「拝啓、紅月花魁へ。
あなたの噂はよく聞いております。事件を解決するのが得意だと言われておりますが、一つ解決して欲しいことがあるのです。
最近、妻が夜な夜な家から出て行って誰かと会っているらしいのです。妻を問い詰めても知らぬ存ぜぬとしか言いません。
どうか、妻が夜中に家を出て行ってまで会いに行く相手を探してほしいのです。
無理であれば構いません。
よろしくお願いします。
[漢字]常盤兵衛[/漢字][ふりがな]ときわひょうえ[/ふりがな]」
ある日、姐さんのもとにこんな手紙が届きました。
手紙を見た姐さんは一言、「どうせよそに男でもできたんだろ」
雪華ちゃんはそんな姐さんをたしなめると、自分も少し手紙に目を通しました。
やはりよそに男がいる気しかしません。
雪華ちゃんは眉間に皺を寄せながら考えますな。
「そうだ!旦那さんに、奥さんの後をつけてもらえばいいんじゃないですか?」
「名案だねェ。とりあえず、筆の準備を手伝っとくれ。返事の文を書くから」
そういって姐さんは手紙を書き始めました。
「文を送ってくださりありがとうございます。
私たちは店から出ることが叶わぬ故、旦那様が後をつけてみていただきたく存じます。
もし、後をつけて何かわかればご連絡くださいませ。
紅月」
姐さんは手紙を雪華ちゃんに持たせると、店の雑用係の男に届けさせるように言いました。
「あの、お手伝いさん。この文を届けてほしいのです」
「ああ、誰にだい?」
「××町の常盤様にお願いします」
雑用係の男はこくりと頷くと、手紙を持って店を飛び出しました。
あなたの噂はよく聞いております。事件を解決するのが得意だと言われておりますが、一つ解決して欲しいことがあるのです。
最近、妻が夜な夜な家から出て行って誰かと会っているらしいのです。妻を問い詰めても知らぬ存ぜぬとしか言いません。
どうか、妻が夜中に家を出て行ってまで会いに行く相手を探してほしいのです。
無理であれば構いません。
よろしくお願いします。
[漢字]常盤兵衛[/漢字][ふりがな]ときわひょうえ[/ふりがな]」
ある日、姐さんのもとにこんな手紙が届きました。
手紙を見た姐さんは一言、「どうせよそに男でもできたんだろ」
雪華ちゃんはそんな姐さんをたしなめると、自分も少し手紙に目を通しました。
やはりよそに男がいる気しかしません。
雪華ちゃんは眉間に皺を寄せながら考えますな。
「そうだ!旦那さんに、奥さんの後をつけてもらえばいいんじゃないですか?」
「名案だねェ。とりあえず、筆の準備を手伝っとくれ。返事の文を書くから」
そういって姐さんは手紙を書き始めました。
「文を送ってくださりありがとうございます。
私たちは店から出ることが叶わぬ故、旦那様が後をつけてみていただきたく存じます。
もし、後をつけて何かわかればご連絡くださいませ。
紅月」
姐さんは手紙を雪華ちゃんに持たせると、店の雑用係の男に届けさせるように言いました。
「あの、お手伝いさん。この文を届けてほしいのです」
「ああ、誰にだい?」
「××町の常盤様にお願いします」
雑用係の男はこくりと頷くと、手紙を持って店を飛び出しました。