時計台の横を通り過ぎた時。ふと遠くの方に何かコンビニエンスストアのようなものが見えた。ようやく都心部まで近づいてきたのか。都心部とは、この街の中心にある、一番栄えていて発展している_____通称『眠らない街』と呼ばれる場所のことだ。星無は都心部の外れの区域、建物が比較的低いところに住んでいる。星空がきれいにみえる場所だ。星無はコンビニへ足を進める。元から食べ物とか飲み物をあまりとらなくても大丈夫なのだが、長い旅にするつもりなのでこういうコンビニを見かけると食料を買い溜める。お金はカード払い。お金というよりポイントみたいな感じで、ポイントを払えば物と交換できる。
ポイントならたくさん持っている。星無はひとりでに、スキップで駆け出した。
そうして歩いていけばコンビニにつく。星無は店のものを物色する。
今日はグミを食べたい気分だから、お菓子コーナーにて星無の好きなグミをさがした。プラネットグミというもので、火星、水星、木星、金星、海王星の5つの惑星をかたどったグミで、安価なのに大容量でおいしい。星無のおきにいりは水星味で、青と灰色っぽい色のぷにぷにしたグミの中にチープな甘さのソーダジュレが入っている。星無はグミを2つ手に取り、ごうごうと震える冷蔵庫にて水とみかんジュースをカゴに入れた。レジで会計をして、店を出る。
人工の光で照らされていた店内とは一変して、無限の星が広がる外に出た。ちょうど良い気温だ。グミの封を開けて、水星味を口に運ぶ。しゅわっとした爽やかな味が口に広がり、頬がゆるむ。
特に星空を見ながら食べるのが好きで、今自分が見てる空の一部を食べているんだな、と思うから。
グミを食べながらまた歩いていく。空が微妙に明るくなり始めていて、そろそろ自分はまた眠ってしまうのだと気づく。
空を見上げながら歩いていると、口に運ぼうとしたグミがぎりぎり口に届かず、くちびるにこつんと当たって地面に落ちた。
「うわっ」つい声をあげ、拾うか拾わないか迷う。3秒ルールというものがあるが、今こうして迷っている間にも3秒なんてあっという間に過ぎていく。星無はあわてて拾い上げ、意を決して口に放り込んだ。特に味は変わらなかった。ちなみに金星味で、マンゴーの濃厚な味がした。
夜の黒が全部溶けて、透きとおる青だけが残る時間。夜明けが近い。せめてグミと飲み物だけは守ろうと、
星無は急いでレジ袋に全てを詰め込み、口の中のグミを咀嚼する。空の一番遠いところが、明るくなり始める。
都心部が近いから、誰かが見つけて拾ってくれたりしないかな、そう思う。
口にほのかなマンゴーの香りを感じながら、意識が遠のく感覚がした。
世界からログアウトする。おやすみなさい。
ポイントならたくさん持っている。星無はひとりでに、スキップで駆け出した。
そうして歩いていけばコンビニにつく。星無は店のものを物色する。
今日はグミを食べたい気分だから、お菓子コーナーにて星無の好きなグミをさがした。プラネットグミというもので、火星、水星、木星、金星、海王星の5つの惑星をかたどったグミで、安価なのに大容量でおいしい。星無のおきにいりは水星味で、青と灰色っぽい色のぷにぷにしたグミの中にチープな甘さのソーダジュレが入っている。星無はグミを2つ手に取り、ごうごうと震える冷蔵庫にて水とみかんジュースをカゴに入れた。レジで会計をして、店を出る。
人工の光で照らされていた店内とは一変して、無限の星が広がる外に出た。ちょうど良い気温だ。グミの封を開けて、水星味を口に運ぶ。しゅわっとした爽やかな味が口に広がり、頬がゆるむ。
特に星空を見ながら食べるのが好きで、今自分が見てる空の一部を食べているんだな、と思うから。
グミを食べながらまた歩いていく。空が微妙に明るくなり始めていて、そろそろ自分はまた眠ってしまうのだと気づく。
空を見上げながら歩いていると、口に運ぼうとしたグミがぎりぎり口に届かず、くちびるにこつんと当たって地面に落ちた。
「うわっ」つい声をあげ、拾うか拾わないか迷う。3秒ルールというものがあるが、今こうして迷っている間にも3秒なんてあっという間に過ぎていく。星無はあわてて拾い上げ、意を決して口に放り込んだ。特に味は変わらなかった。ちなみに金星味で、マンゴーの濃厚な味がした。
夜の黒が全部溶けて、透きとおる青だけが残る時間。夜明けが近い。せめてグミと飲み物だけは守ろうと、
星無は急いでレジ袋に全てを詰め込み、口の中のグミを咀嚼する。空の一番遠いところが、明るくなり始める。
都心部が近いから、誰かが見つけて拾ってくれたりしないかな、そう思う。
口にほのかなマンゴーの香りを感じながら、意識が遠のく感覚がした。
世界からログアウトする。おやすみなさい。