「というわけで、調査は頼んだよぉ?雪華ァ」
姐さん、雪華ちゃんに丸投げいたします。
「ちょちょちょ、ちょっと?!なんで私に全部任せてくるんですか!」
「お前を信頼してるから頼んでるんだよゥ。決して私が調査をめんどくさがってお前さんに丸投げしてるわけじゃないんだよ?」
全部言っちゃってます。バレバレです。
「ま、そんなわけでよろしく頼んだよ」
無理矢理切り上げられました。
雪華ちゃんは内心「クッソ!」とでも思っていることでしょう。
作者であればもっとボロカスに心の内では思います。
すごくどうでもいい情報ですが、作者である月町先生は意外と口が悪いです。
閑話休題、雪華ちゃんは夏文姐さんのお付きの禿に話を聞くことにしました。
「姐さんは最近身請け話が上がってて、もう話も決まりかけてたんだけど……。身請けしてくれる旦那が花魁じゃない他の遊女にも話を持ちかけてたらしくて、話を出された遊女が姐さんによく突っかかってて……。姐さんは大丈夫って笑ってたけど、まさかこんなことになるなんて……ううっ」
禿は涙を浮かべながら話してくれました。
「あっ、その遊女の名前だけでも教えてくれない?」
雪華ちゃんは慌てて尋ねます。
「[漢字]小日向[/漢字][ふりがな]こひゅうが[/ふりがな]姐さんだよ」
その名を聞いた雪華ちゃんは、思わず眉間に皺を寄せてしまいました。
なぜなら、小日向さんは性格がきついことで有名なのです。
そんな人に話を伺いに行かなければいけないなんて、憂鬱でもなんでもありません。
禿に礼を言い、小日向さんのもとへ向かいました。
[水平線]
雪華ちゃんは覚悟を決め、小日向さんの部屋の前に仁王立ちしました。
一度呼吸を整え、「やっぱり帰ろうかな」なんて考えたりもしますな。
やけくそになり、「失礼します‼︎」と選挙カー顔負けの大声を出しながら雪華ちゃんは襖を勢いよく開けました。
「な、なんだいうるさいね!」
小日向さんはびっくりしております。当然です。
「夏文花魁との関係で聞きたいことが」
雪華ちゃんはぶっきらぼうに答えます。
「夏文ィ?ああ、つい最近死んだあいつかい。あたしはね、あいつに客を取られたんだよ!」
ブチ切れる小日向さんを放置し、雪華ちゃんは小日向さんの向かいに座りました。
「その客というのは?」
「あたしの太客だった金貸しの旦那だよ。あたしのことを身請けしてくれるって約束してたのに、それを夏文が誑かして……!結局、旦那は夏文を身請けする方針で行ったらしいけどね、あんなことなあったんだ、あたしを買ってくれるはずさね」
なかなかえげつないことを言い出す小日向さんに、雪華ちゃんは引いてしまいました。
「単刀直入にお聞きしますが、夏文姐さんに毒を盛ったのはどなたかご存知ですか?」
あまりにもど直球な質問に、小日向さんは目を丸くしました。
「あたしが知るわけないだろ!それに、一応言っておくけどあたしは夏文に毒なんざ盛ってないよ!」
その言葉に嘘はなさそうです。
雪華ちゃんは大人しく引き返そうとしました、が。
「あっ、思い出した……!一人だけ、心当たりのある人がいる」
「どっ、どなたですか?!」
小日向さんはなかなか口を開きません。
やがて、諦めたかのように重い口を開きました。
「……さっきの旦那だよ。金貸しのさ。あのお方は少しイカれてんのさ。噂じゃ前妻を殺したなんて話もあるしね」
雪華ちゃんは心底ゾッとしました。
しかし、その旦那にも話を聞かねば事態は進みません。
仕方ないので、雪華ちゃんはまた変装でもする羽目になりそうです。
「───それで?また変装して町に出ると?あっははははは!」
姐さんは爆笑しております。
「笑い事じゃないんですよ!とにかく、今回もお願いしますね」
任しときな、と頼もしい返事をしながら、姐さんは旦那に関する話を他の遊女に聞いてまわりに行きました。
姐さん、雪華ちゃんに丸投げいたします。
「ちょちょちょ、ちょっと?!なんで私に全部任せてくるんですか!」
「お前を信頼してるから頼んでるんだよゥ。決して私が調査をめんどくさがってお前さんに丸投げしてるわけじゃないんだよ?」
全部言っちゃってます。バレバレです。
「ま、そんなわけでよろしく頼んだよ」
無理矢理切り上げられました。
雪華ちゃんは内心「クッソ!」とでも思っていることでしょう。
作者であればもっとボロカスに心の内では思います。
すごくどうでもいい情報ですが、作者である月町先生は意外と口が悪いです。
閑話休題、雪華ちゃんは夏文姐さんのお付きの禿に話を聞くことにしました。
「姐さんは最近身請け話が上がってて、もう話も決まりかけてたんだけど……。身請けしてくれる旦那が花魁じゃない他の遊女にも話を持ちかけてたらしくて、話を出された遊女が姐さんによく突っかかってて……。姐さんは大丈夫って笑ってたけど、まさかこんなことになるなんて……ううっ」
禿は涙を浮かべながら話してくれました。
「あっ、その遊女の名前だけでも教えてくれない?」
雪華ちゃんは慌てて尋ねます。
「[漢字]小日向[/漢字][ふりがな]こひゅうが[/ふりがな]姐さんだよ」
その名を聞いた雪華ちゃんは、思わず眉間に皺を寄せてしまいました。
なぜなら、小日向さんは性格がきついことで有名なのです。
そんな人に話を伺いに行かなければいけないなんて、憂鬱でもなんでもありません。
禿に礼を言い、小日向さんのもとへ向かいました。
[水平線]
雪華ちゃんは覚悟を決め、小日向さんの部屋の前に仁王立ちしました。
一度呼吸を整え、「やっぱり帰ろうかな」なんて考えたりもしますな。
やけくそになり、「失礼します‼︎」と選挙カー顔負けの大声を出しながら雪華ちゃんは襖を勢いよく開けました。
「な、なんだいうるさいね!」
小日向さんはびっくりしております。当然です。
「夏文花魁との関係で聞きたいことが」
雪華ちゃんはぶっきらぼうに答えます。
「夏文ィ?ああ、つい最近死んだあいつかい。あたしはね、あいつに客を取られたんだよ!」
ブチ切れる小日向さんを放置し、雪華ちゃんは小日向さんの向かいに座りました。
「その客というのは?」
「あたしの太客だった金貸しの旦那だよ。あたしのことを身請けしてくれるって約束してたのに、それを夏文が誑かして……!結局、旦那は夏文を身請けする方針で行ったらしいけどね、あんなことなあったんだ、あたしを買ってくれるはずさね」
なかなかえげつないことを言い出す小日向さんに、雪華ちゃんは引いてしまいました。
「単刀直入にお聞きしますが、夏文姐さんに毒を盛ったのはどなたかご存知ですか?」
あまりにもど直球な質問に、小日向さんは目を丸くしました。
「あたしが知るわけないだろ!それに、一応言っておくけどあたしは夏文に毒なんざ盛ってないよ!」
その言葉に嘘はなさそうです。
雪華ちゃんは大人しく引き返そうとしました、が。
「あっ、思い出した……!一人だけ、心当たりのある人がいる」
「どっ、どなたですか?!」
小日向さんはなかなか口を開きません。
やがて、諦めたかのように重い口を開きました。
「……さっきの旦那だよ。金貸しのさ。あのお方は少しイカれてんのさ。噂じゃ前妻を殺したなんて話もあるしね」
雪華ちゃんは心底ゾッとしました。
しかし、その旦那にも話を聞かねば事態は進みません。
仕方ないので、雪華ちゃんはまた変装でもする羽目になりそうです。
「───それで?また変装して町に出ると?あっははははは!」
姐さんは爆笑しております。
「笑い事じゃないんですよ!とにかく、今回もお願いしますね」
任しときな、と頼もしい返事をしながら、姐さんは旦那に関する話を他の遊女に聞いてまわりに行きました。