あの人の能力を見て数時間後。
無途仔ちゃんと姫愛ちゃんの会話を、静かに聞いていた。
心の中では、夢で見て、聞いたことが繰り返し聞こえてくる。
ぐるぐると、暴れまわっているようだ。
瞳「…ゆめさん、大丈夫ですか?」
ゆめ「うん、大丈夫。だけど、今は戦えないかも…。」
栞「…敵、見える?」
ゆめ「敵…?」
言われて敵の方を見てみる。
すると、そこには…。
[斜体]昔の、うちがいた。[/斜体]
ゆめ「…なんで…」
瞳「なにか見えたんですか?」
ゆめ「昔の、姿が…。」
敵にまぎれていたのは、元気で、健康的で、傷一つない、「ゆめ」だった。
笑顔で、こちらを見つめている。
目が笑っていない、その目で。
栞「…もしかして、あの人?」
栞が指を指す。その指は、完全な「ゆめ」を指していた。
ゆめ「うん…。」
穏紀「私には見えない…。ゆめさんが戦わないと、その敵は倒せないのかもしれません…」
栞「…行ける?」
ゆめ「行ってみる」
いざ、目の前に立った。
なんだか、手が震える。
強そうな気配じゃないのに。
なんで、手が震えるんだろ。
…今なら分かる。
羨ましいんだ。
武器を落とした。
昔の「ゆめ」は、その短剣を拾った。
どんどん刃が近づいてくる。
雨雪「…危ないですよ」
ゆめ「雨雪ちゃん…?」
いつもは静かな雨雪ちゃん。
いざという時に、助けてくれる、雨雪ちゃん…。
そうだ。みんなが助けてくれる、今の方が羨ましい。
昔の、未来が決まってる「ゆめ」なんて、羨ましくない。
そう思った瞬間、何かが湧き上がった。
目の前の「ゆめ」を倒したいという思いではない。
目の前の「ゆめ」を助けたい。
その瞬間、体は動いていた。
短剣を「ゆめ」から取って、その「ゆめ」の心を刺した。
栞「…っ!血が、出てない…?」
目の前の「ゆめ」からは、血は出ていなかった。
だが、刺した感覚が薄れていくのだけは分かった。
ゆめ「…倒せた…!」
その声を出すと、短剣は、すんなりと取れた。
瞳「…気配が一つ、消えました」
姫愛「…やっぱり、本人が消さないと、駄目なんだ…。」
姫愛ちゃんはそう言うと、うちに近づいた。
姫愛「ゆめちゃん、すごいよ!それに、すっきりしてる」
ゆめ「うん、嬉しい!でも…ちょっと休む…。」
後ろの方に座って休む。
すると、姫愛ちゃんと無途仔ちゃんが話し始めた。
無途仔「じゃあ…。翠様と海月様も、同じように…?」
翠ちゃんは、ずっと敵の方を見ていた―
無途仔ちゃんと姫愛ちゃんの会話を、静かに聞いていた。
心の中では、夢で見て、聞いたことが繰り返し聞こえてくる。
ぐるぐると、暴れまわっているようだ。
瞳「…ゆめさん、大丈夫ですか?」
ゆめ「うん、大丈夫。だけど、今は戦えないかも…。」
栞「…敵、見える?」
ゆめ「敵…?」
言われて敵の方を見てみる。
すると、そこには…。
[斜体]昔の、うちがいた。[/斜体]
ゆめ「…なんで…」
瞳「なにか見えたんですか?」
ゆめ「昔の、姿が…。」
敵にまぎれていたのは、元気で、健康的で、傷一つない、「ゆめ」だった。
笑顔で、こちらを見つめている。
目が笑っていない、その目で。
栞「…もしかして、あの人?」
栞が指を指す。その指は、完全な「ゆめ」を指していた。
ゆめ「うん…。」
穏紀「私には見えない…。ゆめさんが戦わないと、その敵は倒せないのかもしれません…」
栞「…行ける?」
ゆめ「行ってみる」
いざ、目の前に立った。
なんだか、手が震える。
強そうな気配じゃないのに。
なんで、手が震えるんだろ。
…今なら分かる。
羨ましいんだ。
武器を落とした。
昔の「ゆめ」は、その短剣を拾った。
どんどん刃が近づいてくる。
雨雪「…危ないですよ」
ゆめ「雨雪ちゃん…?」
いつもは静かな雨雪ちゃん。
いざという時に、助けてくれる、雨雪ちゃん…。
そうだ。みんなが助けてくれる、今の方が羨ましい。
昔の、未来が決まってる「ゆめ」なんて、羨ましくない。
そう思った瞬間、何かが湧き上がった。
目の前の「ゆめ」を倒したいという思いではない。
目の前の「ゆめ」を助けたい。
その瞬間、体は動いていた。
短剣を「ゆめ」から取って、その「ゆめ」の心を刺した。
栞「…っ!血が、出てない…?」
目の前の「ゆめ」からは、血は出ていなかった。
だが、刺した感覚が薄れていくのだけは分かった。
ゆめ「…倒せた…!」
その声を出すと、短剣は、すんなりと取れた。
瞳「…気配が一つ、消えました」
姫愛「…やっぱり、本人が消さないと、駄目なんだ…。」
姫愛ちゃんはそう言うと、うちに近づいた。
姫愛「ゆめちゃん、すごいよ!それに、すっきりしてる」
ゆめ「うん、嬉しい!でも…ちょっと休む…。」
後ろの方に座って休む。
すると、姫愛ちゃんと無途仔ちゃんが話し始めた。
無途仔「じゃあ…。翠様と海月様も、同じように…?」
翠ちゃんは、ずっと敵の方を見ていた―