ここはどこなんだろう。
江戸の大通りみたいだけど、少し違う。
皆、すごく嬉しそう。
母親と手を繋ぎながらお菓子を食べる子供、若い女の子二人組、まだ初々しさが残る青年、仲の良さそうな老夫婦だとか、たくさんの人があちらこちらへ行きかっていた。
隣を見ると、姉さんがいた。
「ねえ、さん?」
嬉しいやら寂しかったやら申し訳なかったやらで泣きそうになるのを必死に堪えながら、姉さんに話しかけた。
「……咲夜?」
姉さんは驚きと喜びの混じった目で私を見た。
私をぎゅうっと抱きしめて、「やっと会えた…!よかった、よかった…」と何度も何度も繰り返していた。
私はまともに姉さんを見て、服装が違うのに気が付いた。
姉さんは浅葱色の振袖に、白い足袋を履いて下駄を履いていた。
慌てて自分の袖を見ると、朱色の振袖を着ていた。
何故自分がこんなものを…と考えていると、姉さんは寂しそうに笑いながら呟いた。
「私たち、次の世界に行くのね。だから、こうして新しい振袖を着させてもらってるのよ」
何となく、姉さんの言っていることは間違ってない気がした。
「次の世界ってことは、私たち、また離れ離れになっちゃうの?」
ついそう聞いてしまった。
でも、姉さんは寂しそうな顔をせず、笑いながらこう言った。
「大丈夫よ、私たちは何度生まれ変わっても一緒にいられるわ。だから心配しないで」
優しい言葉に涙が止まらなかった。
「あらあら」なんて言いながら涙を拭う姉さんの目にも、涙が浮かんでいた。
二人ともお互いの手を取りながらほんの少しだけ泣いて、泣き止んでから、手を繋いだ。
もう二度とこの手を離さないように。
私たちは強く誓いながら歩き出した。
次の世界で、一緒に幸せになろうね。
姉さんに言うと、微笑みを浮かべてくれた。
きっと、考えてることはおんなじ。
ずっと一緒だよ、[漢字]深春[/漢字][ふりがな]みはる[/ふりがな]姉さん。
江戸の大通りみたいだけど、少し違う。
皆、すごく嬉しそう。
母親と手を繋ぎながらお菓子を食べる子供、若い女の子二人組、まだ初々しさが残る青年、仲の良さそうな老夫婦だとか、たくさんの人があちらこちらへ行きかっていた。
隣を見ると、姉さんがいた。
「ねえ、さん?」
嬉しいやら寂しかったやら申し訳なかったやらで泣きそうになるのを必死に堪えながら、姉さんに話しかけた。
「……咲夜?」
姉さんは驚きと喜びの混じった目で私を見た。
私をぎゅうっと抱きしめて、「やっと会えた…!よかった、よかった…」と何度も何度も繰り返していた。
私はまともに姉さんを見て、服装が違うのに気が付いた。
姉さんは浅葱色の振袖に、白い足袋を履いて下駄を履いていた。
慌てて自分の袖を見ると、朱色の振袖を着ていた。
何故自分がこんなものを…と考えていると、姉さんは寂しそうに笑いながら呟いた。
「私たち、次の世界に行くのね。だから、こうして新しい振袖を着させてもらってるのよ」
何となく、姉さんの言っていることは間違ってない気がした。
「次の世界ってことは、私たち、また離れ離れになっちゃうの?」
ついそう聞いてしまった。
でも、姉さんは寂しそうな顔をせず、笑いながらこう言った。
「大丈夫よ、私たちは何度生まれ変わっても一緒にいられるわ。だから心配しないで」
優しい言葉に涙が止まらなかった。
「あらあら」なんて言いながら涙を拭う姉さんの目にも、涙が浮かんでいた。
二人ともお互いの手を取りながらほんの少しだけ泣いて、泣き止んでから、手を繋いだ。
もう二度とこの手を離さないように。
私たちは強く誓いながら歩き出した。
次の世界で、一緒に幸せになろうね。
姉さんに言うと、微笑みを浮かべてくれた。
きっと、考えてることはおんなじ。
ずっと一緒だよ、[漢字]深春[/漢字][ふりがな]みはる[/ふりがな]姉さん。