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救済
パラレル
二次オリ
ならず者、繁華街で少女と出会う。
#1
ならず者はギャルJKの夢を見るか?
「あの、私と一緒に遊びませんか?」
僕より10歳ほど年下のおそらく高校生の綺麗な女の子が、僕をナンパした。
「お、おう、別にいいぞ」
「わーい! じゃあカラオケ行きましょー!」
「いきます! 『[太字]チャラくてすまんね[/太字]』っ!」
彼女は、歌が天才的に上手かった。まるで空間が、色とりどりの音で彩られていくような……。
「チャラくてすまんね☆ チャラくてすまんかった☆ これでチャラにしてよ☆」
ナンパからのカラオケでその選曲は自虐か? そしてそんな歌をこんな可愛い子が歌うのか……。
「わたし、ふーらふーらふらふらりー……、こーの世ーは[漢字]根無草[/漢字][ふりがな]ねなしぐさ[/ふりがな]だらけ、ゆーらゆーらゆらゆらりー……、流れーに身を任せましょ……」
それにしても声可愛い。ただ俺も正直こいつが歌ってる「根無草」なわけで素直に感想は言えず。
「こんなふうに人生楽しんで、冒険してみたらどう?」
どう答えるのが正解なんだコレは。
「もうだめっ! 我慢できないっ! この気持ちはウソじゃないんだ! 賽は投げられたんだっ! いやだっ! やっぱ無理っ! 抑えられないっ! この気持ちが真実なんだーっ!!」
急に本気で歌うなよ。ただかっこいい。男よりかっこいい。
「んー、じゃあ次は『[太字]いーあるふぁんくらぶ[/太字]』で!」
俺が一曲歌ったら曲が始まる。
「神戸中央区元町!」
彼女はマイクを僕に向ける。合いの手を求めてくる感じか? え? え?
「駅前……」
彼女はかわいらしくウインクするとまた歌い出した。
「今日からドキドキ☆ ニーハオハンユー講座☆」
歌う彼女の顔は、どんな宝石よりも美しかった。
「ハイハイチャイナ☆ ちょちょ夢心地……っ、いーあるふぁんくらぶ……♡」
かわいい。
ずっと何より豊かな感情を持っていた彼女の顔は急に無表情になり、僕から目を逸らした。
「だんだん君と同じ言葉が使えるね」
その瞳は、ガラス細工のように美しかったが、無感情で、虚ろだった。
「うぉーあいにー……、言えるかな……♡」
そっと歌った彼女の瞳は、さっきと同じように感情豊かで美しい瞳だった。
くるくる変わっていくその瞳を、僕は永遠に見ていられる気さえした。
見つめているうちに、もうすぐ曲が終わる。
「うぉーあいにー、言わせてよ! うぉーあいにー、言えるかなー♡」
そのまばゆいほどに美しい視線は、まっすぐに僕を見つめていた。
彼女は、大きく息を吸って言った。
「[漢字]我愛你[/漢字][ふりがな]うぉーあいにー[/ふりがな]。私が訓読するなら、我、[漢字]你[/漢字][ふりがな]なんじ[/ふりがな]を愛す、ってところかな」
そして、そっとほどかれた指先には、小さな紙が握られていた。
「これ連絡先。入れといて! 私、[漢字]節木[/漢字][ふりがな]ふしぎ[/ふりがな][漢字]寧々[/漢字][ふりがな]ねね[/ふりがな]!」
僕より10歳ほど年下のおそらく高校生の綺麗な女の子が、僕をナンパした。
「お、おう、別にいいぞ」
「わーい! じゃあカラオケ行きましょー!」
「いきます! 『[太字]チャラくてすまんね[/太字]』っ!」
彼女は、歌が天才的に上手かった。まるで空間が、色とりどりの音で彩られていくような……。
「チャラくてすまんね☆ チャラくてすまんかった☆ これでチャラにしてよ☆」
ナンパからのカラオケでその選曲は自虐か? そしてそんな歌をこんな可愛い子が歌うのか……。
「わたし、ふーらふーらふらふらりー……、こーの世ーは[漢字]根無草[/漢字][ふりがな]ねなしぐさ[/ふりがな]だらけ、ゆーらゆーらゆらゆらりー……、流れーに身を任せましょ……」
それにしても声可愛い。ただ俺も正直こいつが歌ってる「根無草」なわけで素直に感想は言えず。
「こんなふうに人生楽しんで、冒険してみたらどう?」
どう答えるのが正解なんだコレは。
「もうだめっ! 我慢できないっ! この気持ちはウソじゃないんだ! 賽は投げられたんだっ! いやだっ! やっぱ無理っ! 抑えられないっ! この気持ちが真実なんだーっ!!」
急に本気で歌うなよ。ただかっこいい。男よりかっこいい。
「んー、じゃあ次は『[太字]いーあるふぁんくらぶ[/太字]』で!」
俺が一曲歌ったら曲が始まる。
「神戸中央区元町!」
彼女はマイクを僕に向ける。合いの手を求めてくる感じか? え? え?
「駅前……」
彼女はかわいらしくウインクするとまた歌い出した。
「今日からドキドキ☆ ニーハオハンユー講座☆」
歌う彼女の顔は、どんな宝石よりも美しかった。
「ハイハイチャイナ☆ ちょちょ夢心地……っ、いーあるふぁんくらぶ……♡」
かわいい。
ずっと何より豊かな感情を持っていた彼女の顔は急に無表情になり、僕から目を逸らした。
「だんだん君と同じ言葉が使えるね」
その瞳は、ガラス細工のように美しかったが、無感情で、虚ろだった。
「うぉーあいにー……、言えるかな……♡」
そっと歌った彼女の瞳は、さっきと同じように感情豊かで美しい瞳だった。
くるくる変わっていくその瞳を、僕は永遠に見ていられる気さえした。
見つめているうちに、もうすぐ曲が終わる。
「うぉーあいにー、言わせてよ! うぉーあいにー、言えるかなー♡」
そのまばゆいほどに美しい視線は、まっすぐに僕を見つめていた。
彼女は、大きく息を吸って言った。
「[漢字]我愛你[/漢字][ふりがな]うぉーあいにー[/ふりがな]。私が訓読するなら、我、[漢字]你[/漢字][ふりがな]なんじ[/ふりがな]を愛す、ってところかな」
そして、そっとほどかれた指先には、小さな紙が握られていた。
「これ連絡先。入れといて! 私、[漢字]節木[/漢字][ふりがな]ふしぎ[/ふりがな][漢字]寧々[/漢字][ふりがな]ねね[/ふりがな]!」