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りゃんりゃん俳句短歌ショートストーリー旅

#2

咳をしても一人

[大文字]咳をしても一人[/大文字]  尾崎放哉

海の見える場所で死にたい。

少しでもこの孤独を紛らわせてくれる、波の音の聞こえる場所で。
波が砂浜を洗う音で、私の咳が聞こえなくなる場所で。

私が孤独を呼んだのか、孤独が私を好いたのか。
孤独。
寝酒を飲んでも、朝日を浴びても、血を吐くような咳をしても、永遠に私は孤独である。
ちかごろの若者たちが、嗚呼僕は孤独である、誰も理解してくれない等とぼやく声を聞いて、私は思うのだ。
彼らはきっと本当の孤独を知らない、と。

孤独は、虚無だ。
理解されない一人ぼっちとは違う。
完全な、黒い波に飲み込まれる虚無だ。

海の見える場所で死にたい。
虚無の波ではなく、現実の透き通る海の見える場所で。

私は、いくら咳をしたって一人なのだから。

作者メッセージ

本当に海の見えるところで死にたかったのかは分かりません…辛さの滲み出る俳句。いや、俳句なのかこれは?

2025/11/15 18:02

りゃんりゃん。
ID:≫ 5pplVSwPOVTKw
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