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小説内に出てくる名前は、実在の方とは関係ありません。不快に思われてしまったら申し訳ございません。、

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アイビー

あたしには、好きな子がいた。
色白で可愛い、黒髪の子。いっつも難しい本を読んでいて、その横顔も愛おしかった。

でもその子は、あたしに見向きもしてくれなかった。
あたしは、ずっとあの子のことを想ってたのに。
どうしたら、あの子はあたしの方を見てくれるの?

悩んだ末に出た結論は、やっぱり正しかった。
あたしは友達に頼んで、あの子が孤独になるように仕向けた。
内容はありふれたものだけど、あの子は辛かったみたいだ。

そんな心の弱ったあの子の心に寄り添うのは、容易いことだった。
涙を堪えるあの子に対し、「辛かったね。」「あたしは味方だよ。」「苦しいときは、いっぱい泣いていいんだよ。」そんな言葉をかけてあげた。
あの子の好きな、桜の花の髪飾りもあげた。
そうしたら、あの子はあたしのことだけを見てくれると思ってた。
そう思ってたのに……。

あの子は飛び降りてしまった。
学校の屋上から。
綺麗だったあの子は、いなくなってしまった。

遺書なんて、無かった。
ただ、綺麗に揃えられた上履きと、いつの日かあたしがあの子にあげた、桜の髪飾りが置いてあった。

あの子のお葬式では、誰も泣いていなかった。
家族は泣いてたけど、同級生は誰も泣いてなかった。

これで、あの子は永遠にあたしのもの。
そう思うと、笑みがこぼれた。

あたしはあの子のお母さんに頼み込んで、桜の髪飾りをもらった。

髪飾りは今でも、あたしの部屋の机の上に置いてある。

「ずっと一緒にいるからね。」
髪飾りに話しかけると、飾りの部分が妖しくきらめいた。

有希「ゆき」。あの子の名前。

希望のあったはずの人生を願ってたんだろうけど、結局は、希望なんかさらさらなかったんだね。
あたしだけが、有希の希望なんだよ。

…絶対に離さないからね、有希。

2024/09/22 21:14

月町 桔梗
ID:≫ 7r5tHLeuz1RfY
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