弄び方「アソビカタ」
病室のあなたは私にいつもこう語る。
「僕が偏愛者なのはよく知ってる。でもどうか、嫌いにならないでおくれ。僕を捨てないでおくれ。」
そうは言っても、ここに来るのは今日で最後。
あなたの恋のお相手は、行く先すらも分からない。
今日もあなたは、暗い、空虚な目で私を見つめる。
私にとってあなたは理想の人だったけど、完璧主義なあなたからすれば、私は及第点ギリギリの人間に過ぎなかった。
いつも、私を完璧だと偽って。
その言葉を本気にして。
あなたとの恋に執着して。
あなたに染まっていく。
だけど、あなたが"アレ"に向ける感情の方が大きくて、私の中には常に焦燥感があった。
私は"アレ"に嫉妬しているわけではないし、別に何とも思ってない。
だけど、少しくらい私の気持ちを考えてよ。
永遠の愛を誓った私たち。
だけど、その愛は紛い物で。
赤い糸が目の前で解けていく。嫉妬で流れる涙で滲みながら。
どうか私を嫌わないで、少し間違っただけだから、正解さえ教えてくれれば、上手くやれたの。
こんなことが愛ならば、世間の愛は紛い物?
私を縛って離れない鎖。
あんなことをしてしまった以上、バレるまであなたと過ごさなきゃね。
お互いを見つめ続けるためにも。
「愛してる」なんて空の言葉で、許してしまう私も駄目ね。
あなたのその感情を抑えるために、"アレ"を消したのに。
同罪なのは、分かってるでしょ?
不安を無くすためにあなたを繋ぎ止める言葉は、すぐに消えてなくなる。
そうしたら、私さえも捨ててしまうでしょ?
愛してたあの子みたいに。
あの子。
事故で植物状態になった、あなたの妹さん。
あなたはそんな彼女に欲情して、自分のものにしようとして。
私に、あの子を向こうに送ってあげるよう頼んできた。
他人にバレるのが怖かったけど、あなたに言われては仕方がない。
点滴に消毒液を混ぜて。
あの子を苦しませずに送ってあげて。
あなたのお願いだもの、仕方ない。
皆んな私をおかしいって言うけど、私はおかしくなんかない。
私は、あの人みたく壊れたりしない。
奇妙な世界に囚われて、壊れたりしない。
絶対に、絶対に、絶対に。
偏った愛。
言葉の意味がようやく分かった。
特殊性癖のことじゃない。
あの子と、私に対する、偏った愛。
私もあの子みたくなれば、可愛いって言ってもらえる?
あの子みたくなれば、心配してもらえる?
私のことだけを、見てくれる?
「僕が偏愛者なのはよく知ってる。でもどうか、嫌いにならないでおくれ。僕を捨てないでおくれ。」
そうは言っても、ここに来るのは今日で最後。
あなたの恋のお相手は、行く先すらも分からない。
今日もあなたは、暗い、空虚な目で私を見つめる。
私にとってあなたは理想の人だったけど、完璧主義なあなたからすれば、私は及第点ギリギリの人間に過ぎなかった。
いつも、私を完璧だと偽って。
その言葉を本気にして。
あなたとの恋に執着して。
あなたに染まっていく。
だけど、あなたが"アレ"に向ける感情の方が大きくて、私の中には常に焦燥感があった。
私は"アレ"に嫉妬しているわけではないし、別に何とも思ってない。
だけど、少しくらい私の気持ちを考えてよ。
永遠の愛を誓った私たち。
だけど、その愛は紛い物で。
赤い糸が目の前で解けていく。嫉妬で流れる涙で滲みながら。
どうか私を嫌わないで、少し間違っただけだから、正解さえ教えてくれれば、上手くやれたの。
こんなことが愛ならば、世間の愛は紛い物?
私を縛って離れない鎖。
あんなことをしてしまった以上、バレるまであなたと過ごさなきゃね。
お互いを見つめ続けるためにも。
「愛してる」なんて空の言葉で、許してしまう私も駄目ね。
あなたのその感情を抑えるために、"アレ"を消したのに。
同罪なのは、分かってるでしょ?
不安を無くすためにあなたを繋ぎ止める言葉は、すぐに消えてなくなる。
そうしたら、私さえも捨ててしまうでしょ?
愛してたあの子みたいに。
あの子。
事故で植物状態になった、あなたの妹さん。
あなたはそんな彼女に欲情して、自分のものにしようとして。
私に、あの子を向こうに送ってあげるよう頼んできた。
他人にバレるのが怖かったけど、あなたに言われては仕方がない。
点滴に消毒液を混ぜて。
あの子を苦しませずに送ってあげて。
あなたのお願いだもの、仕方ない。
皆んな私をおかしいって言うけど、私はおかしくなんかない。
私は、あの人みたく壊れたりしない。
奇妙な世界に囚われて、壊れたりしない。
絶対に、絶対に、絶対に。
偏った愛。
言葉の意味がようやく分かった。
特殊性癖のことじゃない。
あの子と、私に対する、偏った愛。
私もあの子みたくなれば、可愛いって言ってもらえる?
あの子みたくなれば、心配してもらえる?
私のことだけを、見てくれる?
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