息苦しい。
染みだらけの天井を見つめる。
こんなことをしたって、現実は何も変わらないというのに。
「梅毒」
私の身体に痛いくらいに爪を立てて、しっかりと掴んで離さない。
どんどん、どす黒く私を蝕んで行く。
動かない身体に鞭を打って外に出た。
すると、他の遊女の見舞いに来た禿と新造がひそひそと言葉を交わしていた。
「ねえ、聞いた?舞鶴屋の涼暮花魁、梅毒になったんですって」
「えっ?!そうなんですか?あんなに綺麗だったのに、顔が崩れるだなんて…」
「本当にねぇ。それにしても、朝霧花魁と涼暮花魁って、かなりそっくりよね。目鼻立ちが似てるっていうか…」
そこまで聞いて、耐えられずに部屋に逃げた。
あの子が、梅毒だなんて……。
信じられないし、信じたくなかった。
あんなに大切な妹が、私のように苦しまなければいけない理由が分からなかった。
もっと、もっと早くにでもあの子に会いに行くべきだった。
それなのに、私は……。
今更後悔しても遅い。
そう言われた気がして、右手で虚空を掴んだ。
意識が遠のいていく。
「ごめんね、咲夜、ごめんね……」
掠れた声を振り絞った。
暗くなっていく視界の中でも、さっき見た青空の眩しさは、はっきりと見えた。
染みだらけの天井を見つめる。
こんなことをしたって、現実は何も変わらないというのに。
「梅毒」
私の身体に痛いくらいに爪を立てて、しっかりと掴んで離さない。
どんどん、どす黒く私を蝕んで行く。
動かない身体に鞭を打って外に出た。
すると、他の遊女の見舞いに来た禿と新造がひそひそと言葉を交わしていた。
「ねえ、聞いた?舞鶴屋の涼暮花魁、梅毒になったんですって」
「えっ?!そうなんですか?あんなに綺麗だったのに、顔が崩れるだなんて…」
「本当にねぇ。それにしても、朝霧花魁と涼暮花魁って、かなりそっくりよね。目鼻立ちが似てるっていうか…」
そこまで聞いて、耐えられずに部屋に逃げた。
あの子が、梅毒だなんて……。
信じられないし、信じたくなかった。
あんなに大切な妹が、私のように苦しまなければいけない理由が分からなかった。
もっと、もっと早くにでもあの子に会いに行くべきだった。
それなのに、私は……。
今更後悔しても遅い。
そう言われた気がして、右手で虚空を掴んだ。
意識が遠のいていく。
「ごめんね、咲夜、ごめんね……」
掠れた声を振り絞った。
暗くなっていく視界の中でも、さっき見た青空の眩しさは、はっきりと見えた。