あら、芳花ちゃん。
どうしたの?かんざしの飾り取れちゃった?
え?
「怖い話を聞かせてほしい」?
そうねぇ……。
あっ!そうだ、いい話があるんだった。
これは私の故郷の村に伝わる話なんだけどね、その昔、村に双子の女の子が生まれたそうなの。
でも、その子たちは首から下が繋がっていたんですって。
医者は「どちらかを諦めなければ、二人とも長生きできない」と言ったらしいんだけど、母親は頑として聞き入れなかったんですって。
母親がずっと拒否するから、家族は娘たちをそのまま育てることに決めたらしいわ。
でも、一つの体に二つの首と意識だから、普通の子より生活しにくかったでしょうね。
それに、周りからも奇異の目で見られて、子供たちは辛い思いをしたんですって。
[水平線]
双子の娘たちが年頃になったある日、双子が恋をしたの。
相手は村の男の子たち。
ええ、そうよ。
双子はそれぞれ別の相手に恋をしたの。
でも、体は一つだから、どちらかは恋を諦めなければならなかった。
二人とも恋を諦めたくなくて、徐々にいがみ合うようになってしまったの。
そんなある日、その双子が身投げしてしまったの。
村には大きな池があってね、そこに飛び込んでしまったと言われてるわ。
村の人たちは必死に亡骸を引き揚げたんだけど、その時、もう一人分、遺体があることに気づいたの。
それは姉が恋した相手だったんですって。
そして、双子の亡骸をよくよく見てみると、恐ろしいことが分かったの。
ほら、人って苦しい時もがくでしょ?
もがいたら爪の中に汚れが入るじゃない。
爪の汚れは、妹側の手にだけあったの。
つまり、妹は姉の心中に巻き込まれたのね。
それ以来、その池は「[漢字]双子池[/漢字][ふりがな]ふたごがいけ[/ふりがな]」と呼ばれるようになったんですって。
私が村にいた時はまだあったけど、今はどうかしらね。
あっ、そうだ。
言い忘れてたけど、恋人同士がその池に近づくと男の方は必ず池に落ちるんですって。
溺れる時もあるし、びしょ濡れになるので済む時もあるらしいけど、村の人は恋人ができると絶対に近づかないの。
夫婦は平気なんだけど、不思議よねぇ。
どうしたの?かんざしの飾り取れちゃった?
え?
「怖い話を聞かせてほしい」?
そうねぇ……。
あっ!そうだ、いい話があるんだった。
これは私の故郷の村に伝わる話なんだけどね、その昔、村に双子の女の子が生まれたそうなの。
でも、その子たちは首から下が繋がっていたんですって。
医者は「どちらかを諦めなければ、二人とも長生きできない」と言ったらしいんだけど、母親は頑として聞き入れなかったんですって。
母親がずっと拒否するから、家族は娘たちをそのまま育てることに決めたらしいわ。
でも、一つの体に二つの首と意識だから、普通の子より生活しにくかったでしょうね。
それに、周りからも奇異の目で見られて、子供たちは辛い思いをしたんですって。
[水平線]
双子の娘たちが年頃になったある日、双子が恋をしたの。
相手は村の男の子たち。
ええ、そうよ。
双子はそれぞれ別の相手に恋をしたの。
でも、体は一つだから、どちらかは恋を諦めなければならなかった。
二人とも恋を諦めたくなくて、徐々にいがみ合うようになってしまったの。
そんなある日、その双子が身投げしてしまったの。
村には大きな池があってね、そこに飛び込んでしまったと言われてるわ。
村の人たちは必死に亡骸を引き揚げたんだけど、その時、もう一人分、遺体があることに気づいたの。
それは姉が恋した相手だったんですって。
そして、双子の亡骸をよくよく見てみると、恐ろしいことが分かったの。
ほら、人って苦しい時もがくでしょ?
もがいたら爪の中に汚れが入るじゃない。
爪の汚れは、妹側の手にだけあったの。
つまり、妹は姉の心中に巻き込まれたのね。
それ以来、その池は「[漢字]双子池[/漢字][ふりがな]ふたごがいけ[/ふりがな]」と呼ばれるようになったんですって。
私が村にいた時はまだあったけど、今はどうかしらね。
あっ、そうだ。
言い忘れてたけど、恋人同士がその池に近づくと男の方は必ず池に落ちるんですって。
溺れる時もあるし、びしょ濡れになるので済む時もあるらしいけど、村の人は恋人ができると絶対に近づかないの。
夫婦は平気なんだけど、不思議よねぇ。