[大文字]ピーーッ。[/大文字]
激しいブザーの音が館内に響き渡る。試合の終わりを告げる音だ。
「ワー!」「ヤッター!」「すごいよ!」
様々な声が、四方から注がれた。僕の高校は、3回戦に前回負けた高校に見事勝利を果たしたのだ。
嬉しい。嬉しいけれど、心の底から感情が沸き上がらない。周りの温度が高すぎて、自分が冷たく思えてくる。
「キャー!手ぇ振ってくれたぁ~」
隣の女子が、さらにボルテージを上げる。横に結んだ髪が腕に掠って、気持ち悪い。
ふと、一瞬目が合った。同じクラスの、男子バスケ部次期部長候補・「一条颯太」だ。目をそらそうとした。
するとー
「おーい、水瀬~」
一条が、僕に、手を振った。ドキッとした。どうすればいいか分からなくなった。何故、対して仲の良くない僕にわざわざ手を振った?しかも、僕の名前を呼びながら。はっきり、「水瀬」と。
一人で混乱しているうち、一条はさっとベンチへ戻り、仲間に取り囲まれて行ってしまった。どうでもいいはずなのに、何故か申し訳ない気持ちに陥る。鼓動が、加速している。
激しいブザーの音が館内に響き渡る。試合の終わりを告げる音だ。
「ワー!」「ヤッター!」「すごいよ!」
様々な声が、四方から注がれた。僕の高校は、3回戦に前回負けた高校に見事勝利を果たしたのだ。
嬉しい。嬉しいけれど、心の底から感情が沸き上がらない。周りの温度が高すぎて、自分が冷たく思えてくる。
「キャー!手ぇ振ってくれたぁ~」
隣の女子が、さらにボルテージを上げる。横に結んだ髪が腕に掠って、気持ち悪い。
ふと、一瞬目が合った。同じクラスの、男子バスケ部次期部長候補・「一条颯太」だ。目をそらそうとした。
するとー
「おーい、水瀬~」
一条が、僕に、手を振った。ドキッとした。どうすればいいか分からなくなった。何故、対して仲の良くない僕にわざわざ手を振った?しかも、僕の名前を呼びながら。はっきり、「水瀬」と。
一人で混乱しているうち、一条はさっとベンチへ戻り、仲間に取り囲まれて行ってしまった。どうでもいいはずなのに、何故か申し訳ない気持ちに陥る。鼓動が、加速している。