「おはようございます。昨日は寝れましたか？」
「いや、、、あんまり、、w」
部屋が豪華すぎて庶民の俺からしたらまったく慣れなくて、一睡もできなかった。だから昨日の疲れもあまりとれていない。
「まぁ、のちに慣れると思うので大丈夫ですよ。」
「頑張ります(？)」
「そして、昨日話させていただいた仕事の内容についてご説明させていただきます。」
「ああ、はい。どんな仕事なんですか？」
「主に魔王様の世話などですね。それからたまに庭などの掃除です。」
「魔王様の世話？例えばどんな感じですか？」
「お部屋にお飲み物などのご飲食を持って行ったり、魔王様のお仕事を少しお手伝いなどの仕事ですね。」
「な、なるほど、、？じゃあ庭の掃除はどうすればいいんですか？」
「雑草を抜いたり、花を植えたり、木の枝を切ったりします。ですがこの仕事は年に一回か二回くらいしかしないのでご安心を。とりあえず今日は魔王様の世話をお願いします。くれぐれも失礼のないように。」
「はーい。頑張ります！」
気合をいれ、足を踏み出した。
「えー、、と、、部屋ってここだよね、、？」
ドアの時点で豪華なのがわかる。やっぱ魔王様の部屋はすごい。
「し、失礼しまーす、、？」
ガチャ
「あぁ、例の転生者か。、、そういえば名前を聞いてなかったな。名前は？」
「えっと、千颯(ちはや)って言います！」
「千颯か。いい名前だな。」
「えへへー！ありがと！そんな魔王様は？みんな魔王様魔王様って言っててわかんなかったんだよねー」
「俺か？俺はギヒフル。」
「おけ！ギヒフルね。これからよろしく！」
「な、、、！？！？俺の立場をもうわかってるだろう？だからもっと丁重に、、、」
「いやいや、確かに魔王様だけどさー、結局は俺と同じ人間じゃん。だったらさ友達になろうよ。ギヒフルもさ、城の人たちみんな敬語で少し疲れるでしょ？だからさ、一人くらい楽に話せる人くらい作った方がよくない？」
「、、、」
「ね？俺は確かに奴隷だけど、一応そこら辺の奴隷よりは権力？みたいなのあるみたいだから、ギヒフルも親しみやすいでしょ？」
「まぁ、、、でも、、俺は魔物と人間のハーフだし、、正直人間にはあまり期待したくない。人間は魔物なんかよりも恐ろしい生き物だ。だから、、、」
「俺が言うのもなんだけど、少なくとも人間はそんなやつばかりじゃないよ。
いい意味で馬鹿なやつもいれば、俺みたいな軽いやつもいるしw悪い奴はごく一部だから。俺のこと信用できないんだったら、一週間とか一か月お試し友達期間みたいなの作ってもいいし！」
「、、、まぁ、転生者の願いだ。仕方ない、友達とやらになってやろう。」
「いえーい！じゃあ友達としてよろしくね！じゃあ掃除するからお仕事頑張ってねー！」
「、、wあぁ。」

「、、、はぁ、、魔王様も緩すぎでしょ、、。あんなやつ信用しちゃだめだよ。自分だけを見てよ、。」