修正液が足りませんが?

鮮やかな部屋に立ちすくむ君と僕。

赤が目に刺さり、青が蜷局を巻き、金が支配して。

嫌だった。

ただそこで無邪気に笑っている姿が。

普段はいとおしいとさえ思うその顔が。

その髪が、その口が、その鼻が、その目が、その服が、その首が、その血管が、その細胞が。

なんでだろうか。

憎たらしくて、消してしまいたいほどにうっとおしく感じさせた。

『…修正液、持ってる?』

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