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突然同居することになりまして

#4

私はこれから。

私は[漢字]坂只[/漢字][ふりがな]さかただ[/ふりがな][漢字]紫[/漢字][ふりがな]むらさき[/ふりがな]。
私って、何のために生きているんだろう。
将来の夢、希望。
生きる目的。
中学生のころから、考えるのをやめた。
何もかも、「あの人」のせいだ。
「あの人」の想像をするだけでも胸の奥、心が地に落ちる。
私のことを一切気にかけず、「あの人」は私を一人にした。
独りにした。
気づけなかった私にも落ち度はある。
私は、「あの人」のいいようにされていた。
小学生になる以前から。
朝は自分で起きなさい、自分で着替えなさい、自分で歯を磨きなさい。
小学生になっても。
宿題はひとりでやりなさい、明日の準備は自分でやりなさい。
そんなことを言われてきた。
私を自立させるための言葉だったのだろう。
でもその子育ては、半分成功して、半分失敗した。
そのおかげで私はいわゆる「優等生」になった。
その自覚はあった。

だが、それと同時に「指示待ち人間」になってしまったようだった。
これまで、「あの人」の言うとおりの生活を送ってきて不便は無かった。
しかし、中学進学で欠点が露呈した。
ドキドキワクワクの中学で、だ。
中学生になったその日、「あの人」は海外に旅立ってしまった。
「こうしてよ、ああしてよ。」が無くなって私は目的を失った。
私は、私と「あの人」を恨む。
ある程度は分かるはずだ、こうなると。
こうなってしまうと。
私も、「あの人」も。

私の中学生時代は紫色ではなく灰色だった。

私は、今日から[漢字]広陵[/漢字][ふりがな]ひろおか[/ふりがな]家に住まわせてもらうことになる女子高校生。
そして来週から大羽高校に入学する。
青春を、楽しんでやる。
青色と春色。
混ぜて紫、私の色。

作者メッセージ

ノリで付けた紫という名前が奇跡的にマッチしました。

2026/02/08 09:23

n氏
ID:≫ 15/k7pnxnDS1U
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