曲が続く。
伴奏もギターもドラムもつかないたった一人だけの歌声。
片方が歌えば片方は口を閉ざし思いに浸り、片方が黙れば唇を震わせて音楽を紡ぐ。
二人の中で、この場だけが思い出の異世界だった。
「あぁ、また自信が揺らぐ」
私に自信なんてない。
あるのは、心の中で燃える正義と、交わした約束。
歌は世界を救う。
「りつっ!私、将来は歌手になる!!」
「なんで?歌は世界を救うから?」
「私、律と歌うの楽しいから!」
「大丈夫、僕がどれほど」
分かっていないのは僕も同じだ。
僕と違ってまっしぐらに夢に進む君に、なんて声を掛ければ良いのだろう。
でも、僕はずっと、君に、君の声に憧れている。
僕の視線と、美歌の視線が交錯した。
にっ、と美歌の口角が上がる。
あの頃から変わらない君の笑顔。
「悪に満ちたこの世界で
それでも私は正義を届ける
勝手な正義はもうやめだ
たとえ世界の果てだろうと」
そうだ。たとえ世界の果てだろうとーー、君とうたう歌が世界で一番尊い。
「みんなに届く 正義を届ける」
何があろうと私の信念は揺るがない。
あの日、親友を、相棒を捨てたとしても、私の正義の炎は消えなかった。
「僕がどれほど君を想おうとも」
無駄かもしれない。
世界には僕の理解者も敵対者もいないかもしれない。薄暗い闇だらけの地平線を追って、結局何も見つからないかもしれない。
「私が君を照らすよ」
遠くからでも、私の声が君に聞こえることを祈っていた。
いつか、その心に温かい日差しを浴びさせてやりたいと、そう願っていた。
「世界には何も残っちゃいないんだ」
世界が滅びるその瞬間、僕はきっと君の事を想う。
「たとえ世界の果てだろうと」
苦しみを抱えた子供を見ると、君の面影が重なるんだ。
「僕はまだ、君と居たいのに」
ごめんなさい。
「私が世界に声を」
「まだ、君とーーー」
出来ることなら、ずっと二人で歌いあって居たかった。
「世界のために私は」
だから…
「ありがとう、ごめんね」
観衆の誰もが涙をぬぐった。
美歌の透き通る声が心の深くまで響いた。
律華の煌めく歌詞が心を強く揺り動かした。
伴奏もギターもドラムもつかないたった一人だけの歌声。
片方が歌えば片方は口を閉ざし思いに浸り、片方が黙れば唇を震わせて音楽を紡ぐ。
二人の中で、この場だけが思い出の異世界だった。
「あぁ、また自信が揺らぐ」
私に自信なんてない。
あるのは、心の中で燃える正義と、交わした約束。
歌は世界を救う。
「りつっ!私、将来は歌手になる!!」
「なんで?歌は世界を救うから?」
「私、律と歌うの楽しいから!」
「大丈夫、僕がどれほど」
分かっていないのは僕も同じだ。
僕と違ってまっしぐらに夢に進む君に、なんて声を掛ければ良いのだろう。
でも、僕はずっと、君に、君の声に憧れている。
僕の視線と、美歌の視線が交錯した。
にっ、と美歌の口角が上がる。
あの頃から変わらない君の笑顔。
「悪に満ちたこの世界で
それでも私は正義を届ける
勝手な正義はもうやめだ
たとえ世界の果てだろうと」
そうだ。たとえ世界の果てだろうとーー、君とうたう歌が世界で一番尊い。
「みんなに届く 正義を届ける」
何があろうと私の信念は揺るがない。
あの日、親友を、相棒を捨てたとしても、私の正義の炎は消えなかった。
「僕がどれほど君を想おうとも」
無駄かもしれない。
世界には僕の理解者も敵対者もいないかもしれない。薄暗い闇だらけの地平線を追って、結局何も見つからないかもしれない。
「私が君を照らすよ」
遠くからでも、私の声が君に聞こえることを祈っていた。
いつか、その心に温かい日差しを浴びさせてやりたいと、そう願っていた。
「世界には何も残っちゃいないんだ」
世界が滅びるその瞬間、僕はきっと君の事を想う。
「たとえ世界の果てだろうと」
苦しみを抱えた子供を見ると、君の面影が重なるんだ。
「僕はまだ、君と居たいのに」
ごめんなさい。
「私が世界に声を」
「まだ、君とーーー」
出来ることなら、ずっと二人で歌いあって居たかった。
「世界のために私は」
だから…
「ありがとう、ごめんね」
観衆の誰もが涙をぬぐった。
美歌の透き通る声が心の深くまで響いた。
律華の煌めく歌詞が心を強く揺り動かした。