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カタオモイ

貴方は私がいなけりゃ生きてけない。
私も貴方がいなけりゃ生きていけない。
私たちは、お互いを必要とし合ってる。
私は貴方に寄りかかって、支えてもらってる。
貴方は、時々私に寄りかかる。
時々しか寄りかかってくれないのは寂しいけど、そんな立派なところが、私は大好き。


世間では、私たちみたいな関係性を「共依存」と言うらしい。
友達からその単語を聞いたとき、なんて素敵な言葉だろう、と思った。
共依存って、本当はよくない言葉らしいけど、私はそうは思わない。
だって、頼れる相手がいるのは、いいことじゃないの?


私は貴方のために生きている。
貴方はなんのために生きてるのか分からないけど、私のために生きてると思いたい。


私はよく貴方に「愛してる?」って聞くけど、貴方は私を光のない目で見つめて、うっすらと口元に笑みを浮かべるだけ。
答えてくれたとしても、「君次第だよ」なんて、曖昧な答えしか返ってこない。
でも、私は貴方のことを心の底から愛してるから、大丈夫。


貴方は心の底って言葉が大嫌いね。
人の心に底はないって、いつも言ってる。
でも、私はそうは思わない。
だって、心に底がないんなら、心に限界が来て仕舞うことはないでしょう?
だから、心に底はあると思うの。


貴方はたまに、おかしなことを言う。
私の指を食べたいだなんて、おかしな人ね。
でも、貴方が大好きだから、あげたの。
痛かったけど、貴方のために我慢したから、偉いでしょう?
褒めて?
そう言うと貴方は優しく私の頭を撫でてくれた。
嬉しいなぁ。


貴方を愛していたのに。


急に貴方に捨てられた。
愛してるのに。
理由を聞いても、貴方は答えてくれなかった。
何度も何度も聞いたら、やっと答えてくれた。
「君の思いは、一方通行だったんだよ」
そんなわけない。
私の思いが、片想いなわけない。
愛し合っていたはずなのに。
私のただの勘違い?
そんなはずない。
貴方のために、何もかもを差し出したのに。
私の全てを、あげたのに。

カタオモイ。
この言葉だけが、頭の中に響く。
私って、重い女なのかな。
切れてしまった貴方との縁を戻す方法。
何もない。
貴女がいなくなったら、私には何も残らない。
ため息を吐きながら、酒を口に含む。
何もない、私の心。
いっそ、壊れてしまえれば、幸せなのかな?


貴方のいなくなった、一人の、暗い部屋。
ワたしはズっとヒトリぼっち。
寂しイ。
一人はイやダ。
ダいすキダッた貴方との思い出を頭の中で反芻すルと、苦い思いでも広ガる。

貴方に電話ヲかける。
繋ガんなイね。
ひびの入ったスマホの画面ヲ見ながら、考えた。
これからドウシようか?
腕を切ッテいなクなロウとして、カッターを腕に当てる。
切れない。
苛立ってカッターを放り投げる。
乱雑に座り込む。


フいに、笑いが込み上げて来た。
楽しサから来る笑イじゃない。
その笑いは、嘲笑いダッタ。
仄暗い部屋で一人。
笑い続けタ。

2024/09/29 09:55

月町 桔梗
ID:≫ 7r5tHLeuz1RfY
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