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犯罪記録が記されています。
苦手な方は閉じてください。
小説内に出てくる名称は実在の方とは関係ありません。
あ、は、初めまして…。
えーと、私が犯罪を犯した理由を聞くんですよね?
え?音声記録にするって聞いてないんですけど?!
「あなたの最後の音声ですから」なんて言われても恥ずかしいです!
先に言って欲しかったです…。
まずは私の生い立ちですよね?
私、親が昔っから厳しくて、完璧主義だったんです。
テストでも満点じゃないとダメ、部活では成績が一番じゃないとダメって、兎にも角にも1番じゃなきゃ許されなかったんです。
お化粧するのもオシャレするのもダメだったし、友人だって頭のいい子だけにしなさいって制限されていたんです。
何より、恋愛まで禁止だったんです!酷いでしょ?
だから、学生時代はずっとひとりぼっちでした。
頑張って周りに馴染もうとしても、なんというか…同級生の方から私を避けているような気もしてたんです。
恋愛も友達付き合いも禁止されてた私にとって、学生時代は苦痛以外の何者でもありませんでした。
高校を卒業した後、私はすぐに家を出ました。
どんな方法であれ、あの家から逃げ出したかったんです。
既に大学入学は決まってたので、すぐに一人暮らしを始めました。
両親という名の束縛が無くなって浮ついていたんでしょうね。
大学のサークルで知り合った先輩と、関係を持ってしまったんです。
先輩は責任を取ると言って、私が大学を卒業したら結婚しようと言ってくれました。
その頃、まさか自分が妊娠してるとは思ってなかったせいなんでしょうけど、私はお酒を浴びるように飲んでいました。
多分ストレスがたまってたんでしょうね。
先輩は勿論私を大切にしてくれてました。
でもなんとなく不安になって、妊娠検査をしたんです。
……ええ、勿論デキてました。
彼なら子供のことも愛してくれると思って、素直に伝えたんですよ。
そしたら、「子供がいる女なんていらない」って言われちゃって。
今更堕ろすのが怖くてたまらなくて、とりあえず産んだんです。
家に帰ったら彼はもういなくて、嫌な静寂だけが私を出迎えました。
赤ちゃんはずっと泣いてて、うるさくてたまりませんでした。
泣き続けてるあの子を見ると、「この子さえいなければ、あの人は帰ってきてくれる」って信じ込んでしまって、気がついたらあの子は泣き止んで、私の手の下で冷たくなっていました。
いつの間にか、私の手には涙がかかっていたんですよ。不思議でしょう?
ひとまず警察に連絡して、今に至ります。
身勝手なのは分かってます。
あの子がもう帰ってこないことも。
え?「子供の性別と名前を教えて欲しい」…ですか?
女の子だったんです。
丸くて、少しピンク色の肌をした可愛い子。
ミホって言うんです。美しい穂って書いて、美穂。
「もし、また美穂ちゃんに会えたら何がしたいか」…ですか?
また美穂に会えたら…次こそちゃんと愛してあげたいです。
こんなお母さんのところに来てくれてありがとうって。
また来てくれたら、絶対に幸せにするからって。
やだ、私ったらまた泣いて。
美穂…ごめんね、ごめんねぇ…。
記録終了。
えーと、私が犯罪を犯した理由を聞くんですよね?
え?音声記録にするって聞いてないんですけど?!
「あなたの最後の音声ですから」なんて言われても恥ずかしいです!
先に言って欲しかったです…。
まずは私の生い立ちですよね?
私、親が昔っから厳しくて、完璧主義だったんです。
テストでも満点じゃないとダメ、部活では成績が一番じゃないとダメって、兎にも角にも1番じゃなきゃ許されなかったんです。
お化粧するのもオシャレするのもダメだったし、友人だって頭のいい子だけにしなさいって制限されていたんです。
何より、恋愛まで禁止だったんです!酷いでしょ?
だから、学生時代はずっとひとりぼっちでした。
頑張って周りに馴染もうとしても、なんというか…同級生の方から私を避けているような気もしてたんです。
恋愛も友達付き合いも禁止されてた私にとって、学生時代は苦痛以外の何者でもありませんでした。
高校を卒業した後、私はすぐに家を出ました。
どんな方法であれ、あの家から逃げ出したかったんです。
既に大学入学は決まってたので、すぐに一人暮らしを始めました。
両親という名の束縛が無くなって浮ついていたんでしょうね。
大学のサークルで知り合った先輩と、関係を持ってしまったんです。
先輩は責任を取ると言って、私が大学を卒業したら結婚しようと言ってくれました。
その頃、まさか自分が妊娠してるとは思ってなかったせいなんでしょうけど、私はお酒を浴びるように飲んでいました。
多分ストレスがたまってたんでしょうね。
先輩は勿論私を大切にしてくれてました。
でもなんとなく不安になって、妊娠検査をしたんです。
……ええ、勿論デキてました。
彼なら子供のことも愛してくれると思って、素直に伝えたんですよ。
そしたら、「子供がいる女なんていらない」って言われちゃって。
今更堕ろすのが怖くてたまらなくて、とりあえず産んだんです。
家に帰ったら彼はもういなくて、嫌な静寂だけが私を出迎えました。
赤ちゃんはずっと泣いてて、うるさくてたまりませんでした。
泣き続けてるあの子を見ると、「この子さえいなければ、あの人は帰ってきてくれる」って信じ込んでしまって、気がついたらあの子は泣き止んで、私の手の下で冷たくなっていました。
いつの間にか、私の手には涙がかかっていたんですよ。不思議でしょう?
ひとまず警察に連絡して、今に至ります。
身勝手なのは分かってます。
あの子がもう帰ってこないことも。
え?「子供の性別と名前を教えて欲しい」…ですか?
女の子だったんです。
丸くて、少しピンク色の肌をした可愛い子。
ミホって言うんです。美しい穂って書いて、美穂。
「もし、また美穂ちゃんに会えたら何がしたいか」…ですか?
また美穂に会えたら…次こそちゃんと愛してあげたいです。
こんなお母さんのところに来てくれてありがとうって。
また来てくれたら、絶対に幸せにするからって。
やだ、私ったらまた泣いて。
美穂…ごめんね、ごめんねぇ…。
記録終了。