文字サイズ変更

君だけを見つめてる

今日も君だけ見つめてる。
そのふっくらとした頬、むっちりとした身体。
優しく、儚げな瞳は瞼に隠れて見えやしない。

丸くて可愛い鼻に、いつも光を携えて。
その広いおでこも、つややかで美しい。



普段は厳しいのに、ふとした瞬間に愛が溢れてくる。
友人たちもそんな彼を慕っている。
夏になると、扇子を持って、その艶やかな顔をあおいでいる。

いざ職員室に入ると、痛いくらいに冷たい風と君が出迎えてくれる。
その控えめな髪は、そよ風に揺れて、愛らしい。
「どうかしたのか」と尋ねる声は優しくて泣き出しそうになる。

「あの…ここ、採点間違ってるんですけど」
意を決して伝えると、君は驚いたような顔で「あぁ、すまなかったね。今直すよ」と言って、赤ペンを持って紙に走らせる。
その手を見ていると、何とも言えない愛しさがこみ上げてくる。




職員室を出て、君の姿を思い返す。
丸い眼鏡に、小さな瞳。
丸い身体をはち切れんばかりにシャツに収めて。
その控えめに頭を覆う頭髪は、風に吹かれれば無くなってしまいそうで。

チョークを持って、歴史を辿っていく。
その間にも、眩いばかりにあたりを照らす頭。
皆から愛されている、歴史の先生。

2025/06/07 20:32

月町 桔梗
ID:≫ 7r5tHLeuz1RfY
コメント

クリップボードにコピーしました

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は月町 桔梗さんに帰属します

TOP