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広がっていく

ああ、今日も広がっていく。
対策くらい、できたはずなのに。
自分が未熟なせいで、何もできやしなかった。



何も言わずに長袖で覆い隠す。
友達に聞かれても曖昧に笑う。
家に帰って袖をまくると、最初より酷くなっていた。

じくじくと疼くそれを抑えて、今日も眠る。
冷やせば少しはマシになるかと思ったけど、案外効果は期待できなかった。
塗り薬でどうにかしようとしても、やはり無駄だった。





目覚めてもなお、腕は熱を持っていた。
嗜虐的なまでに私を苦しめて、どうしようというのだろう。

私が何をしたっていうんだろう。
どうして、こんな目に遭わなきゃいけないんだろう。
毎年毎年、夏が近づくたびに恐ろしくなる。
どう頑張ったって、少しの隙に付け入ってくる。

彼女らはサディスティックに私達を痛めつける。
海のお外でもそうだろうけど、日本ではもっと酷い。
私達の悶える姿を養分に、彼女らはどんどんと肥えてゆく。

けれど、私達だって黙って痛めつけられるわけにはいかないから、見つけるたびに彼女らを叩き潰しにかかる。
でも、時々失敗しておいたを食らう。

さっき、彼女を見かけた。
例に漏れず、叩き潰した。
でも彼女の置き土産には敵わない。
肌をずぶりと刺すそれは、今後の展開を嘲るように佇んでいた

私は今日も嘆く。
「くっそー!また刺された!なんで蚊ァ絶滅しねぇんだよ!おかしいだろ!」

2025/06/01 15:21

月町 桔梗
ID:≫ 7r5tHLeuz1RfY
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