閲覧前に必ずご確認ください

食人表現があります。
苦手な方はお控えください。

文字サイズ変更

君の黒髪

君の黒髪。
艶のある、漆黒の長い髪。
僕は君の髪が大好きだった。
愛してるとも言えよう。
いつの日か、僕は君の"髪に"恋をした。
だから、僕は君に積極的に声をかけたんだ。
顔は、まあ正直好みではなかったけどね。
君に声をかけたら、君は目を輝かせた。
まるで、純粋な子供のように。
君は瞳も、肌も、全てが綺麗だったね。
琥珀のように、透き通った焦茶色の瞳に、柔らかできめの細かい肌。
最初は、君の髪が欲しかったから近づいたけど、話していくうちに目的が変わったよ。
君を食べるために、君を愛した。
君の柔らかな肌に歯を突き立てたら、君はどんな顔をするだろう。
そう思ったら、笑みがこぼれてしまったよ。









あれは、七夕のときだったかな。
君が短冊を持ってきて、「一緒に願い事を書こう!」なんて言うから、僕は素直に自分の願いを書いた。
そうしたら、君は急に化け物を見るような目で見てきたから、悲しかったよ。
僕が「どうしたの?」って聞いたら、「来ないで!」なんて言うから、ショックだったよ。
君にあんな蔑むような目で見られちゃ、流石の僕も傷つくからね。
だから、君の綺麗な瞳をもらうことにしたんだよ。
今まで言ってなくてすまなかったね。
君の目、美味しかったよ。
すごく、深みのある味わいで、じっくり、大切に食べたよ。二つしかないからね。










殺しちゃうのは寂しいから、生かしておいたけど。
目が見えなきゃ生活も不便だし、色々と僕が手伝ってあげてたの、覚えてる?
可哀想に、君ってばいつも泣いてばっかりで、僕が何を言ってもすすり泣くだけだったから、慰めてあげたら、突き飛ばすなんて、酷いよねぇ。
僕を突き飛ばした右腕、美味しかったよ。
君の腕、細いのに脂がのってて、かなり美味だったよ。肉も柔らかかったしね。
残念だったことと言えば、君が食べてくれなかったことかなぁ。
食べさせてあげようとしたのに、首を振って拒否するばっかりで。
仕方ないから、僕一人で食べたよ。









次に食べたのは左腕だったかな?
記憶が曖昧で困るねぇ。
左腕も右腕同様、柔らかくて美味しかった。
あ、でも利き手じゃないから、少し肉は少なかったかな?
君は両腕を無くしちゃったけど、色々と結構器用にやってたよね。感心したよ。
でも、できないことの方が多かったから、僕が手伝ってあげてたの、懐かしいなぁ。







次が右足だね。
やっぱり足だから、腕よりも食べれるところが多くて嬉しかったよ。
残りは一本だけだから、君はいつも危なっかしくてハラハラしてたよ。







最後は左足だね。
右足同様、美味しかったよ。
もう、楽しめるものがなくなったように思っただろう?
僕は、とっておきを残しておいたんだ。
僕の初恋の黒髪をね。
綺麗な髪を鋏でぶつり、ぶつりと切っていったときの感覚は忘れられないよ!
あのときの高揚感といったら…!
少し、興奮しすぎたね、失敬失敬。
君の髪、美味しかったよ。
君がいつも使ってるシャンプーの香りと、整髪剤の香りが合わさってね。
ほんの少し混じってた血の匂いも、よかったなぁ。
君にも食べさせてあげたかったよ。




























































なんて、聞こえないか。
愛してるよ。

2024/10/13 17:46

月町 桔梗
ID:≫ 7r5tHLeuz1RfY
コメント

クリップボードにコピーしました

この小説につけられたタグ

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は月町 桔梗さんに帰属します

TOP