己の吐息だけがやけに大きく聞こえる、森の中。
この森には、迷った旅人を救う伝説の泉があるそうだ。
▓▓▓▓▓は撃たれた左腕をおさえながら、狙撃銃を杖代わりに、どうにか立っていた。
何故伝説か。
それは、その泉には神が住むと言われているからだ。ほんとうにあるのか、わからないからだ。
それでも、▓▓▓▓▓は進む。
泥で足が滑って、間抜けな顔をして倒れ込む。
ぱしゃ、と水滴が跳ねた。
…水滴?
そこには小さな泉があった。
灰色に包まれた小汚い森の中に瑠璃色の泉が、さながら幻の如く、静かに佇んでいた。
彼の眼は、その色をしていた。
この森には、迷った旅人を救う伝説の泉があるそうだ。
▓▓▓▓▓は撃たれた左腕をおさえながら、狙撃銃を杖代わりに、どうにか立っていた。
何故伝説か。
それは、その泉には神が住むと言われているからだ。ほんとうにあるのか、わからないからだ。
それでも、▓▓▓▓▓は進む。
泥で足が滑って、間抜けな顔をして倒れ込む。
ぱしゃ、と水滴が跳ねた。
…水滴?
そこには小さな泉があった。
灰色に包まれた小汚い森の中に瑠璃色の泉が、さながら幻の如く、静かに佇んでいた。
彼の眼は、その色をしていた。
- 1.流れ星
- 2.秋桜
- 3.Selene
- 4.願望
- 5.事故紹介
- 6.事件人物
- 7.ふたご座流星群
- 8.射干玉
- 9.なかがき
- 10.生存理由
- 11.薄氷
- 12.怪我
- 13.▓▓▓▓
- 14.長閑
- 15.嘘つきの
- 16.約束は
- 17.立ち別れてまた
- 18.時世時節
- 19.時はいずこへ日は駆けて
- 20.星を図る
- 21.雨の陽
- 22.朝まだき
- 23.哀しみの先より愛を込めて
- 24.流れ星Ⅱ
- 25.お年頃
- 26.サクラ
- 27.泉
- 28.恐者
- 29.魔女の子
- 30.自白
- 31.温泉
- 32.タマシヒノコエ
- 33.妹
- 34.俺
- 35.しんり
- 36.スープ
- 37.緑の花
- 38.人形
- 39.一足遅い足音
- 40.言い訳は聞かない
- 41.もう遅いから
- 42.風の中花びらの中
- 43.彼女と彼
- 44.嘘つきどうし
- 45.回想
- 46.出会いは愛のせいかおかげか
- 47.忘却は毒か薬か
- 48.六等星
- 49.泥棒女の祝杯
- 50.世界の周り方
- 51.居候は逃亡者
- 52.住居人は犯罪者
- 53.同じ色はないけれど
- 54.一日目
- 55.二日目
- 56.三日目
- 57.ただいまの声はただひとつ
- 58.手土産は現人神
- 59.彗星の如く
- 60.雨が降るか槍が降るか
- 61.無名な僕ら
- 62.無慈悲な世界
- 63.たれぞ言ふ
- 64.荒ぶ嵐の中で
- 65.転嫁の輪廻
- 66.不死の国
- 67.悪魔の英雄
- 68.水たまり
- 69.信者
- 70.愚者