やはり祖父母の家はいつ見ても大きい。
毎度の如く見上げて思う。
祖父母の家は少し田舎の方にあり、毎年長期休みになると必ず泊まりに行っていた。
元々は祖母の実家だったらしく、かなり古いお屋敷のような感じだった。
だいぶ昔からあるというだけあって、少し威圧感があった。
さて、こんな話はさておき。
本題は私たちの家族についてだ。
一口に家族と言っても、どちらかと言えば親戚も多数含んでいる。
現在、我が家では後継ぎ争いが水面下で起きている。
我が家は代々続く和菓子屋で、地元ではそれなりに人気がある店だ。
実際、収入はかなり多い。
そんな店の継承者の座を争って、大人たちはいつも互いを蹴落とし合っていた。
候補は私、私の弟、従兄、[漢字]再従姉妹[/漢字][ふりがな]はとこ[/ふりがな]だ。
実のところ、再従姉妹は店を継げる可能性が一番低い。
なぜなら、私の父は長男で、祖父母からすればその娘と息子である私たちに一番後を継がせたいだろう。
従兄の母親は父の妹に当たるため、次に可能性がある。
ただ、唯一再従姉妹は祖父母の血が薄いため、あまり重要視はされていなかった。
[水平線]
話は少し変わるが、幼い頃の私は時々、「大人というのは何とも罪深いものなのだなぁ」と感じたことがある。
自分のため、もしくは自分の子のため、手段を選ぶことなんてない。
あの時もそうだった。
いつものように親戚で集まった日のことだった。
いつにも増して真剣な表情をした祖父母に、私たちの両親(叔父、叔母含む)を呼び出した。
皆が戻ってきたのは数時間後だった。
もしかしたら、本当はそこまで時間が経っていなかったのかもしれない。
しかし、暇を持て余した子供たちにとっては、永久にも感じられるような時間だったかもしれない。
私たちの両親と従兄の両親は晴れやかな顔をしていた。
ただ一人、再従姉妹の母親だけは、私たちから顔を背けていた。
後から理解したが、あの時祖父母が両親たちを呼んだのは、誰が自分たちの後を継ぐかという話をするためだったらしい。
「私ちゃんと弟くんのどちらかに店を継がせたい、従兄は二人に何か問題が起きた時に店を継ぐように」と祖父は伝えたらしい。
ただ、再従姉妹の母親には、「悪いが再従姉妹には店を継がせられない」と伝えたそうだ。
再従姉妹の母親は「どうして、どうして」と泣き叫んでいたが、今思えば当然の結果だ。
再従姉妹は彼女自身の父親の血を引いていなかったからだ。
否、厳密に言えば多少の血は混ざっているのだが、彼女の父親(祖父母の甥)は再従姉妹の実の父親ではなかったのだ。
では、彼女の父親は誰か。
それは祖父だった。
再従姉妹は、祖父との間にできた子供だった。
本来であれば、彼女はこの後継ぎの話とは無縁だった。
それなのに毎度毎度参入してきたのにはこのような理由があったのだ。
理解が及ばない。
理解したくもない。
幼い私でも、祖父や従姉妹叔母に対する嫌悪感は拭いきれなかった。
祖父や従姉妹叔母を問いただしたことがある。
それでも二人は悪びれなかった。
まるで「何の問題もない」というように振る舞っていた。
それがあまりに受け付けなくて、ほどなくして私たち一家と従兄一家は祖父たちと縁を切った。
あの二人は幸せなのだろうか。
それだけが疑問である。
毎度の如く見上げて思う。
祖父母の家は少し田舎の方にあり、毎年長期休みになると必ず泊まりに行っていた。
元々は祖母の実家だったらしく、かなり古いお屋敷のような感じだった。
だいぶ昔からあるというだけあって、少し威圧感があった。
さて、こんな話はさておき。
本題は私たちの家族についてだ。
一口に家族と言っても、どちらかと言えば親戚も多数含んでいる。
現在、我が家では後継ぎ争いが水面下で起きている。
我が家は代々続く和菓子屋で、地元ではそれなりに人気がある店だ。
実際、収入はかなり多い。
そんな店の継承者の座を争って、大人たちはいつも互いを蹴落とし合っていた。
候補は私、私の弟、従兄、[漢字]再従姉妹[/漢字][ふりがな]はとこ[/ふりがな]だ。
実のところ、再従姉妹は店を継げる可能性が一番低い。
なぜなら、私の父は長男で、祖父母からすればその娘と息子である私たちに一番後を継がせたいだろう。
従兄の母親は父の妹に当たるため、次に可能性がある。
ただ、唯一再従姉妹は祖父母の血が薄いため、あまり重要視はされていなかった。
[水平線]
話は少し変わるが、幼い頃の私は時々、「大人というのは何とも罪深いものなのだなぁ」と感じたことがある。
自分のため、もしくは自分の子のため、手段を選ぶことなんてない。
あの時もそうだった。
いつものように親戚で集まった日のことだった。
いつにも増して真剣な表情をした祖父母に、私たちの両親(叔父、叔母含む)を呼び出した。
皆が戻ってきたのは数時間後だった。
もしかしたら、本当はそこまで時間が経っていなかったのかもしれない。
しかし、暇を持て余した子供たちにとっては、永久にも感じられるような時間だったかもしれない。
私たちの両親と従兄の両親は晴れやかな顔をしていた。
ただ一人、再従姉妹の母親だけは、私たちから顔を背けていた。
後から理解したが、あの時祖父母が両親たちを呼んだのは、誰が自分たちの後を継ぐかという話をするためだったらしい。
「私ちゃんと弟くんのどちらかに店を継がせたい、従兄は二人に何か問題が起きた時に店を継ぐように」と祖父は伝えたらしい。
ただ、再従姉妹の母親には、「悪いが再従姉妹には店を継がせられない」と伝えたそうだ。
再従姉妹の母親は「どうして、どうして」と泣き叫んでいたが、今思えば当然の結果だ。
再従姉妹は彼女自身の父親の血を引いていなかったからだ。
否、厳密に言えば多少の血は混ざっているのだが、彼女の父親(祖父母の甥)は再従姉妹の実の父親ではなかったのだ。
では、彼女の父親は誰か。
それは祖父だった。
再従姉妹は、祖父との間にできた子供だった。
本来であれば、彼女はこの後継ぎの話とは無縁だった。
それなのに毎度毎度参入してきたのにはこのような理由があったのだ。
理解が及ばない。
理解したくもない。
幼い私でも、祖父や従姉妹叔母に対する嫌悪感は拭いきれなかった。
祖父や従姉妹叔母を問いただしたことがある。
それでも二人は悪びれなかった。
まるで「何の問題もない」というように振る舞っていた。
それがあまりに受け付けなくて、ほどなくして私たち一家と従兄一家は祖父たちと縁を切った。
あの二人は幸せなのだろうか。
それだけが疑問である。