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ウ イ ン ク 【 my birthday 小説 】
朝 。
●●
「 ッはぁぁぁ …… 」
起きたくない 。
動きたくない 。
怠い 。
眠い 。
そんな 身体を 起こして 、 登校の 準備を する 。
朝は つらいけど 、 推しを 見れば 一気に 顔が ほころぶ 。
お気に入り の 、 桃くんの アクリルキーホルダー と 缶バッチを つけて 。
大好きな 彼の 歌声を 聴きながら 歩く 通学路 。
その どれもが 桃くんへの 愛を 物語っていた 。
今日も 同じように 、 通学していた 、 はずだった 。
●●
「 …… あれ 、 ? 」
いつもと 同じ 、 電車の ホーム 。
サラリーマン や 学生の 並ぶ ホームに 、 少し 雰囲気の 違う 男性が 並んでいる 。
髪型 、 顔 、 服 。
その どれもに 見覚えが あった 。
●●
「 ぇ …… ッ ? 」
もしかして 、 桃くん ……… ⁈
いや 、 でも そんなわけ 。
すると 、 凝視していた ◆◆の 視線に 気づいた 彼が 、 振り向いて 、 リュックサックの アクリルキーホルダーに 目を 留める 。
桃
「 … ? 」
え 、 待って 、 やっぱり これは 本人では ⁇
焦って 、 焦って 、 ◆◆は ほとんど パニックに なる 。
声を かけたい …… ‼︎
あわよくば サインとか 欲しい … ‼︎
なんて 思いながら 見つめていて 、 ふと 気づく 。
あれ 、 桃くんも 今 “ プライベート 中 ” だから 話しかけない方が いいのでは …… ⁇
そう 気づいて 、 ◆◆は 目を 逸らしたり 、 でも 気になって また 見たり …… 。
を 繰り返していた 。
…… 変な やつ 、 に なってしまっていた 。
すると 。
ぱっと ◆◆が 次に 見た時 、 運良く なのか 運悪くなのか 分からないが 、 たまたま 目が あった 。
そのとき 、 桃くんが 片目を ぱちっと 瞑った 。
突然の ことで 一瞬 、 何を されたのか 分からなかった 。
ウインク だと 気づいたのは 、 一分後 。
気づいた 瞬間 、 足から 急に 力が 抜けた 。
ぐら 、 っと 視界が 歪んで 、 気づけば ◆◆は ホームの 上に 崩れ落ちる 。
可愛い 、 待って 、 可愛すぎる 。
反則です 、 桃くん 。
そんな 言葉だけが 脳内で 無限ループ する 。
やがて 電車が 駅に 滑り込んできた 。
いつもは 嫌な 満員電車も 今日は ご褒美 。
至近距離の 推し 。
待って 、 命が 持たない 。
今日 命日 かな 、 ◆◆ 。
なんて 思っていると 、 走り出した 電車が 急に スピードを あげて 、 ◆◆の 身体が 吸い付けられるように 桃くんの 方に 傾く 。
あ 、 やばい 。
わざとじゃないのに めっちゃ 害悪リスナー みたいに なるって …… ‼︎
と 思い 必死で 足に 力を こめて 止まる 、 はずだった 。
急に 桃くんの 腕が 伸びてきて 、 ◆◆の 身体を 支える 。
●●
「 ッッッッ … ⁈⁈ 」
桃
「 危ねえなぁ … ( 笑 」
苦笑しながら 、 そう 言う 彼 。
頭 、 パンク しそう 。
え 、 声 かけてくれた 。
触った 。
…… ⁈
夢なの 、 これ ⁈
『 次は 〜 百瀬駅 、 百瀬駅 です 〜 』
電車の アナウンスが 流れて 、 ◆◆は 一気に 現実に 引き戻される 。
…… うぅ 、 もう 降りるのか 。
いや 、 確かに これ以上 いたら 心臓 持たないけど 。
でも もうちょっと 一緒に いたかったなあ なんて 図々しいか 。
ほんの少しの 名残惜しさと 、 一生分の ドキドキを 抱えながら 電車を 降りようと する 。
その 時 。
桃
「 行ってらっしゃい 」
桃
「 これからも よろしくな ? 」
耳元で 声が して 、 ◆◆は 飛び跳ねそうに なる 。
●●
「 …… はい っ 」
多分 、 今 、 顔 真っ赤だ 。
自分でも わかるほど 、 驚いて 、 そして ものすごく 嬉しかった 。
一生 推します 。
学校に ついても 、 ずっと 引かない 感動に 溺れそうに なりながら 、 ◆◆は 誓った 。
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