冷風呂
今、私は風呂釜と向き合っている。
その中には既に冷め切った水がたっぷりと入っている。
暖かいシャワーを浴びていると、急にこの冷たい水の中に浸かってみたくなった。
「この冷たい水に浸かったらどうなるだろうか。ひやりとした感覚が皮膚を包み込んでくれるだろうか」
そう考えながら、まずは右足を突っ込んだ。
足が痺れるような冷たさと同時に、不思議な恍惚感を感じた。
次に左足を思い切り入れてみた。
こちらも同じく、痺れるほど冷たかった。
そして、徐々に下半身を浸していった。
冷たさにビクッとしたが、冷たさが侵食してくる快感の方に意識を持って行かれた。
じわじわと細胞の核から凍て付くような感覚の言い知れぬ快楽に酔っていた。
腹部は腕で覆っていたが、腕の方が冷たさに慣れてしまい、腹部自体は冷たさに違和感があった。
恐る恐る腕を離すと、一気に水が身体になだれ込んだ。
声をあげてしまいそうなほどに冷ややかで、抜け出せなくなるほど心地よかった。
胸の下の方まで浸かり、しばらくぼんやりと四肢を漂わせていた。
いつの間にか身体は冷たさに慣れきって、少しぬるい水程度に感じるようになった。
[水平線]
五分ほどぼんやりとしていただろうか。
急に意識が現実に引き戻された。
「自分は一体全体何をしているんだろう、こんな生産性のないことをして意味があるのだろうか」
そう思った。
勢いよく立ち上がり、水を大量に滴らせながら風呂場を出た。
水たまりができるくらいになった床を眺めながら、「たまには意味のないことをするのも悪くない」と感じた。
その中には既に冷め切った水がたっぷりと入っている。
暖かいシャワーを浴びていると、急にこの冷たい水の中に浸かってみたくなった。
「この冷たい水に浸かったらどうなるだろうか。ひやりとした感覚が皮膚を包み込んでくれるだろうか」
そう考えながら、まずは右足を突っ込んだ。
足が痺れるような冷たさと同時に、不思議な恍惚感を感じた。
次に左足を思い切り入れてみた。
こちらも同じく、痺れるほど冷たかった。
そして、徐々に下半身を浸していった。
冷たさにビクッとしたが、冷たさが侵食してくる快感の方に意識を持って行かれた。
じわじわと細胞の核から凍て付くような感覚の言い知れぬ快楽に酔っていた。
腹部は腕で覆っていたが、腕の方が冷たさに慣れてしまい、腹部自体は冷たさに違和感があった。
恐る恐る腕を離すと、一気に水が身体になだれ込んだ。
声をあげてしまいそうなほどに冷ややかで、抜け出せなくなるほど心地よかった。
胸の下の方まで浸かり、しばらくぼんやりと四肢を漂わせていた。
いつの間にか身体は冷たさに慣れきって、少しぬるい水程度に感じるようになった。
[水平線]
五分ほどぼんやりとしていただろうか。
急に意識が現実に引き戻された。
「自分は一体全体何をしているんだろう、こんな生産性のないことをして意味があるのだろうか」
そう思った。
勢いよく立ち上がり、水を大量に滴らせながら風呂場を出た。
水たまりができるくらいになった床を眺めながら、「たまには意味のないことをするのも悪くない」と感じた。
クリップボードにコピーしました