クロードに案内され、食事を楽しむロゼ。
シャルロッテ、もとい付き人は別室で待機のようだ。
クロードいわく、「2人で楽しみたい」と。
ロゼ(ちょうどいいわ。一旦忘れよう、あのことは。)
ロゼが美味しそうに焼けているステーキを口に運ぶ。
ロゼ「ん、これとても美味しいです!」
クロード「それは良かった!この国で人気なんですよ。」
ロゼ「ソースが少し甘くて、とってもよく合っていますね。」
きらきらと目を輝かせるロゼ。
その様子を見つめ、少し安心したように頬を緩めるクロード。
ロゼ「…どうかされましたか?
こんなにたくさん食べているところをまじまじと見つめられるのは…少し恥ずかしいのですが…、、。それとも食べ過ぎでしたか?!」
クロード「いやいや!失礼しました。その、先ほどお話したときは何か深刻に悩まれていたようでしたので…元気そうで少し安心しました。」
ロゼ「…だめですね、、、。クロード様には何もかもお見通しみたいです。」
クロード「…あの、もしよろしければ食事の後に少し踊りませんか?すっきりするかもしれないですし。」
ロゼ「ぜひ。すみません、気を遣わせてしまって…」
クロード「私が踊りたいんですよ。ロゼ様と。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2人は食事を楽しんだ後、手を取り合いゆっくり踊った。
伴奏もないけれど、今はそれで充分だった。
時間がゆっくりに感じる。
ロゼ「お上手ですね。」
優雅にターンをするロゼ。
クロード「そうですか?ロゼ様にそう言っていただけて光栄です。」
ふふっと笑うクロード。
彼の青い瞳はいつもロゼを映し出す。
「「…」」
やがて会話も途切れ、やけに静かに踊っていた。
それが心地良かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…あれから何分経ったのだろうか。
ぴたりと踊るのをやめる。
ロゼ「…とても、楽しかったです。ありがとうございました。」
クロード「いえ、今日は踊ることしか私にはできませんでした。だから―」
ロゼの手を取る。そして、口付ける―。
クロード「次、また悲しいことが起きたら私に言っていただけると嬉しいです。」
ロゼ「…ありがとうございます。」
微笑むロゼ。
クロード「楽しんでくださいね。」
別れの挨拶をして部屋をあとにする。
ロゼ(少し疲れてしまったから休める場所があるといいんだけど…)
ふと、周りを見渡しバルコニーに出れるらしい扉を見つける。
ロゼ(開いてる…)
ゆっくり開けると、
夜の月明かりのもとに照らされる。
メルシア「こんばんわ、ロゼ様?」
ロゼ「っ?!びっくりした…こんばんわ。先にいらしたのですね。お邪魔でしたか?」
メルシア「いいや?それより覚えてくれていらしたのですね。」
ロゼ「ええ。メルシア様こそ。私たち2年前くらいに軽く挨拶しただけなのに。」
彼の名はメルシア・スゼラント。
スゼラント家の侯爵子息であり、
王立騎士団隊長の格式高い人物である。
少し長いくすみ青紫の髪を三つ編みにしている。
見る角度によって色が違って見える宝石、アイオライトのような瞳。常に微笑みを浮かべる麗人。
ミステリアスな雰囲気の彼の二つ名は夜の月人。
メルシア「こんな美しい人、忘れるわけないでしょう?」
ロゼ「光栄です―」
メルシア「いいよ。取り繕わなくても。」
ロゼの謙遜の言葉を遮り、メルシアが言う。
メルシア「僕たちどちらかがとても偉いとかいうわけでもないだろ?僕も疲れてしまったからね、めんどくさいんだよ。そうゆうの。だから僕の前では気を遣わないで。」
ロゼ「…自由奔放なところは変わらないみたいですね。いいですよ。今から友達みたいに振る舞えばいいんでしょ?」
メルシア「話が早くて助かるよ。さっき皇太子と食事してたんだろ?どうだった?」
ロゼ「楽しかったけれど、やっぱり疲れるわ。パーティ自体、久しぶりだったし。」
メルシア「ふぅん?僕もだよ。えらい奴らからゴマすりまで対応しきるのに疲れたー、」
仕切りにつっぷせるメルシア。
ロゼ「ふふ、やっぱりそうですよね。」
メルシア「ロゼ、やっぱり君は普通に笑っていたほうが美しいよ。」
頬杖をつき、ロゼの髪を耳にかけるメルシア。
ロゼ「私が美しいのは当たり前だけど?」
微笑むロゼ。
メルシア「やっぱり、君はおもしろい。」
そう言って髪に口付けるメルシア。
ロゼ「…男の人はそうやるのが本当に好きね。」
メルシア「流石、箱入り娘。君、案外何も知らなかったりする?キスすることで好意を伝えているんだよ。」
ロゼ「好意、…」
あのことを思い出しそうになってしまう。
メルシア「ふふ、僕、そろそろ帰るね。またね、ロゼ」
ロゼ「っえ、え…」
満足気に去って行ったメルシアと1人取り残されたロゼだった。
シャルロッテ、もとい付き人は別室で待機のようだ。
クロードいわく、「2人で楽しみたい」と。
ロゼ(ちょうどいいわ。一旦忘れよう、あのことは。)
ロゼが美味しそうに焼けているステーキを口に運ぶ。
ロゼ「ん、これとても美味しいです!」
クロード「それは良かった!この国で人気なんですよ。」
ロゼ「ソースが少し甘くて、とってもよく合っていますね。」
きらきらと目を輝かせるロゼ。
その様子を見つめ、少し安心したように頬を緩めるクロード。
ロゼ「…どうかされましたか?
こんなにたくさん食べているところをまじまじと見つめられるのは…少し恥ずかしいのですが…、、。それとも食べ過ぎでしたか?!」
クロード「いやいや!失礼しました。その、先ほどお話したときは何か深刻に悩まれていたようでしたので…元気そうで少し安心しました。」
ロゼ「…だめですね、、、。クロード様には何もかもお見通しみたいです。」
クロード「…あの、もしよろしければ食事の後に少し踊りませんか?すっきりするかもしれないですし。」
ロゼ「ぜひ。すみません、気を遣わせてしまって…」
クロード「私が踊りたいんですよ。ロゼ様と。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2人は食事を楽しんだ後、手を取り合いゆっくり踊った。
伴奏もないけれど、今はそれで充分だった。
時間がゆっくりに感じる。
ロゼ「お上手ですね。」
優雅にターンをするロゼ。
クロード「そうですか?ロゼ様にそう言っていただけて光栄です。」
ふふっと笑うクロード。
彼の青い瞳はいつもロゼを映し出す。
「「…」」
やがて会話も途切れ、やけに静かに踊っていた。
それが心地良かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…あれから何分経ったのだろうか。
ぴたりと踊るのをやめる。
ロゼ「…とても、楽しかったです。ありがとうございました。」
クロード「いえ、今日は踊ることしか私にはできませんでした。だから―」
ロゼの手を取る。そして、口付ける―。
クロード「次、また悲しいことが起きたら私に言っていただけると嬉しいです。」
ロゼ「…ありがとうございます。」
微笑むロゼ。
クロード「楽しんでくださいね。」
別れの挨拶をして部屋をあとにする。
ロゼ(少し疲れてしまったから休める場所があるといいんだけど…)
ふと、周りを見渡しバルコニーに出れるらしい扉を見つける。
ロゼ(開いてる…)
ゆっくり開けると、
夜の月明かりのもとに照らされる。
メルシア「こんばんわ、ロゼ様?」
ロゼ「っ?!びっくりした…こんばんわ。先にいらしたのですね。お邪魔でしたか?」
メルシア「いいや?それより覚えてくれていらしたのですね。」
ロゼ「ええ。メルシア様こそ。私たち2年前くらいに軽く挨拶しただけなのに。」
彼の名はメルシア・スゼラント。
スゼラント家の侯爵子息であり、
王立騎士団隊長の格式高い人物である。
少し長いくすみ青紫の髪を三つ編みにしている。
見る角度によって色が違って見える宝石、アイオライトのような瞳。常に微笑みを浮かべる麗人。
ミステリアスな雰囲気の彼の二つ名は夜の月人。
メルシア「こんな美しい人、忘れるわけないでしょう?」
ロゼ「光栄です―」
メルシア「いいよ。取り繕わなくても。」
ロゼの謙遜の言葉を遮り、メルシアが言う。
メルシア「僕たちどちらかがとても偉いとかいうわけでもないだろ?僕も疲れてしまったからね、めんどくさいんだよ。そうゆうの。だから僕の前では気を遣わないで。」
ロゼ「…自由奔放なところは変わらないみたいですね。いいですよ。今から友達みたいに振る舞えばいいんでしょ?」
メルシア「話が早くて助かるよ。さっき皇太子と食事してたんだろ?どうだった?」
ロゼ「楽しかったけれど、やっぱり疲れるわ。パーティ自体、久しぶりだったし。」
メルシア「ふぅん?僕もだよ。えらい奴らからゴマすりまで対応しきるのに疲れたー、」
仕切りにつっぷせるメルシア。
ロゼ「ふふ、やっぱりそうですよね。」
メルシア「ロゼ、やっぱり君は普通に笑っていたほうが美しいよ。」
頬杖をつき、ロゼの髪を耳にかけるメルシア。
ロゼ「私が美しいのは当たり前だけど?」
微笑むロゼ。
メルシア「やっぱり、君はおもしろい。」
そう言って髪に口付けるメルシア。
ロゼ「…男の人はそうやるのが本当に好きね。」
メルシア「流石、箱入り娘。君、案外何も知らなかったりする?キスすることで好意を伝えているんだよ。」
ロゼ「好意、…」
あのことを思い出しそうになってしまう。
メルシア「ふふ、僕、そろそろ帰るね。またね、ロゼ」
ロゼ「っえ、え…」
満足気に去って行ったメルシアと1人取り残されたロゼだった。