ここはどこだ?校舎裏とか言っていたけど、私は入ったこともない校舎裏倉庫へ連れて行かれた。
なぜ鍵を当たり前みたいに持っているのか疑問が溢れてくるけど、それを口にできるほど私は強くない。
倉庫の鍵がガチャリと開けられ、埃くさい薄暗い部屋に迎えられた。
「ねぇ亡霊ちゃん。私、今朝から吐き気やばくてー」
女子その1…[漢字]熊谷[/漢字][ふりがな]くまがい[/ふりがな]アリサ が話しかけてくる。とても吐き気に襲われているようには見えないが、どちらにせよだから何という話だ。
「だからさー亡霊ちゃんが吐いてくれたら吐き気治るかもなんだよね!」
そう告げたのは熊谷アリサの親友、[漢字]塩川雪[/漢字][ふりがな]しおかわ ゆき[/ふりがな]だった。ちなみになぜ親友であるとわかるのかと言うと、この前二人が大声でそう会話しているのが聞こえてきたからだ。真偽は定かではないけど。
「俺がやる!」
大丈夫、俺、最強だから。
どこかで聞いたことがあるようなセリフを言う[漢字]橋本圭佑[/漢字][ふりがな]はしもと けいすけ[/ふりがな]という男。
こいつはいわゆる「DQN」と呼ばれる人間だ。つまるところ陽キャ。集団で人を痛めつける方法を思案し合うのはあまりにも混沌としていた。
「さー亡霊ちゃん、ここに座って?あ、抵抗とかすんなよ?まああんたが私に楯突けるわけないけど」くたびれた机を指でトントンと叩く熊谷アリサ。顔は美人系で長い髪もつやつやとして可愛いのに、性格がゴミすぎる。私は無言で机に座り、自分が今からされることを想像した。ちらりと窓から外を確認しても、人の気配はない。
「というわけでー!今からアリサのために?俺がカッコいい所見せて行こうと思いまーす!!」やけにノリノリな橋本圭佑。
ああ、最悪だ。
朝からアニメを見れて気分が良かったのに。朝から嘔吐することになるなんて、私は前世でどんな大罪を犯したのか。
「圭佑いっきまーーーす!!」
そうして、橋本圭佑が私の腹めがけて拳を振おうとした瞬間だった。
「やっばーーーー!!!!!!!!!なんかやってるんですけどーーー!?!?」
刹那、場違いなほど底抜けに明るい声が響いた。
振り上げられた拳は途中でぴたりと止まり、全員が声のする方へ振り向いた。
しなやかなクリムソンのハーフツインテール。桜の花びらの髪飾りがチャームポイント。
目は大きく鼻も小さい。小柄でかなり美少女の部類だろう。
「えーっ何してるの?てかそこの机座ってる子かわいーね!お人形さんみたいっ☆」
私を除くその場にいた全員が困惑していた。「なんだこいつ?」とでも言いたげな顔。え、何のコスプレ?学校で?ていうか誰?そんな空気が辺りを満たす。
けれど私はそんな空気の読めない彼女を、目を見開いて見つめることしかできなかった。
その姿は、『チェリ*ブロッサム』の変身前の姿______『茅花さくら』に、酷似していたからだ。というか本人。
コスプレ?いや、目鼻立ち全てがさくらと同じだ。私が見間違えるわけない。けど彼女はアニメの中のキャラクターだ。この世界は確かに魔法少女は実在する、とされているけれど、彼女はあくまでフィクションでなかったのか。
私は頭が破裂しそうだった。だから、つい声が漏れ出す。
「茅花さくら…?」
すると彼女は私に目を合わせた。えぇ可愛すぎる。
「えーっ!なんであたしの名前知ってるの?!すっごーい!」
天真爛漫。そんな言葉が頭に浮かぶ。彼女の周りだけ底光りして見える。もう、いじめっ子のことなんて目に入らなかった。
なぜ鍵を当たり前みたいに持っているのか疑問が溢れてくるけど、それを口にできるほど私は強くない。
倉庫の鍵がガチャリと開けられ、埃くさい薄暗い部屋に迎えられた。
「ねぇ亡霊ちゃん。私、今朝から吐き気やばくてー」
女子その1…[漢字]熊谷[/漢字][ふりがな]くまがい[/ふりがな]アリサ が話しかけてくる。とても吐き気に襲われているようには見えないが、どちらにせよだから何という話だ。
「だからさー亡霊ちゃんが吐いてくれたら吐き気治るかもなんだよね!」
そう告げたのは熊谷アリサの親友、[漢字]塩川雪[/漢字][ふりがな]しおかわ ゆき[/ふりがな]だった。ちなみになぜ親友であるとわかるのかと言うと、この前二人が大声でそう会話しているのが聞こえてきたからだ。真偽は定かではないけど。
「俺がやる!」
大丈夫、俺、最強だから。
どこかで聞いたことがあるようなセリフを言う[漢字]橋本圭佑[/漢字][ふりがな]はしもと けいすけ[/ふりがな]という男。
こいつはいわゆる「DQN」と呼ばれる人間だ。つまるところ陽キャ。集団で人を痛めつける方法を思案し合うのはあまりにも混沌としていた。
「さー亡霊ちゃん、ここに座って?あ、抵抗とかすんなよ?まああんたが私に楯突けるわけないけど」くたびれた机を指でトントンと叩く熊谷アリサ。顔は美人系で長い髪もつやつやとして可愛いのに、性格がゴミすぎる。私は無言で机に座り、自分が今からされることを想像した。ちらりと窓から外を確認しても、人の気配はない。
「というわけでー!今からアリサのために?俺がカッコいい所見せて行こうと思いまーす!!」やけにノリノリな橋本圭佑。
ああ、最悪だ。
朝からアニメを見れて気分が良かったのに。朝から嘔吐することになるなんて、私は前世でどんな大罪を犯したのか。
「圭佑いっきまーーーす!!」
そうして、橋本圭佑が私の腹めがけて拳を振おうとした瞬間だった。
「やっばーーーー!!!!!!!!!なんかやってるんですけどーーー!?!?」
刹那、場違いなほど底抜けに明るい声が響いた。
振り上げられた拳は途中でぴたりと止まり、全員が声のする方へ振り向いた。
しなやかなクリムソンのハーフツインテール。桜の花びらの髪飾りがチャームポイント。
目は大きく鼻も小さい。小柄でかなり美少女の部類だろう。
「えーっ何してるの?てかそこの机座ってる子かわいーね!お人形さんみたいっ☆」
私を除くその場にいた全員が困惑していた。「なんだこいつ?」とでも言いたげな顔。え、何のコスプレ?学校で?ていうか誰?そんな空気が辺りを満たす。
けれど私はそんな空気の読めない彼女を、目を見開いて見つめることしかできなかった。
その姿は、『チェリ*ブロッサム』の変身前の姿______『茅花さくら』に、酷似していたからだ。というか本人。
コスプレ?いや、目鼻立ち全てがさくらと同じだ。私が見間違えるわけない。けど彼女はアニメの中のキャラクターだ。この世界は確かに魔法少女は実在する、とされているけれど、彼女はあくまでフィクションでなかったのか。
私は頭が破裂しそうだった。だから、つい声が漏れ出す。
「茅花さくら…?」
すると彼女は私に目を合わせた。えぇ可愛すぎる。
「えーっ!なんであたしの名前知ってるの?!すっごーい!」
天真爛漫。そんな言葉が頭に浮かぶ。彼女の周りだけ底光りして見える。もう、いじめっ子のことなんて目に入らなかった。