波打ち際みたいな空でした
バーベキューをした。
祖母の家の庭で、親戚と。
元々、親戚家族が庭でする予定だったが、私たちもお呼ばれしたのでありがたく参加した。
たくさんご飯を食べて、祖母と庭を歩いていた。
「これは確か椿。こっちはボケの花。ああ、もう枇杷と梅がなってる」
祖母の少し後ろを歩きながら、ぼんやりと夕空を眺めていた。
「───────」
祖母の声が遠くなった。
空の色を楽しむのに夢中になっていたからだろう。
細い飛行機雲が浮かんでいる。
真っ直ぐではなくて、不規則な形に。
薄紅色と空色が混ざり合った空は、雲が映えて波打ち際のようだった。
「波打ち際みたいだ…」
気づけばそう呟いていた。
室内に戻って、私は執筆画面を立ち上げた。
そして、タイトルの欄に一言。
「波打ち際みたいな空でした」
文を書き進め、ふと顔を上げた。
外はもう墨をひっくり返したような黒だった。
あの空はきっと数瞬の景色だったんだろう。
空に浮かんだ波打ち際は、美しかった。
祖母の家の庭で、親戚と。
元々、親戚家族が庭でする予定だったが、私たちもお呼ばれしたのでありがたく参加した。
たくさんご飯を食べて、祖母と庭を歩いていた。
「これは確か椿。こっちはボケの花。ああ、もう枇杷と梅がなってる」
祖母の少し後ろを歩きながら、ぼんやりと夕空を眺めていた。
「───────」
祖母の声が遠くなった。
空の色を楽しむのに夢中になっていたからだろう。
細い飛行機雲が浮かんでいる。
真っ直ぐではなくて、不規則な形に。
薄紅色と空色が混ざり合った空は、雲が映えて波打ち際のようだった。
「波打ち際みたいだ…」
気づけばそう呟いていた。
室内に戻って、私は執筆画面を立ち上げた。
そして、タイトルの欄に一言。
「波打ち際みたいな空でした」
文を書き進め、ふと顔を上げた。
外はもう墨をひっくり返したような黒だった。
あの空はきっと数瞬の景色だったんだろう。
空に浮かんだ波打ち際は、美しかった。
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