どこかから声が聞こえる。
それに私は反応しようとしたが、体がぴくりとも動かない。しかも、私の意思に反して動いている。
混乱したが、何となく分かった。
あ、これ夢だわ。
そう気づいた瞬間、遠くでピピピピッ!という音が聞こえた。私はその音に引っ張られ…
「んぅ…」
目が覚めた。
私の名前は御野稲莉。神社で生まれた事を除けばごく普通の中学生だ。
なので、普通の中学生らしく学校へと通う。
私が通っている学校、北泉中学は、なかなか制服が可愛い。まあセーラー服なのだが、私はとても気に入っている。
ただ一つだけ、スカーフを結ばなければいけないというところがめんどくさい。それさえなければ完璧だったのだが。
心の中で愚痴りつつ朝の用意をする。
着替えて一階のダイニングに行くと、もう既に朝ごはんが並べてあった。
私に気づいたお母さんは、くるっとこっちを向いて
「あ、おはよう稲莉。
せっかく降りてきてくれたとこ悪いんだけどさ、お父さん起こしてきてくれる?」
と言った。
「ええー…めんどくさー」
「おねがーい」
「いやその年で『おねがーい』はキツイって」
「いいじゃん減るもんでもないしさ?」
「いや減るって何だよ!」
めんどくさいと口では言いつつも私は2階へとまた上がって行った。ちなみに、お父さんの部屋は私の部屋の向かいにある。
お父さんの部屋のドアノブを回し、部屋に入る。
「おとーさーん!おーきーろー」
私はお父さんから布団を引っ剥がした。
しかし、効果は無かったようで、お父さんはゴロンと寝返りを打っただけだった。
「はー。もういいや。」
私はお父さんを起こすことをすぐに諦め、下へと降りて行った。
お母さんには文句を言われたが、別に私は悪くない。
それから朝ごはんを食べていると、あっという間に家を出る時間になってしまった。私はちょっぴり急いで家を出た。まあこれもいつも通りだ。
家から学校までは、それほど遠くはない。
徒歩10分ほどだ。
しかし、うちは丘の上に建っているので、意外と疲れる。
学校に行く途中、友達の佐旗詩織と会った。
詩織と噂話をしつつ学校へと向かう。
学校に着くと、テニスコート付近に人だかりが出来ているのが見えた。
何だろうあれ。という野次馬根性で人混みをかき分け中心を覗く。
人だかりの中心に居たのは、つい先週の始業式に転校して来た3年の九尾先輩だった。
九尾先輩は美少女でありながら言動がイケメンというモテ要素しかない人物である。しかも、無自覚イケメンである。そのため、男女問わずモテる。
とにかくすごい人だ。噂だが、ファンクラブもあるとかないとか。
まあしかし、そんなに人気でも何も無いのにこんなに人が集まるわけが無い。みんなが見ていたのは部活の朝練中の九尾先輩だ。
別に私は九尾先輩のファンでも何でも無いので、すぐに人混みから離脱した。
それから数時間後、何事も無く放課後を迎えた。これといった部活に所属していない私と詩織は、大人しく一緒に帰る事にした。
「はぁ〜♡それにしても九尾先輩かっこよかったなぁ〜♡」
詩織は九尾先輩のファンである。
「ふぅん。」
「ちょっとおー!反応薄いよ!もっと興味持ってくれてもいいじゃんかよぉーー!」
「はいはい。かっこいいかっこいい」
「感情がこもってないよっ!!」
詩織は明るくて、一緒にいるだけでこっちまで明るくさせられる。それは詩織の素晴らしい長所だ。
なので、明日会えるとはいえちょっとだけ寂しい。
ま、こんな事絶対詩織には言えないけどね。
しばらく話しながら歩き、私たちはいつも通りの道で、いつも通りにに別れた。
しかし、家に帰り自分の部屋に入ると、いつも通りでは無かった。
なんと、私のベッドに傷だらけの狐が寝そべっていたのだ。
それに私は反応しようとしたが、体がぴくりとも動かない。しかも、私の意思に反して動いている。
混乱したが、何となく分かった。
あ、これ夢だわ。
そう気づいた瞬間、遠くでピピピピッ!という音が聞こえた。私はその音に引っ張られ…
「んぅ…」
目が覚めた。
私の名前は御野稲莉。神社で生まれた事を除けばごく普通の中学生だ。
なので、普通の中学生らしく学校へと通う。
私が通っている学校、北泉中学は、なかなか制服が可愛い。まあセーラー服なのだが、私はとても気に入っている。
ただ一つだけ、スカーフを結ばなければいけないというところがめんどくさい。それさえなければ完璧だったのだが。
心の中で愚痴りつつ朝の用意をする。
着替えて一階のダイニングに行くと、もう既に朝ごはんが並べてあった。
私に気づいたお母さんは、くるっとこっちを向いて
「あ、おはよう稲莉。
せっかく降りてきてくれたとこ悪いんだけどさ、お父さん起こしてきてくれる?」
と言った。
「ええー…めんどくさー」
「おねがーい」
「いやその年で『おねがーい』はキツイって」
「いいじゃん減るもんでもないしさ?」
「いや減るって何だよ!」
めんどくさいと口では言いつつも私は2階へとまた上がって行った。ちなみに、お父さんの部屋は私の部屋の向かいにある。
お父さんの部屋のドアノブを回し、部屋に入る。
「おとーさーん!おーきーろー」
私はお父さんから布団を引っ剥がした。
しかし、効果は無かったようで、お父さんはゴロンと寝返りを打っただけだった。
「はー。もういいや。」
私はお父さんを起こすことをすぐに諦め、下へと降りて行った。
お母さんには文句を言われたが、別に私は悪くない。
それから朝ごはんを食べていると、あっという間に家を出る時間になってしまった。私はちょっぴり急いで家を出た。まあこれもいつも通りだ。
家から学校までは、それほど遠くはない。
徒歩10分ほどだ。
しかし、うちは丘の上に建っているので、意外と疲れる。
学校に行く途中、友達の佐旗詩織と会った。
詩織と噂話をしつつ学校へと向かう。
学校に着くと、テニスコート付近に人だかりが出来ているのが見えた。
何だろうあれ。という野次馬根性で人混みをかき分け中心を覗く。
人だかりの中心に居たのは、つい先週の始業式に転校して来た3年の九尾先輩だった。
九尾先輩は美少女でありながら言動がイケメンというモテ要素しかない人物である。しかも、無自覚イケメンである。そのため、男女問わずモテる。
とにかくすごい人だ。噂だが、ファンクラブもあるとかないとか。
まあしかし、そんなに人気でも何も無いのにこんなに人が集まるわけが無い。みんなが見ていたのは部活の朝練中の九尾先輩だ。
別に私は九尾先輩のファンでも何でも無いので、すぐに人混みから離脱した。
それから数時間後、何事も無く放課後を迎えた。これといった部活に所属していない私と詩織は、大人しく一緒に帰る事にした。
「はぁ〜♡それにしても九尾先輩かっこよかったなぁ〜♡」
詩織は九尾先輩のファンである。
「ふぅん。」
「ちょっとおー!反応薄いよ!もっと興味持ってくれてもいいじゃんかよぉーー!」
「はいはい。かっこいいかっこいい」
「感情がこもってないよっ!!」
詩織は明るくて、一緒にいるだけでこっちまで明るくさせられる。それは詩織の素晴らしい長所だ。
なので、明日会えるとはいえちょっとだけ寂しい。
ま、こんな事絶対詩織には言えないけどね。
しばらく話しながら歩き、私たちはいつも通りの道で、いつも通りにに別れた。
しかし、家に帰り自分の部屋に入ると、いつも通りでは無かった。
なんと、私のベッドに傷だらけの狐が寝そべっていたのだ。