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グロテスクな描写や動物が傷つけられる描写が含まれます。
苦手な方は閲覧をお控え下さい。
幸と薫が大きくなるにつれて、二人の身の周りで奇妙なことが起き始めた。
どちらかと言うと不吉なことと言ってもいいようなことが。
例えば、黒猫が目の前を横切ったとかそういった小さなことから始まったそうだ。
「テスト中にシャー芯が尽きた」、「教科書を忘れた」。
そんな些細なことが一週間ほど続いた。
しかし、一週間を過ぎた辺りから恐ろしいことが起き始めた。
ある日、薫たちが飼っていた金魚が死んでしまった。
三匹の金魚を小さなタンスの上に置いていた金魚鉢の中に水草や石などと一緒に入れて育てていたらしいが、ある日薫がふと鉢を見た時に一匹減っていた。
不思議に思って鉢の近くを探してみると、足元にひやりとした感覚があった。
驚いて足元を見てみると、履いていた靴下が濡れていたそうで、何事かと床を観察してみると、潰れた金魚の死骸があったそうだ。
恐ろしくなった薫は、死骸をティッシュでくるんでさっさと捨ててしまった。
元から死んでいたのか、踏んでしまったから死んだのか。
どちらなのかは定かではなかったが、冷静になって考えると、金魚が鉢から飛び出せることはないし、もし自分が踏み潰してしまったのなら感触で気づくはずだ。
怖くなった薫は幸の部屋に駆け込んだ。
「あら、どうしたの薫。そんなに慌てて……」
戸惑う姉に薫は軽くパニックになりながら事情を説明した。
「さっ、さっき下の金魚鉢から金魚が減ってて…変だなって思って近づいたら足元が濡れてて、床を見たら金魚が潰れて死んでたんだ!」
「あらぁ……。可哀想に……。怖かったでしょう?」
幸は優しく弟を慰めた。
しかし、薫は安心できなかった。
何故なら、幸の靴下に、千切れた金魚のヒレがついていたからだった。
どちらかと言うと不吉なことと言ってもいいようなことが。
例えば、黒猫が目の前を横切ったとかそういった小さなことから始まったそうだ。
「テスト中にシャー芯が尽きた」、「教科書を忘れた」。
そんな些細なことが一週間ほど続いた。
しかし、一週間を過ぎた辺りから恐ろしいことが起き始めた。
ある日、薫たちが飼っていた金魚が死んでしまった。
三匹の金魚を小さなタンスの上に置いていた金魚鉢の中に水草や石などと一緒に入れて育てていたらしいが、ある日薫がふと鉢を見た時に一匹減っていた。
不思議に思って鉢の近くを探してみると、足元にひやりとした感覚があった。
驚いて足元を見てみると、履いていた靴下が濡れていたそうで、何事かと床を観察してみると、潰れた金魚の死骸があったそうだ。
恐ろしくなった薫は、死骸をティッシュでくるんでさっさと捨ててしまった。
元から死んでいたのか、踏んでしまったから死んだのか。
どちらなのかは定かではなかったが、冷静になって考えると、金魚が鉢から飛び出せることはないし、もし自分が踏み潰してしまったのなら感触で気づくはずだ。
怖くなった薫は幸の部屋に駆け込んだ。
「あら、どうしたの薫。そんなに慌てて……」
戸惑う姉に薫は軽くパニックになりながら事情を説明した。
「さっ、さっき下の金魚鉢から金魚が減ってて…変だなって思って近づいたら足元が濡れてて、床を見たら金魚が潰れて死んでたんだ!」
「あらぁ……。可哀想に……。怖かったでしょう?」
幸は優しく弟を慰めた。
しかし、薫は安心できなかった。
何故なら、幸の靴下に、千切れた金魚のヒレがついていたからだった。