「流れ星とか、そーゆーの?ってのは、ごつい望遠鏡みたいなので見るのかと思ってた」
「そんなことないよ。ごついのは高いしね」
「へーえ」
自分で聞いたくせに、興味なさげに彼は頷いた。
そして、天気の話をするように、のんきに言った。
「お前さ、仕事してないだろ」
「うん」
あっさりと頷くと、僅かに目を見開いた。
「政府から、貰ってるんだ」
それだけで、彼は察しがついたようだった。
「傷痍軍人補助金か」
「まぁね」
彼はそれ以上何も言わずに、夜空を見上げた。
月が雲の隙間から顔を出した所だった。
「戦争は、辛いよな」
彼がつぶやく。
「そんなことないよ。ごついのは高いしね」
「へーえ」
自分で聞いたくせに、興味なさげに彼は頷いた。
そして、天気の話をするように、のんきに言った。
「お前さ、仕事してないだろ」
「うん」
あっさりと頷くと、僅かに目を見開いた。
「政府から、貰ってるんだ」
それだけで、彼は察しがついたようだった。
「傷痍軍人補助金か」
「まぁね」
彼はそれ以上何も言わずに、夜空を見上げた。
月が雲の隙間から顔を出した所だった。
「戦争は、辛いよな」
彼がつぶやく。
- 1.流れ星
- 2.秋桜
- 3.Selene
- 4.願望
- 5.事故紹介
- 6.事件人物
- 7.ふたご座流星群
- 8.射干玉
- 9.なかがき
- 10.生存理由
- 11.薄氷
- 12.怪我
- 13.▓▓▓▓
- 14.長閑
- 15.嘘つきの
- 16.約束は
- 17.立ち別れてまた
- 18.時世時節
- 19.時はいずこへ日は駆けて
- 20.星を図る
- 21.雨の陽
- 22.朝まだき
- 23.哀しみの先より愛を込めて
- 24.流れ星Ⅱ
- 25.お年頃
- 26.サクラ
- 27.泉
- 28.恐者
- 29.魔女の子
- 30.自白
- 31.温泉
- 32.タマシヒノコエ
- 33.妹
- 34.俺
- 35.しんり
- 36.スープ
- 37.緑の花
- 38.人形
- 39.一足遅い足音
- 40.言い訳は聞かない
- 41.もう遅いから
- 42.風の中花びらの中
- 43.彼女と彼
- 44.嘘つきどうし
- 45.回想
- 46.出会いは愛のせいかおかげか
- 47.忘却は毒か薬か
- 48.六等星
- 49.泥棒女の祝杯
- 50.世界の周り方
- 51.居候は逃亡者
- 52.住居人は犯罪者
- 53.同じ色はないけれど
- 54.一日目
- 55.二日目
- 56.三日目
- 57.ただいまの声はただひとつ
- 58.手土産は現人神
- 59.彗星の如く
- 60.雨が降るか槍が降るか
- 61.無名な僕ら
- 62.無慈悲な世界
- 63.たれぞ言ふ
- 64.荒ぶ嵐の中で
- 65.転嫁の輪廻
- 66.不死の国
- 67.悪魔の英雄
- 68.水たまり
- 69.信者
- 70.愚者