[大文字]咳をしても一人[/大文字] 尾崎放哉
海の見える場所で死にたい。
少しでもこの孤独を紛らわせてくれる、波の音の聞こえる場所で。
波が砂浜を洗う音で、私の咳が聞こえなくなる場所で。
私が孤独を呼んだのか、孤独が私を好いたのか。
孤独。
寝酒を飲んでも、朝日を浴びても、血を吐くような咳をしても、永遠に私は孤独である。
ちかごろの若者たちが、嗚呼僕は孤独である、誰も理解してくれない等とぼやく声を聞いて、私は思うのだ。
彼らはきっと本当の孤独を知らない、と。
孤独は、虚無だ。
理解されない一人ぼっちとは違う。
完全な、黒い波に飲み込まれる虚無だ。
海の見える場所で死にたい。
虚無の波ではなく、現実の透き通る海の見える場所で。
私は、いくら咳をしたって一人なのだから。
海の見える場所で死にたい。
少しでもこの孤独を紛らわせてくれる、波の音の聞こえる場所で。
波が砂浜を洗う音で、私の咳が聞こえなくなる場所で。
私が孤独を呼んだのか、孤独が私を好いたのか。
孤独。
寝酒を飲んでも、朝日を浴びても、血を吐くような咳をしても、永遠に私は孤独である。
ちかごろの若者たちが、嗚呼僕は孤独である、誰も理解してくれない等とぼやく声を聞いて、私は思うのだ。
彼らはきっと本当の孤独を知らない、と。
孤独は、虚無だ。
理解されない一人ぼっちとは違う。
完全な、黒い波に飲み込まれる虚無だ。
海の見える場所で死にたい。
虚無の波ではなく、現実の透き通る海の見える場所で。
私は、いくら咳をしたって一人なのだから。