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いつか恋するあなたへ

私は、未来を見ています。
まだ十五のおんなのこである私には、いつか恋する殿方が気になって仕方がありません。
なので、占い師に頼んで未来を見せてもらっています。

あぁ、あなたが。
まじめで、正直で、精悍な顔つきをしています。
こんな方とお付き合い出来るのなら、いっぺん死んでも良いと思えます。
その眩しい笑顔。
隣でいつまでも見ていたいものです。

え、もっと先の未来を見るには追加料金?
占い師さんは誠実な方だったので、私は追加料金を支払いました。

え。
戦争?
日本国は、満州の鉄道を爆破する?それを中国のせいにする?
あなたが…戦地へゆく…?

『仕方がないよ、お国のために精一杯戦うさ』
とあなたは言いました。
未来の私も言いました。
『ええ、仕方がありません。』
未来の私は、まるで能面のような顔をしていました。

私は占い師に詰め寄りました。
「なぜこんなむごい事をするの?」
私はにせものを見せられたと思ったのです。
「私がやったのではありません。未来のこの国がやったのです」
占い師は淡々と答えました。
「あなたが未来を見たいと言ったから、私は見せてさしあげました。」
占い師は言葉を続けました。
「ほんとうに、日本は戦争をするの…?」
「ええ、きっと。でも、仕方がありません。お国が決めたことには従うべきですよ」
私はお金を払っていたので、占い師は懐の銭を見て嬉しそうにしながら去って行きました。

仕方がない。
仕方がない。
仕方がない。

未来の恋人であるあなたへ。
私は今、こころが壊れてしまいそうです。
未来の私たちがしようとしていることは、果たして“仕方がない”で済まされることなのでしょうか?

きっと、戦地へゆくあなたを私は、笑顔で見送らなければいけない。泣いてしまったら、お国のためにゆくあなたを批判してしまう事になる。

だから、、。
いつか恋するあなたの為に、今宵は一晩、泣き明かそうと思います…

作者メッセージ

バッドエンドだし、だからどうしたって感じですが、一度書いてみたかったです。

2025/08/06 13:50

りゃんりゃん。
ID:≫ 5pplVSwPOVTKw
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戦争恋愛(女子視点)未来

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