「また怖い夢を見たのかい?それなら、バクに食べてもらおうか」
祖母がよく私に言ってくれた言葉。
昔っから怖い夢を見ていた私は、夜中に飛び起きて祖母の部屋に駆け込むことがよくあった。
そのたんびに、祖母は優しく私の頭を撫でながらああ言ってくれた。
ある日、祖母が私にぬいぐるみをくれた。
小さなバクのぬいぐるみで、枕元に置いていた。
その日から、私は怖い夢を見なくなった。
そのまたある日、私の夢にバクが現れた。
バクはにっこり笑いながら、「夢、食べてあげる」とだけ言った。
私は「ありがとう!」と元気よく答えたが、今思えばあれは「いい夢も食べてあげる」という意味だったんだと思う。
バクはまん丸いなにかを吸い込んで、私にも少しくれた。
丸いそれは優しい甘美な味がした。
それ以来、私はバクと夢を食べるようになった。
嘘じゃなくてね、本当のこと。
悪い夢は苦くて、喉に押し込まなきゃ飲み込めない感じ。
今日の夢はまずかった。
あなたのも、食べてあげよっか。
怖くないからね。
あなたの夢、今までで一番美味しいよ。
甘くて、柔らかくて。
またいつか、食べさせて。
祖母がよく私に言ってくれた言葉。
昔っから怖い夢を見ていた私は、夜中に飛び起きて祖母の部屋に駆け込むことがよくあった。
そのたんびに、祖母は優しく私の頭を撫でながらああ言ってくれた。
ある日、祖母が私にぬいぐるみをくれた。
小さなバクのぬいぐるみで、枕元に置いていた。
その日から、私は怖い夢を見なくなった。
そのまたある日、私の夢にバクが現れた。
バクはにっこり笑いながら、「夢、食べてあげる」とだけ言った。
私は「ありがとう!」と元気よく答えたが、今思えばあれは「いい夢も食べてあげる」という意味だったんだと思う。
バクはまん丸いなにかを吸い込んで、私にも少しくれた。
丸いそれは優しい甘美な味がした。
それ以来、私はバクと夢を食べるようになった。
嘘じゃなくてね、本当のこと。
悪い夢は苦くて、喉に押し込まなきゃ飲み込めない感じ。
今日の夢はまずかった。
あなたのも、食べてあげよっか。
怖くないからね。
あなたの夢、今までで一番美味しいよ。
甘くて、柔らかくて。
またいつか、食べさせて。