鳥かごの中、揺らり揺られて
「わわっ!もうこんな時間!それじゃあ、行ってきます」
慌ただしく玄関を開ける妹の背中を見送って、私はいつもの場所へ戻った。
陽が当たってぽかぽかと暖かいソファ。
ここが、私の定位置。
あったかくて、眠くなってしまう。
現在ピチピチのJK(高一)の妹は私が毎朝起こしてあげているのによく寝坊してしまう。
「起きて、起きて」と言っても、「ええ〜。あと五分だけ寝かせてよぉ…」と眠たげに返事をするばかり。
仕方がないので私も一緒に少しだけ寝る。
そして、寝坊するまでが日常だ。
バタバタと学校に行く準備をしながら、妹は朝食を食べたり、髪を整えたりする。
私はそんな妹の後ろ姿を何度も見てきた。
妹はよく私に悩み事を相談してくる。
よくあるのは、恋の悩みだ。
好きな先輩がいるけど、告白する勇気がないとか、同級生が思わせぶりな態度を取ってきて不安になるとか、そんな話だ。
私はその手の話には疎いので、基本適当に答えている。
すると、妹は寂しそうに笑って、「やっぱお姉ちゃんには分かんないよなぁ」と言うのだ。
私に恋の悩みなんて分かるはずもないのに、それを知ってか知らずか妹は幾度となく私に恋の悩みを相談してきた。
そしてある日の夜、妹は私に決意を固めたような面持ちでこう言った。
「お姉ちゃん、私、明日好きな同級生に告白してくる。もし恋が叶ったら、おめでとうってお祝いしてよね」
私は「分かった。頑張ってね。応援してるよ」と言うと、妹は嬉しそうに微笑んで「頑張るね!」と返してくれた。
私は妹が赤ちゃんの時からずっと一緒にいた。
だから、妹の好みの男なんてすぐに分かるのだ。
妹の恋が叶うように願いながら、私はゆっくりと眠りについた。
朝起きると、妹は茶色く染めた髪を綺麗に巻いていた。
お化粧して、お母さんに「ねー化粧崩れてない?!可愛い?!大丈夫?!」と騒ぎ散らかしていた。
起きてきた私に気づくと、「お姉ちゃんお姉ちゃん。私、可愛いよね?」と、口裂け女ばりの質問をしてきた。
「うん、可愛い、可愛いよ」と答えると、妹は満足げに笑って家を出た。
妹がハイテンションで帰ってきた。
「やばいよやばいよ!お姉ちゃん!告白成功した!」と騒ぐ妹。
「あら、おめでとう!」
私がそう言うと、妹は「人生初彼氏ぃ〜。なんか心配になってきたわ」と情緒が不安になるようなことを言い出した。
彼氏ができて嬉しいのだろう。びっくりするほどの喜びよう。
お母さんも「よかったわねぇ」とニコニコしていた。
妹が幸せで、安心した。
私の優しいお姉ちゃん。
名前はルナ。金色のまんまるい目をした、ツヤツヤな毛並みの黒猫。
私が赤ちゃんの時にお迎えしたらしくて、お父さんとお母さんは「彩華「アヤカ」のお姉ちゃんだね」と言って笑っていた。
私も、ルナをお姉ちゃんとして慕っていた。
私が小学校を卒業した時も、中学で勉強が大変だった時も、高校で彼氏ができた時も、ずっと一緒にいてくれた。
可愛くて、優しいお姉ちゃん。
つい昨日まで、一緒にいたのに。
いなくなってしまった。
猫の寿命が人間より短いのはわかっていても、お別れはそれなりに辛かった。
お姉ちゃん、幸せにね。
大好きだよ。
慌ただしく玄関を開ける妹の背中を見送って、私はいつもの場所へ戻った。
陽が当たってぽかぽかと暖かいソファ。
ここが、私の定位置。
あったかくて、眠くなってしまう。
現在ピチピチのJK(高一)の妹は私が毎朝起こしてあげているのによく寝坊してしまう。
「起きて、起きて」と言っても、「ええ〜。あと五分だけ寝かせてよぉ…」と眠たげに返事をするばかり。
仕方がないので私も一緒に少しだけ寝る。
そして、寝坊するまでが日常だ。
バタバタと学校に行く準備をしながら、妹は朝食を食べたり、髪を整えたりする。
私はそんな妹の後ろ姿を何度も見てきた。
妹はよく私に悩み事を相談してくる。
よくあるのは、恋の悩みだ。
好きな先輩がいるけど、告白する勇気がないとか、同級生が思わせぶりな態度を取ってきて不安になるとか、そんな話だ。
私はその手の話には疎いので、基本適当に答えている。
すると、妹は寂しそうに笑って、「やっぱお姉ちゃんには分かんないよなぁ」と言うのだ。
私に恋の悩みなんて分かるはずもないのに、それを知ってか知らずか妹は幾度となく私に恋の悩みを相談してきた。
そしてある日の夜、妹は私に決意を固めたような面持ちでこう言った。
「お姉ちゃん、私、明日好きな同級生に告白してくる。もし恋が叶ったら、おめでとうってお祝いしてよね」
私は「分かった。頑張ってね。応援してるよ」と言うと、妹は嬉しそうに微笑んで「頑張るね!」と返してくれた。
私は妹が赤ちゃんの時からずっと一緒にいた。
だから、妹の好みの男なんてすぐに分かるのだ。
妹の恋が叶うように願いながら、私はゆっくりと眠りについた。
朝起きると、妹は茶色く染めた髪を綺麗に巻いていた。
お化粧して、お母さんに「ねー化粧崩れてない?!可愛い?!大丈夫?!」と騒ぎ散らかしていた。
起きてきた私に気づくと、「お姉ちゃんお姉ちゃん。私、可愛いよね?」と、口裂け女ばりの質問をしてきた。
「うん、可愛い、可愛いよ」と答えると、妹は満足げに笑って家を出た。
妹がハイテンションで帰ってきた。
「やばいよやばいよ!お姉ちゃん!告白成功した!」と騒ぐ妹。
「あら、おめでとう!」
私がそう言うと、妹は「人生初彼氏ぃ〜。なんか心配になってきたわ」と情緒が不安になるようなことを言い出した。
彼氏ができて嬉しいのだろう。びっくりするほどの喜びよう。
お母さんも「よかったわねぇ」とニコニコしていた。
妹が幸せで、安心した。
私の優しいお姉ちゃん。
名前はルナ。金色のまんまるい目をした、ツヤツヤな毛並みの黒猫。
私が赤ちゃんの時にお迎えしたらしくて、お父さんとお母さんは「彩華「アヤカ」のお姉ちゃんだね」と言って笑っていた。
私も、ルナをお姉ちゃんとして慕っていた。
私が小学校を卒業した時も、中学で勉強が大変だった時も、高校で彼氏ができた時も、ずっと一緒にいてくれた。
可愛くて、優しいお姉ちゃん。
つい昨日まで、一緒にいたのに。
いなくなってしまった。
猫の寿命が人間より短いのはわかっていても、お別れはそれなりに辛かった。
お姉ちゃん、幸せにね。
大好きだよ。
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