースから、新たな日々へ)

「ニュース番組では、良いニュースと悪いニュースの割合が3:7ぐらいになるようになっている」

私の目の前にいる男はそう発声する。
ニュースがどうたら言っているが、この男は何者だ?

「君自身、とでも言っておこう。[漢字]棚場夢[/漢字][ふりがな]たなばゆめ[/ふりがな]ちゃん」

言っている意味が分からない。
何だ私、夢の中にでもいるのか?
夢だけに?

「さっき言ったのは勝手な見解だが、案外的を射ているのではないか?」

良いニュースと悪いニュースの割合の話か。
私、普段ニュース見ていないから分からないけれど……。
良い噂よりも悪い噂、いわゆるゴシップの方が人は食いつくと聞く。
視聴率を取りたいのなら、悪いニュースを報道するのは自然なことか。

「だろだろ!」

何故だか嬉しそうだ。
気持ち悪い。
共感されたのに。
気持ち悪い。

「気持ち悪いを2回言うな」

心の声が聞こえているらしい。
気持ち悪い。
追い打つ。撃つ。鬱にさせてやる。

「まあ、まあ。話を戻そう。悪いニュースの話だ」

「驚くべきことに、飯を食う時間に流れるニュースは3:7の割合でやってるんだ」
 良し悪しの割合が―――な。

と、笑う。
ニュースは大体飯食ってるとき以外流れなくないか。
深夜のニュースは(尺的に)ショボいのばっかりだぞ。

「さっき、ニュース見ないって言っていただろ」

進んで見ようとは思わないのに、見ているうちに箸が止まるのがニュースである。

「飯食いながらニュース見てるじゃないか。君、嘘ばっかりだね」
「自分自身に嘘を付くのはやめにしな」




困惑と怒りに似た何かが湧き始めたところで、私は目を覚ます。
覚醒。

今のは夢か……。
あの男、何をしたかった?
あー、記憶が薄れてゆく。
元から[漢字]靄[/漢字][ふりがな]もや[/ふりがな]みたいなものか。夢なんて。

「夢なんて」

朝のニュース番組を見ながら、そう呟くのだった。

ニュースにもならない、良くも悪くもない一日。

スタート!

作者メッセージ

久しぶりの投稿です。

2026/03/12 16:50

n氏
ID:≫ 15/k7pnxnDS1U
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