私の大好きな瞳。
キラキラしてて、色々な色があって、まん丸くて、愛おしい。
色んな色があると言っても、ジャンルごとに分けてしまうとそこまで多くはない。
でも、私は茶色の瞳が好き。
特に、焦茶色。黒に近いのに、ほんのりと黄金色が混じっていて琥珀みたいで綺麗。
私の職場にいる人はまさしくこの色の瞳をしていて、私はその人とお近づきになりたいんだけど、せいぜい職場で顔を合わせる程度だから、急に話しかけたら変な風に見られそうで怖い。
私が人の瞳を好きになったのには理由があって、中学生の時に初めて付き合った人がとても綺麗な瞳をしていた。
それ以来私は人の瞳を好きになった。
私はそのせいで誰かの瞳を見つめる癖がついてしまって、高校に行って半年も経つ頃にはクラスで孤立するようになっていった。
保護者面談の時に、担任の先生に「児玉さんは他人の瞳を見つめる癖があるようでして…クラスメイト達が怖がってあまりグループ学習の際にグループを組みたがらなくて他の教員の方が困っているようなんです。ですから、どうにかこの癖を直していただかないと、社会に出た時に困ると思いますよ」と言われた。
私自身は無自覚なのでそう言われて驚いたが、母は「やっぱりですか?この子中学生の頃から初対面の人の瞳を見つめることがよくあって…。クラスメイトの子達に怖い思いをすみません…。直させますので、どうかうちの子をよろしくお願いします」と言っていた。
私自身無自覚だったので驚いた。
帰り道で、母に「あんたいい加減あの癖やめなさいよ。見てるこっちが怖いわ」ときつい口調で言われた。
私は自分の好きなものを眺めていただけなのに、どうしてこんなにも「好き」を否定されなければいけないのだろう。
私はやっぱり、典型的な「好き」を貫かなければいけないのだろうか?
自分の好きを押し殺せば、周りの私を見るガラスのような視線も柔らかいものに変わるのだろうか。
私を縛り付けて、私の肌に傷をつけて血をこぼす鎖も緩むのだろうか。
息苦しい世の中で、自分の「好き」を認めてくれる人なんて、いなかった。
両親も、友達も、先生も、恋人も。
誰も私を分かってくれなかった。
両親とは絶縁して、友人は私から離れていって、先生は私の癖を直すのを諦めて、恋人は「普通の好き」を持っている人と付き合った。
友達を失くすのは溺れたみたいに辛かったし、恋人から別れを告げられた時は人並みに苦しくて泣き喚いた。
でも、両親と縁を切ったときは苦しくも何ともなかった。
不思議でも何ともなくて、多分、私の好きを一番に否定したのが両親だったからだと思う。
私の親なら、私のことを否定しないでほしかった。
せめて、何も言わないでほしかった。
ほっといてほしかったのに。
変に干渉してきて、矯正しようとしてきて。
私は人の瞳が好きなのを何度も何度も何度も否定した。
お願いだから、私の「好き」を異常だと思わないで。
私を否定しないで…?
キラキラしてて、色々な色があって、まん丸くて、愛おしい。
色んな色があると言っても、ジャンルごとに分けてしまうとそこまで多くはない。
でも、私は茶色の瞳が好き。
特に、焦茶色。黒に近いのに、ほんのりと黄金色が混じっていて琥珀みたいで綺麗。
私の職場にいる人はまさしくこの色の瞳をしていて、私はその人とお近づきになりたいんだけど、せいぜい職場で顔を合わせる程度だから、急に話しかけたら変な風に見られそうで怖い。
私が人の瞳を好きになったのには理由があって、中学生の時に初めて付き合った人がとても綺麗な瞳をしていた。
それ以来私は人の瞳を好きになった。
私はそのせいで誰かの瞳を見つめる癖がついてしまって、高校に行って半年も経つ頃にはクラスで孤立するようになっていった。
保護者面談の時に、担任の先生に「児玉さんは他人の瞳を見つめる癖があるようでして…クラスメイト達が怖がってあまりグループ学習の際にグループを組みたがらなくて他の教員の方が困っているようなんです。ですから、どうにかこの癖を直していただかないと、社会に出た時に困ると思いますよ」と言われた。
私自身は無自覚なのでそう言われて驚いたが、母は「やっぱりですか?この子中学生の頃から初対面の人の瞳を見つめることがよくあって…。クラスメイトの子達に怖い思いをすみません…。直させますので、どうかうちの子をよろしくお願いします」と言っていた。
私自身無自覚だったので驚いた。
帰り道で、母に「あんたいい加減あの癖やめなさいよ。見てるこっちが怖いわ」ときつい口調で言われた。
私は自分の好きなものを眺めていただけなのに、どうしてこんなにも「好き」を否定されなければいけないのだろう。
私はやっぱり、典型的な「好き」を貫かなければいけないのだろうか?
自分の好きを押し殺せば、周りの私を見るガラスのような視線も柔らかいものに変わるのだろうか。
私を縛り付けて、私の肌に傷をつけて血をこぼす鎖も緩むのだろうか。
息苦しい世の中で、自分の「好き」を認めてくれる人なんて、いなかった。
両親も、友達も、先生も、恋人も。
誰も私を分かってくれなかった。
両親とは絶縁して、友人は私から離れていって、先生は私の癖を直すのを諦めて、恋人は「普通の好き」を持っている人と付き合った。
友達を失くすのは溺れたみたいに辛かったし、恋人から別れを告げられた時は人並みに苦しくて泣き喚いた。
でも、両親と縁を切ったときは苦しくも何ともなかった。
不思議でも何ともなくて、多分、私の好きを一番に否定したのが両親だったからだと思う。
私の親なら、私のことを否定しないでほしかった。
せめて、何も言わないでほしかった。
ほっといてほしかったのに。
変に干渉してきて、矯正しようとしてきて。
私は人の瞳が好きなのを何度も何度も何度も否定した。
お願いだから、私の「好き」を異常だと思わないで。
私を否定しないで…?