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出発 当日 。
母
「 …… ●● 、 荷物 まとめた ? 」
●●
「 うん 」
小さく 頷く 。
一応 自分の 部屋の 荷物を 整理したが 、 リュック 一つ分 にしか ならなかった 。
服 、 教科書 、 小説 、 ぬいぐるみ 、 くらい 。
母
「 緊張 してるの ? 」
母
「 大丈夫だよ 、 みんな いい子 だから 」
…… みんな いい子 、 ねえ 。
そういう 問題 じゃない んだけど 。
●●
「 あ 」
一つ 、 思い出した ことが あった 。
●●
「 お母さん 、 苗字 、 どうしたらいい ? 」
母
「 ん ? ああ 、 どっちでも いいよ 」
母
「 お母さんは 苺野に なるけど …… 」
苺野 。
再婚相手の 人の 苗字 。
お母さんは 、 もう 苺野を 使い出していた 。
正直 、 「 ○○ 」 の ままが いい 。
だって もう 、 苗字が 変わるのは 二回目だ 。
学校で また 何か 言われたくないし …… 。
母
「 …… 行こうか 」
●●
「 うん 」
一度 、 ちらりと 振り返ってみた 。
カラスが 、 屋根の 上に 止まっていた 。
特に 思い入れも ない 家 。
小さな 家 。
なのに 何だか 、 名残惜しかった 。
母
「 ここだよ 、 ●● 」
20分ほど 歩いた 先に 、 大きな 家が あった 。
庭も 、 池も ある 。
広っ 、 と ◆◆が 思って 辺りを 見回していると 、 お母さんは 財布から 素早く 鍵を 取り出して 、 ドアを 開けた 。
母
「 ただいま 」
●●
「 あ 、 えと 、 お邪魔します … 」
綺麗な 玄関 には 、 すでに 6人の 男の子と 、 1人の 男性が いた 。
父
「 いらっしゃい 、 ●●ちゃん 」
●●
「 あ 、 はい 」
自分でも 驚くほど 無愛想な 声だった 。
父
「 何も 遠慮すること ないからね 」
無理でしょ 。
だって 、 血が 繋がってないの 、 ◆◆だけ じゃん 。
流石に 口に 出すほどの 勇気は ないので 心の 中で 反論する 。
父
「 桃 、 自己紹介 しなさい 」
桃
「 んで 俺が …… 」
父
「 いいから 」
桃 、 と 呼ばれた 背の 高い 男の子が 、 嫌そうに こちらを 見る 。
桃
「 … 俺は 桃 。 長男 。 16歳 」
淡々と 、 事実だけを 早口で 述べる そいつ 。
無愛想 すぎる でしょ 。
さっきの ◆◆の 方が まだ まし じゃん 。
父
「 ほら 、 紫も 」
紫
「 … はあ 」
ため息 つかれた 。
何で 。
紫
「 次男で 14歳の 紫です 」
紫
「 … 俺の 次 、 蒼ちゃん 行きなよ 」
はっきりと 、 でも 感情を こめずに 言ってから 、 蒼という 子の 手を 引く 。
蒼
「 えぇ 、。 僕の 分も お兄ちゃんが 紹介してよ ~ ! 」
紫
「 …… 仕方ないなあ 」
いや 、 甘っ 。
弟に 甘いな 、 この人 。
紫
「 三男で 13歳の 蒼ちゃん 」
紫
「 めちゃくちゃ いい子 」
蒼
「 おぉ ~ ✨ 」
…… 仲良いな 。
蒼くんは 満足そうに 笑う 。
同い年とは 思えない 。
ていうか 、 まだ 半分 なんだ 。
ここで 6人分の 自己紹介を 聞かせる 気なの ?
荷物 地味に 重いのに 。
橙
「 次は …… 俺なんかな ? 」
橙
「 蒼と 同い年で 四男の 橙や 」
関西弁 なんだ 。
ただ 、 関西弁の 温かみを 感じさせない ほど 冷たい 声 だけど 。
赫
「 あ 、 俺は 五男で 11歳の 赫 」
赫
「 好きな ものは 、、 犬 、 とか ? 」
うん 、 ありがとう 。
一番 話してくれた 。
やっと まともそうな 子が きた 。
…… それでも だいぶ 距離は 遠い方 だけど 。
黄
「 あ 、 あ …… 」
赫くんの 後ろに 隠れた 子が 少しだけ 顔を 出して 、 小さく 声を 発する 。
赫
「 お名前 言える ? 」
黄
「 僕は 黄 、 です 」
赫
「 年は ? 」
黄
「 えっと 、 11歳 、 です … 」
消え入りそうな 声で 言う 黄くん 。
人見知り だなあ … 。
赫
「 頑張って 言えたね 、 えらいね 」
黄
「 … っ 、、 」
自己紹介が 終わると 黄くんは また 赫くんと 橙くんの 後ろに 隠れてしまった 。
ちょっと 可愛いなあ なんて 思っていると 、 トゲトゲした 視線が こちらへ 向かっている ことに 気づく 。
あ 、 これは ◆◆も 自己紹介を する 流れ ?
●●
「 あ 、 ●●で 、 蒼さんと 橙さんと 同い年です 」
さん付けで 呼ぶの 、 気に 食わなかったけど 。
●●
「 本が 好きです 、 。 よろしくお願いします 」
一応 赫くんに ならって 好きな ものも 言っておいた 。
誰も 聞いてない けど 。
桃
「 … そんなこと もう 知ってる 」
長男 は そう 突き放すように 言うと 、 玄関の 近くの 階段を 上がっていった 。
紫
「 桃くん …… ‼︎ 」
後を 追う 5人 。
父
「 ごめんね 、 みんな 人見知りで 」
いや 、 人見知りなんじゃなくて ただ 単に ◆◆が 嫌われてるんだと 思うけど 。
●●
「 大丈夫です 」
母
「 仲良く なれるよね 、 きっと 」
●●
「 うん 」
とりあえず 努力は しようと 思う 。
母
「 あ 、 私 、 晩ご飯 作るわね 」
父
「 ありがとう 、 すぐ 手伝うよ 」
父
「 ●●ちゃんは 荷物を 部屋に 置いてきてくれるかな ? 」
父
「 階段 一階分 上がって 、 プレートが 何も かかってない 部屋が ●●ちゃんの 部屋だから 」
●●
「 はい 、 ありがとうございます 」
◆◆は それ だけ 言って 、 階段を 上がる 。
本当に 、 すぐ 見つかった 。
他の 部屋には 、 兄弟 それぞれの 名前が 書いて あった 。
紫 、 と 書かれた 部屋から 、 6人分の 話し声が する 。
多分 みんな そこにいるんだろうな 。
◆◆は さっと 部屋に 入った 。
大きな 部屋に 、 数少ない 荷物を 置く 。
…… これから 、 どうしよう 。
そう 悩みながら 。
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この小説の著作権は と ぅ み . @超低浮 さんに帰属します