冬めく貴方と雪のしずく
これはエルフの貴方とお薬屋さんの私の話。
エルフのシルフィはとっても寒がりさん。
私のあげたマフラーずうっとつけてるの。
琥珀色の髪がサラサラで瞳はクリスタルみたいで綺麗。
ルナ「できたよ〜」
身体をよく温める効果のあるジンジャーティー。
ルナのお手製はハーブ入り。
シルフィ「ありがとう。」
ふーふー、シルフィは猫舌。
ちょっと冷めるまで置いといてから渡しているのにふーふーするのは癖らしい。
シルフィ「美味しい。ルナのジンジャーティーが1番効き目があるね。」
ルナ「えへへっ!なんてったって村1番のお薬屋さんですから!」
シルフィ「そうだね。」
穏やかな冬の午後。
まだ雪は降り止みそうにないけれど、
こんな時間がいつまでも続けばいいのに。
シルフィ「ルナ。手を貸して。」
シルフィの少し大きな手がルナの手を包み込む。
少し赤くなっていてひんやりしている。
ルナ「……冷たいねぇ〜心配になるよぉ」
シルフィ「あったかい。」
ルナの鼓動は少し早くなった気がしてやまない。
あたたかさと冷たさで手がじんじんする。
私の鼓動も気持ちも、この手を通して伝わってしまいませんように―。
ルナはとても優しい薬屋さん。
ふわっとやわらかい笑顔も、
少し華奢な身体も、
リスのようにくりくりした瞳も、
全部、全部好きなのに。伝わっていないみたいだ。
ルナの手はたおやかで少し力ををこめたら折れてしまいそうに感じる。ちゃんと食べているんだろうか。
僕の気持ちも、やさしさも、この手を通して伝わってくれますように―。
ルナ「ねぇシルフィ。雪少し弱くなったかな。」
シルフィ「そうだね。」
ルナが扉を開ける。―何かを見つけたかのように走って地面にかがむ。
シルフィ「風引くよ。」
そう言ってあたたかいストールをルナの肩にかける。
ルナ「ありがと」
シルフィ「何を見つめてるの?」
ルナ「スノードロップっていうお花。綺麗でしょう?」
雪の隙間から覗かせているのは純白の花びら。
お辞儀をするように下向きに咲いていて、可憐な花だ。
シルフィ「ほんとだ。」
ルナ「雪のしずくとも呼ばれててね。シルフィに少し似てるの。」
シルフィ「似てるかな?」
ルナ「ふふっ、うん。『希望』っていう花言葉があるの。それでね、春の兆しの花なんだよ。」
シルフィ「春が、もうそこまで来てるんだね。」
よかった。とシルフィが呟く。
ルナ「そうだね。でも、冬は寒いけど、雪が綺麗。私は冬も好き。」
シルフィ「…僕も、ルナのジンジャーティーが飲めるから冬は嫌いじゃないかな。」
2人、目が合う。
春は、もうそこまで来ている。
エルフのシルフィはとっても寒がりさん。
私のあげたマフラーずうっとつけてるの。
琥珀色の髪がサラサラで瞳はクリスタルみたいで綺麗。
ルナ「できたよ〜」
身体をよく温める効果のあるジンジャーティー。
ルナのお手製はハーブ入り。
シルフィ「ありがとう。」
ふーふー、シルフィは猫舌。
ちょっと冷めるまで置いといてから渡しているのにふーふーするのは癖らしい。
シルフィ「美味しい。ルナのジンジャーティーが1番効き目があるね。」
ルナ「えへへっ!なんてったって村1番のお薬屋さんですから!」
シルフィ「そうだね。」
穏やかな冬の午後。
まだ雪は降り止みそうにないけれど、
こんな時間がいつまでも続けばいいのに。
シルフィ「ルナ。手を貸して。」
シルフィの少し大きな手がルナの手を包み込む。
少し赤くなっていてひんやりしている。
ルナ「……冷たいねぇ〜心配になるよぉ」
シルフィ「あったかい。」
ルナの鼓動は少し早くなった気がしてやまない。
あたたかさと冷たさで手がじんじんする。
私の鼓動も気持ちも、この手を通して伝わってしまいませんように―。
ルナはとても優しい薬屋さん。
ふわっとやわらかい笑顔も、
少し華奢な身体も、
リスのようにくりくりした瞳も、
全部、全部好きなのに。伝わっていないみたいだ。
ルナの手はたおやかで少し力ををこめたら折れてしまいそうに感じる。ちゃんと食べているんだろうか。
僕の気持ちも、やさしさも、この手を通して伝わってくれますように―。
ルナ「ねぇシルフィ。雪少し弱くなったかな。」
シルフィ「そうだね。」
ルナが扉を開ける。―何かを見つけたかのように走って地面にかがむ。
シルフィ「風引くよ。」
そう言ってあたたかいストールをルナの肩にかける。
ルナ「ありがと」
シルフィ「何を見つめてるの?」
ルナ「スノードロップっていうお花。綺麗でしょう?」
雪の隙間から覗かせているのは純白の花びら。
お辞儀をするように下向きに咲いていて、可憐な花だ。
シルフィ「ほんとだ。」
ルナ「雪のしずくとも呼ばれててね。シルフィに少し似てるの。」
シルフィ「似てるかな?」
ルナ「ふふっ、うん。『希望』っていう花言葉があるの。それでね、春の兆しの花なんだよ。」
シルフィ「春が、もうそこまで来てるんだね。」
よかった。とシルフィが呟く。
ルナ「そうだね。でも、冬は寒いけど、雪が綺麗。私は冬も好き。」
シルフィ「…僕も、ルナのジンジャーティーが飲めるから冬は嫌いじゃないかな。」
2人、目が合う。
春は、もうそこまで来ている。
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