閲覧前に必ずご確認ください

本文章を閲覧中に起きる異常については一切の責任を負いません。

文字サイズ変更

※注意 本文章を閲覧する際に異常が発生した場合には即座に閲覧を中止してください。

#3

第一章の続き

私、その時思ったんです。
「ああ、なんでこんなに大事なこと、忘れてたんだろう」って。
るかちゃんの晴れ舞台なのに、なんで覚えていなかったんだろうって。
私も、「うん、絶対見に行くね」って言って、その時は別れたんです。

るかちゃん、フタメサマの巫女に選ばれたんです。
とっても名誉なことで、ご家族も嬉しそうで……。
[水平線]
フタメサマとは、おそらく土地神か何かの類だろう。
[水平線]


その日の夜、フタメサマの儀式が行われました。
あっ、すみません。
きっと、フタメサマが何なのかご存知ないですよね。
私ったら。
フタメサマは私の住んでいる地域の神様で、これといって何かを司ってるわけではないんですけど、願いを叶えてくれる神様なんです。

5年に一度、町中の10代の女の子の中から巫女として1人選ばれます。
そして、深夜0時にフタメサマの神社に行くんです。

巫女は白無垢を着て、赤い提灯を提げて神社まで行きます。
神社に着いたら、儀式が始まるんです。
[水平線]
まさか、儀式というのは「婚姻の儀式」か?
[水平線]
巫女は花嫁として、フタメサマに嫁ぐんです。
儀式の間は、巫女以外が本殿に入るのは許されていません。
でも、外で待つのはOKなんです。
私も、その日の夜見に行きました。


るかちゃん、本当に綺麗でした。
きっと、フタメサマと幸せに暮らしてると思います。

──はい?
フタメサマは結局何なのかですって?
フタメサマは神様ですよ。
とても偉い神様です。
嫁を出せば願いが叶うから、みんなこぞって我が子を嫁に出します。

名前の由来ですか?
確か、傍目が訛ったものだと聞いてます。
フタメサマは平等に、全ての物事を第三者として観測なさるから、傍目様。
それがいつしか、フタメサマに変わったんです。


はあ。
フタメサマに嫁いだ娘がどうなるか?
そんなの知って何になるんですか。
みーんな、願いが叶えばそれでいいんですよ。
[水平線]
人間の嫌なところが存分に出ている。
[水平線]
まあ、どれだけ叶えたい願いがあっても、やっぱり我が子の方が可愛いんでしょうか。
儀式の直前で、やめる人も多いですよ。
個人的な願いのための儀式なら、それも許されます。

でも、町全体に関わることになると、流石に途中でやめることはできません。
るかちゃんが嫁入りしたのは、町全体のためでした。

うちの町で一番のお金持ちの家の息子さんがいなくなってしまったんです。
行方不明、ってやつですね。
探しても見つからない。
住民も不安ですからね。
未来の有権者がいないというのは、みんな困りますよ。

[水平線]
何故だ?肌寒い。空調が壊れたのか?
最近新しくしたばかりだというのに……。
[水平線]

るかちゃんも泣いて喜んでましたよ。
私たちもすごく誇らしかったです。
友達が嫁入りして、町に貢献できるなんて。

[水平線]
やはり寒い。
少し確認しようか?
[水平線]

2026/03/30 19:24

月町 桔梗
ID:≫ 7r5tHLeuz1RfY
コメント

この小説につけられたタグ

自己責任小説家編集者原稿ホラー

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権は月町 桔梗さんに帰属します

TOP